【2019年版】DTM用おすすめモニタースピーカー 6選

DTM

DTMに欠かせないのがモニタースピーカーです。作っている音楽を正確に鳴らせなければ、定位や周波数バランスなどを適切に調整することはできません。

この記事では、DTMにおすすめの定番スピーカー、6機種を紹介します。

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モニタースピーカーとは

モニタースピーカーとは、リスニング用ではなく音楽制作用に設計されたスピーカーのことです。

モニタースピーカーの目的は、音源に色付けをせず、正確に再生することです。低域から高域まで全周波数帯域を均一に鳴らします。

一般的にリスニング用のスピーカーは、低域と高域が増幅されているなどのクセがあり、原音に忠実ではありません。ミキシングなどを正確に行うには、リスニング用ではなく、クセのないモニター用のスピーカーを使う必要があります。

フラットな特性のモニタースピーカーでバランスよく聴こえるミックスになっていれば、イヤホンやヘッドホン、ラップトップ、カーステレオ、リスニング用スピーカーなどのさまざまな環境で再生されたときもバランスよく聴こえます。

よいモニタースピーカーを使うことは、ミキシング時にとくに重要です。

おすすめモニタースピーカー

Yamaha / HS5

Yamaha / HS5 は、DTMの定番の低価格モニタースピーカーです。

DTM用として、もっとも売れているスピーカーのひとつでDTM初心者に最適です。

価格に対して音質がよくコスパの高い製品です。音は、中高域が強めでローエンドは弱めなので、ボーカル重視のポップスなどに適しています。

ヒップホップやエレクトロニックミュージックなどの低域を重視するジャンルの音楽をつくる方は、JBL / 305P MKII や Yamaha / MSP 5 などより低域が出る機種を検討したほうがよいでしょう。

Yamaha / MSP5 Studio

Yamaha / MSP5 Studio は、DTMやプロ用スタジオの定番モニタースピーカーです。

音は、Yamaha / HS5よりローエンド、ハイエンドがしっかりと出ていて、解像度が高く、音の低域や奥行き・立体感などを把握しやすいです。価格以上の高音質でコスパのよい製品です。

5インチにしては、ローエンドがしっかりと出ているので、ヒップホップやエレクトロニックミュージックなどの低域重視のジャンルにも適しています。Yamaha / HS5よりワンランク上の中価格のモニタースピーカーを求めている方に最適です。予算に余裕があれば、コレを選んでおけば間違いなしのモニタースピーカーです。

JBL / 305P MKII

JBL / 305P MKII は、人気の低価格モニタースピーカーです。

低価格帯では音質の評価が非常に高い製品です。

音はかなりフラットで低域も十分に出ています。解像度も高く、定位、奥行きも分かりやすいです。Yamaha / HS5 では、低域が足りないという方におすすめです。

独自のイメージコントロールウェーブガイドでスィートスポットが広く、作業中に移動しても音のバランスがくずれにくいです。

LSR305は、本製品 305P MKII の旧タイプの製品です。JBLは、アメリカの音響機器メーカーです。

Genelec / 8000シリーズ

Genelec / 8000シリーズは、プロ用のハイエンド・モニタースピーカーです。

コンパクトながらも高音質で、プロのスタジオ用定番スピーカーです。

フラットで解像度の高い音質で、ディレイやリバーブのディテールまでしっかりと聞こえ、定位や立体感を正確に把握することができます。正確なモニタリングにより、早く適切なミキシング・マスタリングが可能になります。

球に近い形は、音の回析などによる悪影響を低減しフラットな周波数特性を可能にします。

独自のウェーブガイド設計により、スウィートスポットが広く、作業中に移動しても音のバランスがくずれにくいです。
スピーカーから支持台へ振動が伝達するのを防ぐアイソポット・スタンドにより、中低域に悪影響が出るのを防ぎます。アイソポットによりスピーカーの垂直方向の向きを自由に調整できます。

最高のモニタースピーカーを求める方のための製品です。

Genelec は、フィンランドのプロ用モニター・スピーカーのメーカーです。

Mackie / CR3

Mackie / CR3 は、低価格のモニタースピーカーを探している方に最適の製品です。

低価格にもかかわらず音質がよく、この価格帯ではもっとも人気のモニタースピーカーです。DTM初心者に最適です。

小型にしては十分な低域の再生能力があります。3インチでコンパクトに設置可能です。アイソレーションパッドが付属していて、机などの共鳴を防ぐことができます。

Mackie は、アメリカのオーディオ・メーカーです。

IK Multimedia / iLoud Micro Monitor

IK Multimedia / iLoud Micro Monitor は、中価格の小型モニタースピーカーです。

小型にもかかわらず、音質が非常によい製品です。コンパクトでありながらも、高品質なウーファーとツィーターを搭載していて、低域から高域までバランスのよいサウンドです。大口径バスレフ・ポートを装備し、クラス最高水準の低音域の周波数レスポンスを実現しています。

