「サンプラーが欲しいけどどれがおすすめ?」「どうやって選んだらいい?」という方のために、この記事では、サンプラーの選び方について解説し、おすすめのサンプラーを紹介します。
- ヒップホップ向けおすすめサンプラー
- SP-404MKII / Roland
- MPC One+ / Akai Professional
- MPC One / Akai Professional
- MPC Live II / Akai Professional
- MPC Studio Mk2 / Akai Professional
- MPC X / Akai Professional
- MPC X SE / Akai Professional
- Maschine+ / Native Instruments
- Maschine MK3 / Native Instruments
- Maschine Mikro MK3 / Native Instruments
- Kaoss Replay / Korg
- EP-133 K.O. II / Teenage Engineering
- テクノ向けおすすめサンプラー
- ポン出し向けおすすめサンプラー
- サンプラーの選び方
- サンプラーに関するよくある質問
- まとめ
ヒップホップ向けおすすめサンプラー
SP-404MKII / Roland
大人気シリーズの最新モデル
SP-404MKII / Roland は、シンプルで使いやすいコンパクトなスタンドアロンのサンプラーです。
SP-404はロングセラー製品で、現行のサンプラーの中でもっとも人気がある機種のひとつです。
16パッドx10バンクで160のサンプルをアサインして、リアルタイムにパッドを押してビートを構築していきます。
29種類のエフェクトを3つのつまみで直感的に操作して、ビートに変化をつけられます。
オーディオ入力から本機に直接サンプリングでき、電池駆動も可能でポータブルに使用できます。
シーケンサーはリアルタイム入力のみですが、クォンタイズ機能があり正確なビートを組むこともできます。
ローファイ系ヒップホップのビートメーカーに大人気のサンプラーです。
また、イベント・劇伴などでのポン出し用サンプラーとしても人気があります。
MPC One+ / Akai Professional
MPC One+は、2020年発売の 「MPC One」のアップデート版にあたるモデルです。
新たにWi-Fi / Bluetooth機能を搭載し、内蔵ストレージが4GBから16GBへと増設されました。
色はレッドのみとなります。
その他の機能は変更ありません。
MPC One / Akai Professional
MPCシリーズの低価格モデル
MPC One / Akai Professional は、ヒップホップのビートメーカーの定番サンプラー MPC シリーズの低価格モデルです。
スタンドアローンでも、パソコンとつないでコントローラーとしても使えます。
本機のみで本格的な音楽制作・ビートメイキングが可能です。
MIDI出力、CV/Gate出力を搭載しており、DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用にも向いています。
MPCシリーズとしては、比較的低価格でサンプラー初心者の方におすすめです。
購入者の口コミ・レビュー
とにかく可愛い。良いです。 digitakt,digitoneと使っていました。 今はmpc oneとdigitoneって形になっています。 やっぱりタッチモニターは良いです。elektronはショートカット覚えてなんぼでしたけど、 oneはどっちからも行ける。これすげえでかいです。 昨今のグルーブボックス触ってますがoneが1番ですね。 使う人によりけりだけどsamplingありきで考えるならmustな1台です。 引用 : Amazon
MPC Live II / Akai Professional
MPCシリーズのメインモデル
MPC Live II / Akai Professional は、ヒップホップのビートメーカーの定番サンプラー MPC シリーズの中で中心となるモデルです。
MPC Live II は、Akaiの定番サンプラー MPCシリーズの最新(2020年5月発売)モデルです。
2017年に発売されたMPC Live のアップデート版です。
MPC One よりも上位の機種になります。
スタンドアローンでも、パソコンとつないでコントローラーとしても使えます。
本機のみで本格的な音楽制作・ビートメイキングが可能です。
内蔵スピーカーを搭載しており、スピーカーやヘッドホンを使用しなくても、本機のみで作業できます。
MIDI出力、CV/Gate出力を搭載しており、DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用にも向いています。
購入者の口コミ・レビュー
MPCが初めてだと最初は難しいですが、慣れればたいていのことはコレ1台で出来ます。 スピーカーもクリアでファットなので、ヘッドホンなしでも作業できます。 引用 : Amazon
MPC Studio Mk2 / Akai Professional
低価格なMPCコントローラー
MPC Studio Mk2 は、Windows/Mac対応のMPCソフトウェアのコントローラーです。
常にパソコンと接続して使う必要があります。
単体では使えません。
MPCソフトウェア自体は、MPC Oneなどと共通のため、MPCシリーズのフル機能が使えます。
MPCを低価格で始めたい方におすすめです。
MPC X / Akai Professional
MPC X / Akai Professional は、MPCシリーズの最上位モデルです。
