シンセサイザー 種類と選び方も解説【初心者向け】

シンセサイザー

「シンセっていろいろあって何が違うのか分からない。」「どれを選べばいいの?」と困っていませんか?

シンセサイザーは種類が多く、初心者の方には何がどう違うのか分かりにくいです。そこで、この記事では3つの観点(ハード/ソフト、アナログ/デジタル、音声合成方式)でシンセサイザーを分類して解説します。

シンセサイザーとは?

シンセサイザー(Synthesizer)とは、電子回路やコンピューター・プログラムによって音を合成する楽器やソフトウェアのことです。略してシンセと呼ばれることが多いです。

シンセサイザーの種類

シンセサイザーの種類は、下記の3つの観点から分類できます。

  • ハード / ソフト
  • アナログ / デジタル
  • 音響合成方式

これらの3つの観点でシンセサイザーを分類すれば、自分に合っているシンセはどれなのかが分かりやすくなります。

ハードシンセ / ソフトシンセ

Minilogue Xd / Korg
Massive X / Native Instruments

ハードシンセ(ハードウェア・シンセサイザー)とは、実際に形のある機械のシンセサイザーのことです。一方、ソフトシンセ(ソフトウェア・シンセサイザー)とはパソコンやスマホなどの中で動くコンピューター・プログラムのシンセサイザーことです。

  • ハードシンセ : 実際に形のある機械
  • ソフトシンセ : コンピューター内のソフトウェア

ソフトシンセには、DAW内で使われる内蔵音源、または、プラグインのものと、スマホなどで使われる単体のアプリのものとがあります。

アナログシンセ / デジタルシンセ

MS-20 mini / Korg
MicroKorg / Korg

アナログシンセ(アナログ・シンセサイザー)とは、電子回路で音を合成するシンセサイザーのことです。一方、デジタルシンセ(デジタル・シンセサイザー)とは、コンピューター・プログラムで音を合成するシンセサイザーのことです。

  • アナログシンセ : 電子回路
  • デジタルシンセ : コンピューター・プラグラム

アナログシンセは、すべてハードシンセであるのに対し、デジタルシンセは、ハードシンセ、ソフトシンセのどちらもあります。ソフトシンセは、すべてデジタルシンセです。

ハードソフト
アナログアナログシンセなし
デジタルハードウェア・デジタルシンセソフトシンセ

音響合成方式

音響合成とは、電子回路やコンピューター・プログラムで音をつくることです。合成方式により、操作方法や音色が異なります。主な音響合成方式には、減算合成、加算合成、サンプリング式、ウェーブテーブル合成、FM合成、物理モデリング合成などがあります。

減算合成は、アナログでもデジタルでも用いられます。加算合成、ウェーブテーブル合成、FM合成、物理モデリング合成、サンプリング式は、デジタルのみです。

  • 減算合成(アナログ/デジタル)
  • 加算合成(デジタル)
  • ウェーブテーブル合成(デジタル)
  • サンプリング式(デジタル)
  • FM合成(デジタル)
  • 物理モデリング合成(デジタル)

減算合成シンセ

Reface CS / Yamaha

減算合成(Subtractive Synthesis)とは、倍音を多く含む波形を素の音として用い、不要な倍音をフィルターで削って音色を作る音響合成方式のことです。もっとも基本的な方式です。アナログでもデジタルでも用いられます。

アナログシンセは、そのほとんどが減算合成方式を用いているため、デジタルの減算シンセはアナログ・モデリング・シンセやヴァーチャル・アナログ・シンセとも呼ばれます。

主な減算ハードシンセ(アナログ)

  • Minilogue / Korg
  • Monologue / Korg
  • MS-20 mini / Korg

主な減算ハードシンセ(デジタル)

  • MicroKorg / Korg
  • Reface CS / Yamaha
  • Nord Lead A1 / Nord

主な減算ソフトシンセ

  • Diva / u-he
  • Mini V / Arturia
  • Prophet V / Arturia
  • Sylenth1 / LennarDigital

加算合成シンセ

Operator / Ableton

加算合成(Additive Synthesis)とは、倍音を持たないサイン波(正弦波)を重ねて音色を作る音響合成方式のことです。

音作りに手間がかかることや、計算の負荷が大きくなりがちなこともあり、この加算合成を用いているシンセは多くはありません。

主な加算ソフトシンセ

  • Operator / Ableton

ウェーブテーブルシンセ

Massive X / Native Instruments

ウェーブテーブル合成(Wavetable Synthesis)とは、波形テーブルに保存された1周期分の波形をくり返し読み出し音を作る音響合成方式のことです。複数の波形テーブルをモジュレーターで連続的に切り替え音色を変化をさせられます。

オシレーター以外の部分は、一般的な減算シンセと同様に、フィルター、アンプ、エンべロープ、LFOという構成ものが多いです。

ウェーブテーブル合成は、直感的な音作りがしやすく幅広い音色を作成できます。ソフトシンセとして、もっともよく使われている方式です。

主なウェーブテーブル・ソフトシンセ

  • Serum / Xfer
  • Massive X / Native Instruments
  • Pigments / Arturia
  • Wavetable / Ableton

サンプリング式シンセ

Omnisphere / Spectrasonics

サンプリング式は、音色をつくるのではなく、録音(サンプリング)していおいた音を再生する方式です。ピアノやバイオンリンなどのアコースティック楽器からアナログシンセまで、様々な音色を出すことができます。

リアルタイムに音色をつくるわけではないため、音色を自由につくることはできません。基本的には、録音されている音色を選んで使います。

サンプリング式は、音色を選ぶだけなので、操作が簡単で初心者の方でも簡単に使えます。

主なサンプリング式・ソフトシンセ

  • Omnisphere / Spectrasonics

FMシンセ

Reface DX / Yamaha

FM合成(Frequency Modulation Synthesis)とは、サイン波オシレーターの周波数をサイン波で変調して音色を作る音響合成方式のことです。高速のビブラートをかけるとピッチが上下しているのではなく、音色が変わったように聞こえるという現象を利用しています。

音作りが直感的でなく難しいため、プリセット音色を選んで使う場合が多いです。減算シンセでは作るのが難しいキラキラした金属的な音色をつくれます。

主なFMソフトシンセ

  • FM8 / Native Instruments
  • Dexed
  • Operator / Ableton

主なFMハードシンセ

  • Reface DX / Yamaha
  • Digtone / Elektron
  • Volca FM / Korg

物理モデリング合成

Chromaphone 2 / AAS

物理モデリング合成(物理モデリング・シンセシス:フィジカル・モデリング・シンセシス:Physical Modeling Synthesis)とは、生楽器の物理的な構造をシミュレートすることで、音色を合成する方式のことです。

弦や膜、板、管などの振動の特性をシミュレートします。他の合成方式では不可能なリアルなピアノやシンバルなどの音色をつくれます。

主な物理モデリング・ソフトシンセ

  • Chromaphone 2 / AAS
  • Sculpture / Apple Logic
  • Collision / Ableton Live
  • Tension / Ableton Live
  • Pianoteq 6 / Modartt

まとめ

シンセサイザーは、以上の3つの観点において、どの分類に属すかを見れば、どのようなシンセサイザーか分かりやすいです。

おすすめのシンセサイザーについては、こちらを参照してください。

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