世界最小クラスのコンパクトな設計で、スペースに余裕がない方に最適です。Bluetooth接続でのワイヤレス使用も可能で、ポータブルに使うのに適しています。

IK Multimediaは、イタリアのオーディオ・メーカーです。

モニタースピーカーの選び方

モニタースピーカーを選ぶときのチェックポイントについて解説します。

価格

モニタースピーカーを選ぶ上で、最も気になる項目のひとつは価格でしょう。

ホームスタジオでのDTMなどで用いられるモニタースピーカーで、比較的低価格なものは、左右のペアで2~4万円程度です。このあたりが、値段が安くかつ長く使える品質のものが見つかる価格帯です。この価格帯で定番の製品は、Yamaha / HS5、JBL / 305P MKII などです。

予算があるならば、より上の価格帯のもを考慮するとよいでしょう。ペアで1万円程度の製品もありますが、長い目で見ればペアで2万円以上のものがよいでしょう。

よりよいスピーカーは、低域から高域まで、より広い帯域をバランスよく再生でき、また解像度が高く音のディテールがはっきりと聴こえます。このため、上下左右に広がりがあり、また奥行きもしっかりと聞き取れるバランスのよい立体感のある音になります。そのため、それぞれのパートがどこでどのように鳴っているかが聞き取りやすく、よい早く正確なミキシングが可能になります。

逆に、よくないスピーカーでは、音に上下左右の広がりがなく、奥行きがなく平面的で、また、ディテールのぼやけたサウンドになりがちです。加えて、周波数特性にムラがあるため、実際の音源の周波数バランスが分かりにくいです。そのため、正確なミキシングが難しくなります。

サイズ

モニタースピーカーには、さまざまなサイズのものがあります。自分の環境にあったものを選ぶことが重要です。

モニタースピーカーのサイズは、低域を再生するウーファーのサイズで呼ばれます。例えば、5インチ、8インチなどです。

ウーファーのサイズは、スピーカーの品番に用いられることが多いです。例えば、Yamaha / HS5 であれば、5インチのウーファーですし、Yamaha / HS8 は、8インチのウーファーを用いています。

ウーファーのサイズが大きいほど、より低い周波数まで再生でき、また、より大きな音量で再生できます。例えば、Yamaha / HS5 は54Hzまで、HS7は43Hzまで、HS8は38Hzまで再生できます。小さなスピーカーは、大きなスピーカーよりも中域のバランスがよい傾向があります。

スピーカーのサイズは、スタジオの部屋の大きさに応じて選びます。小さな部屋には小さなスピーカー、大きな部屋には大きなスピーカーが適します。一般的なホームスタジオであれば、5インチ程度が適切なサイズです。十分に広い空間が確保できるなら8インチなどがよいでしょう。

より低音を得たいために、大きなスピーカーを小さな部屋で使うのはうまくいきません。小さな部屋は反射が起こりやすく、また、低域は中高域よりも吸音材などによる対処が困難です。反射により増幅された低域によって、正確なモニタリングができなくなるでしょう。

ホームスタジオで使うような5インチ程度のスピーカーでは、一般的に50Hz以下は再生できません。50Hz以下の低域は、ヘッドホンで確認する必要があるでしょう。

モニター用ヘッドホンについては、下記記事を参照してください。

また、音の面だけからでなく、物理的な大きさの面からもスピーカーのサイズを考慮しておく必要があります。

モニタースピーカーは、大きく重いです。例えば、Yamaha / HS5 は外形が170W × 285H × 222D mm、重さが5.3 kg、HS8は、外形が250W × 390H × 334D mm、重さが10.2 kgです。

スピーカーを置くためのスペースがあるかどうか確認しておくことが重要です。

周波数特性

モニタースピーカーの機種による違いの中で、最も重要なのが周波数特性の違いでしょう。

モニタースピーカーは、周波数特性がフラットに設計されています。しかし、実際には完全にフラットというわけではなく、機種により周波数特性にクセがあります。

どのような周波数特性のスピーカーがよいかは、音楽の種類や、自身の好みなどにより異なります。例えば、ヒップホップなどの低域を重視するジャンルであれば、低域がしっかりと出ているスピーカーのほうがモニタリングがしやすいでしょう。また、アコースティック楽器がメインのようなジャンルであれば低域はさほど必要なく、中高域が聞き取りやすいスピーカーのほうがよいでしょう。

アクティブ/パッシブ

アクティブスピーカーとは、スピーカー自体にアンプが内蔵されていて、スピーカーとは別にアンプを接続する必要のないものです。アクティブスピーカーには電源が必要なため、電源のインレットがついています。

パッシブスピーカーとは、スピカーにアンプが内蔵されておらず、スピーカーとは別にアンプが必要なスピーカーです。

モニター用スピーカーは、ほとんどのものがアクティブスピーカーです。リスニング用のスピーカーは、通常パッシブスピーカーです。

アクティブのモニタースピーカーを使用する場合は、オーディオインターフェースの出力をスピーカーをつないで使用します。アンプは必要ありません。

1Way/2Way/3Way

ワンウェイ(One Way)、ツーウェイ(Two Way)、スリーウェイ(Three Way)は、音源をいくつの周波数帯域に分けて再生するかを示すものです。いくつに別れているかは、スピーカーのコーンの数を見れば分かります。