マルチタッチスクリーンや多数のノブを搭載していて、初心者でも直感的に使えます。
オーディオインから直接サンプリング可能です。
MIDI出力、CV/Gate出力で外部機器をコントロールできます。
MPC X SE / Akai Professional
MPC X SE(Special Edition) / Akai は、MPCシリーズの35周年を記念しリリースされるMPCシリーズフラッグシップモデルMPC Xのスペシャルエディション版です。
MPC3000やMPC60を彷彿とさせる、伝統的なMPCのカラーリングを採用しています。2017年発売のMPC Xから、RAMが2GB→4GBに、内蔵ストレージが16GB→48GBにアップグレードされています。
その他の機能は、MPC Xと変わりありません。
大きなタッチスクリーンと多数のスイッチ、ノブで歴代MPCシリーズの中でも最高のワークフローを誇るモデルです。
スタジオ用のハイグレードなMPCをお求めの方におすすめです。
Maschine+ / Native Instruments
Maschineシリーズのスタンドアロンモデル
Maschine+は、従来の「Maschine MK3」をスタンドアロンで使えるようにしたモデルです。
Maschine MK3 は、パソコンと接続しなければ使うことができませんが、本機「Maschine+」は単体で使うことができます。
また、スタンドアロンだけでなく、従来の「Maschine MK3」と同様にMaschineソフトウェアのコントローラーとしてPCと連動して使うこともできます。
5ピンDINのMIDI端子とUSBを搭載しており、MIDIキーボードでMaschine+のシンセやサンプラーを演奏したり、外部機器をシーケンスしたりすることができます。
Maschine MK3 / Native Instruments
Maschineシリーズの定番モデル
Maschine MK3 / Native Instruments は、パソコンで使うMaschineソフトウェア用のコントローラーです。
Maschineソフトウェアはビートメイク用のソフトで、スタンドアロンでもDAW内のプラグインとしても使えます。
スタンドアロン時には、VST/AUプラグインのホストとしても使用できます。
- オーディオインターフェースを内蔵
- 高解像度のフルカラー・ディスプレイ
- 4方向プッシュエンコーダで、素早く直感的なブラウズ、ナビゲート、レベルとバランスの調整が可能
- 16 x バックライト・ベロシティセンス付きのパッド
- 1 x タッチストリップ
- 8 x タッチセンス付きロータリーエンコーダー
- 1ショット、ループなど8GBのサンプルが付属
- Native Instruments社のシンセ・エフェクトのバンドル Komplete Select が付属
- USBバスパワー、または、付属の電源アダプター
Maschine Mikro MK3 / Native Instruments
Maschineシリーズの小型モデル
Maschine Mikro MK3 / Native Instruments は、パソコンで使うMaschine Essentialsソフトウェア用のコントローラーです。
Maschine Essentialsソフトウェアはビートメイク用のソフトで、スタンドアロンでもDAW内のプラグインとしても使えます。
スタンドアロン時には、VST/AUプラグインのホストとしても使用できます。
- 16 x バックライト・ベロシティセンス付きのパッド
- 1 x タッチストリップ
- 1ショット、ループなど1.6GBのサンプルが付属
- Native Instruments社のシンセ Massive, Monark, Reaktor Prism, が付属
- USBバスパワー
Kaoss Replay / Korg
タッチパネルを備えたサンプラー
Kaoss Replay は、12個のパッドとタッチパネルを備えたサンプラーです。
パッドでサンプルを鳴らしながら、タッチパネルでエフェクトを操作してトラックを変化させていくことができます。
- フィルター、ディレイ、リバーブ、モジュレーション・エフェクト、ルーパー、ボコーダー、シンセ・エフェクトなど、128種類の豊富なKAOSS FXを搭載
- サンプリング、リサンプリング、ライブ・レコーディング機能が可能
- 直感的で正確なDJコントロールを搭載しており、ライブ・ミュージシャンとDJの両方に適しています。また、ボーカルのライブ・プロセッシングも可能
- USB-Cで駆動し、様々なオーディオ入出力オプション、MIDI、microSDカード経由の外部ストレージを含む幅広い接続性を備える
EP-133 K.O. II / Teenage Engineering
薄型ポータブルサンプラー
EP-133 K.O.IIは、12個のパッドや内蔵スピーカーを備えた薄型のサンプラーです。
64MBのメモリに、ステレオ・エフェクト、コンプレッサー、パンチインエフェクも搭載しています。
- 身の回りの音を録音したり、あなたの声、シンセ、レコード、携帯電話からのオーディオをサンプリングすることが可能
- ドラム、ベース、キーのサンプルを収録
- 最大99小節までのトラック長や、アイデアを素早く反復できるワークフローを備えた、超強力なシーケンサーを搭載
- シーケンサーは外部インストゥルメント、シンセサイザー、ドラムマシンのコントロールにも使用可能
- 6種類のマスターFXと12種類のパンチインエフェクトが内蔵されており、フィルター、ピッチの微調整や自動化、ステレオエフェクトの追加、コンプレッサー、次世代パンチインエフェクトの追加が可能
