ミキシングで各パートの音量レベルを調整する方法

ミキシングのワークフローにおいて、各パートのボリューム・バランスを調整することは、もっとも重要な工程です。 この記事では、音量バランス調整のやり方について解説します。

音量レベル調整が重要な理由

ミキシングのワークフローにおいて、各パートの音量バランスを調整することは、もっとも重要な工程です。 音量バランスがおかしければ、後でイコライザーやコンプレッサーをかけたとしても、問題を解決することはできません。適切な音量バランスになっていれば、後の工程をスムーズにすすめられます。音量バランスが適切にできていれば、ミキシングの8割は完成したといえるでしょう。 音量バランスをうまくとれるようになれば、あなたのミックスは飛躍的に改善するでしょう。

音量レベル調整の手順

音量バランスを効率よく整えていくには、適切な順番で行うことが重要です。基本的には、重要なところから順に処理していくというのが適切な順番です。

全体のイメージをつかむ

まず、曲全体のイメージをつかみましょう。 曲の中で、どの部分がクライマックスなのか、どのようにテンションが上がり下がりするのかを考えましょう。 どのパートが重要なのか、どのパートを目立たせたいのかを考えましょう。

重要なシーンから

ボリューム調整は、曲の中でもっとも重要なシーン、曲のクライマックスの部分から始めましょう。多くのパートが鳴っていて、もっとも音量が大きくなる部分です。サビやコーラスの部分が、これにあたるでしょう。 このシーンをループして、まずは、このシーンのバランスをとっていきましょう。その後で、次に重要なシーン、あるいは、最初にバランスをとったシーンにつながるシーンをミックスしていきます。 これを繰り返して曲全体をミックスしていきましょう。イントロは、最後にミックスすることになる場合が多いでしょう。

重要なパートから

シーンをループしたら、各パートの音量バランスを調整しましょう。 もっとも重要なトラックから順に調整していきます。一番重要なパート以外のフェーダーをすべて下げます。一番重要なパートとは、一番大きな音量で鳴らすパート、一番目立たせたいパート、一番前に出すパートです。曲のジャンルなどによって異なりますが、ポップスならボーカル、ダンスミュージックやヒップホップならキックになるでしょう。 一番重要なパートに対して、その次に重要なパートが、適切なバランスになるようにしましょう。2番目に重要なパートを調整し終えたら、3番目に重要なパートを調整します。これを繰り返して、すべてのパートを調整しましょう。 あるシーンの音量バランスを整え終えたら、次のシーンを調整しましょう。

まとめ

音量のバランスを適切にとることは、ミキシングの中でもっとも重要な工程です。これを適切に行うことで、あなたのミックスは飛躍的に改善するでしょう。

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