ワンウェイは、全帯域を1つのドライバーで再生します。

ツーウェイは、低域を出力するウーファーと高域を出力するツイーターを用います。

スリーウェイは、ウーファーとツイーターに加えて、中域用のドライバーを用います。

一般的に、ワンウェイよりツーウェイ、ツーウェイよいスリーウェイのほうが再生周波数帯域が広く音質も向上しますが、価格が高くなります。ホームスタジオで用いるような5インチ程度のモニタースピーカーは、ほとんどの場合ツーウェイです。

キャビネットの種類

スピーカーのキャビネット(箱)には、密閉型、バスレフ型、パッシブラジエーター型などがあります。

密閉型は、キャビネットが密閉されているものです。密閉型は、キレのよいタイトな低音を再生しますが、バスレフ型よりも高い周波数から低域の出力が低減しはじめます。

バスレフ型は、キャビネットに穴が空いていて、その穴についているポート(筒)を通して、キャビネット内の空気が出入りします。バスレフ型は、密閉型よりもより低い周波数まで再生できます。バスレフ型は密閉型より低域の減衰が急峻で、ある周波数を境にして、急激に低域の出力が低下します。

パッシブラジエーター型は、バスレフ型のポートの代わりに、コイルや磁石のないパッシブなコーンがついているものです。パッシブラジエーター型の音の特性は、バスレフ型と似たものです。一般的に、パッシブラジエーター型は、バスレフ型よりも高価になります。

ホームスタジオ用のモニタースピーカーは、バスレフ型ものが一般的です。

バスレフ型には、ポートがスピーカーの前についているものと、後ろについているものとがあります。ポートが後ろについているものは、背面の壁による悪影響を減らすために、スピーカーと背面の壁との距離をよりとる必要があります。そのため、スピーカーと背面の壁との距離があまりとれない場合は、ポートが前についているスピーカーのほうが望ましいです。

ニアフィールド/ミッドフィールド/ファーフィールド

モニタースピーカーはニアフィールド(Near Field)、ミッドフィールド(Mid Field)、ファーフィールド(Far Field)の3種に分けられます。

ニアフィールド

ニアフィールド・モニターは、リスニングポイントから1~2mの位置に設置されるコンパクトなモニターです。ホームスタジオで用いられるのは、ほとんどの場合ニアフィールドモニターです。

ニアフィールドモニターは、一般的に3~8インチのウーファーを用いた2Wayデザインです。価格が安くコンパクトですが、低域のレスポンスが弱く、また大音量での再生には向きません。

ニアフィールドモニターは、リスニングポイントの近くに設置されるため、反射の悪影響を受けにくく、また、ディテールの表現に優れています。

ミッドフィールド

ミッドフィールド・モニターは、リスニングポイントから2~4mの位置に設置される少し大きなモニターです。

ミッドフィールドモニターには、8~10インチ程度のウーファーが用いられ、多くの場合3Wayデザインです。

ニアフィールドと比べ、低域のレスポンスがよく、大音量で再生可能です。また、スィートスポットが広く、リスニングポイントから少し移動してもバランスが崩れにくいです。

ミッドフィールドモニターは、より広く、音響処理が施された部屋ではうまく機能しますが、小さく、音響的に未処理の部屋では反射の悪影響が出やすく適切なモニタリングが困難になります。

ファーフィールド

ファーフィールドモニターは、レコーディングスタジオなどの壁に埋め込まれている大きなモニターです。

ミッドフィールドよりも、さらに低域のレスポンスがよく大音量で再生できます。ローエンドの確認や、ミックスのクライアントに聞かせるための再生などに用いられます。

サブウーファー

サブウーファーとは、低域専用のスピーカーのことです。サブウーファーは、5インチ程度のモニタースピーカーでは再生できない50Hz以下の帯域まで再生可能です。

低域のモニタリングのためにサブウーファーが必要かどうかは、音楽の種類や部屋の環境によります。アコースティック系の低域があまり重要ではないジャンルの音楽であれば、サブウーファーを導入するメリットはあまりないでしょう。ヒップホップ、エレクトロニックミュージックなどの低域が重要なジャンルの場合は、サブベース帯域のモニタリングのためにサブウーファーを導入することは有効です。

しかし、サブウーファーを導入するには、適切な部屋が必要になります。狭い部屋では、反射の悪影響によりフラットな低域を得ることは困難です。バストラップなどの吸音材で問題をいくらか緩和できますが、十分ではないでしょう。サブウーファーを導入するには、広くかつ音響処理された部屋が必要です。そのような環境を用意できない場合は、サブベース帯域のモニタリングには、サブベース帯域を再生できるヘッドホンを用いるのがよいでしょう。

まとめ

これら中では、Yamaha の MSP5 Studio、または、HS5 がDTM用途では、もっとも定番で無難な選択です。

予算に余裕があれば、Genelec / 8000シリーズ、なければ、Mackie / CR3 がおすすめです。小型がよければ IK Multimedia / iLoud Micro Monitor がおすすめです。