- ステレオ・オーディオI/O、MIDI、アナログ・シンク、USB-Cポートを備え、様々なアナログ、デジタル、バーチャル・インストゥルメントに柔軟に接続可能
- 12の感圧式のパッド
- 内蔵マイクとスピーカー
テクノ向けおすすめサンプラー
Digitakt / Elektron
テクノ系ミュージシャンに人気のモデル
Digitakt / Elektron は、8ボイスのサンプラー + 8トラックのMIDIシーケンサーです。
サンプラーとしてだけでなく、シーケンサーとして他のMIDI機器をコントロールできます。
パソコンを用いないライブセットアップの母艦として、また、DAWからシーケンスを受け取り、他のMIDI機器へ送るハブとしても使用できます。
直感的に使いやすい設計でライブでの使用に最適です。
Octatrack MkII / Elektron
DAWレスでのライブのハブ機に最適なハイエンドモデル
Octatrack MkII / Elektron は8ボイスのサンプラー + 8トラックのMIDIシーケンサーです。
サンプラーとしてだけでなく、シーケンサーとして他のMIDI機器をコントロールできます。
パソコンを用いないライブセットアップの母艦として、また、DAWからシーケンスを受け取り、他のMIDI機器へ送るハブとしても使用できます。
直感的に使いやすい設計でライブでの使用に最適です。
Model:Samples / Elektron
Elektron社の低価格サンプラー
Model:Samples / Elektron は、6トラックのサンプラー・シーケンサーです。
Elektron(エレクトロン)社は、高機能なハイエンド製品が多いですが、本機Model:Samplesは、4万円台という低価格なエントリークラスのサンプラーです。
Elektron社のサンプラーには、下位モデルから順に、Model:Samples、Digitakt、Octatrackの3機種があります。
内部の機能・ソフトウェアは基本的に同じもので、上位機種ほど多機能になっていきます。
多数のつまみが搭載されており、メニューの階層を複雑に潜ることなく主要なパラメーターをすぐにコントロールできます。
シーケンスをランダム化させるチャンス機能や、フィルを作成できるフィル機能などを搭載しています。
パラメーターをシーケンスのステップごとに設定できるパラメーターロック機能を搭載しています。
サンプラーとしてだけでなく、シーケンサーとして他のMIDI機器をコントロールできます。
1つのパラメーターに1つのノブが割り当てられている直感的な操作性で、ライブでの使用に適しています。
MC-707 / Roland
8トラックのグルーブボックス
MC-707 / Roland は、8トラックのグルーブボックスです。
シーケンサーとドラム用のサンプラー、ソフトシンセ、オーディオルーパーを内蔵しています。
強力なシーケンサーを搭載しており、音楽制作のみでなく、ライブのハブ機としても適しています。
グルーブボックスとは、シーケンサーやドラム音源、サンプラー、シンセなどが一体になった、単体で音楽制作が可能なハードウェアのことです。
主に、テクノなどのエレクトロニックミュージックの制作・ライブなどで使われます。
MC-707 はオーディオ入力から本機に直接サンプリングが可能です。
USBやSDカードを使ってサンプルをロードすることもできます。
MC-101 / Roland
4トラックのグルーブボックス
MC-101 は、MC-707 を4トラックにした機種です。
コンパクトなサイズにかかわらず、トラック数が少ない以外はMC-707とほぼ同じ機能を内蔵しています。
MC-101 はオーディオ入力がなく直接サンプリングはできません。
USBやSDカードを使ってサンプルをロードすることができます。
TR-8S / Roland
TR-8S Rhythm Performer (リズム・パフォーマー) / Roland (ローランド) は、デジタルドラムマシン+サンプルプレイヤーです。
ドラムマシン部は、TR-808、TR-909、TR-606、TR-707、TR-727のサウンドをデジタルで再現しています。
サンプラー部は、300を超える多量のプリセットサンプルを内蔵している他、SDカードから独自のサンプルをロードすることも可能です。
本機に直接サンプリングすることはできません。
「TR-8S」と「MC-707」の違い
TR-8SとMC-707の根本的な違いは出せる音の種類です。
TR-8Sは、サンプラー+ドラムマシンのため出せる音は基本的にドラム音色のみです。
MC-707は、サンプラー+シンセのため、ドラム音色だけでなくベースやコードなども鳴らすことができます。
また、MC-707はより大きなディスプレイで作業しやすく、クリップビューなどの高機能なシーケンサーが搭載されています。
Electribe Sampler / Korg
16トラックの低価格なサンプラー/グルーブボックス
Electribeは、テクノ系ミュージシャンに人気のシリーズです。
Electribe Samper Electribe2S は、16トラックのサンプラー・グルーブボックスです。
シーケンサー、サンプラー、ソフトシンセを内蔵しており単体での音楽制作が可能です。
MIDI出力から外部音源をシーケンスすることも可能で、DAWレスでのライブのハブ機にも適しています。
オーディオ入力から本機に直接サンプリングが可能です。
SDカードからサンプルをロードすることもできます。
Elektron製品と比べるとかなり安いので、Elektronは高すぎるという方におすすめです。
ポン出し向けおすすめサンプラー
MPX16 / Akai
ポン出し向けサンプラー
MPX16 / Akai は、フィンガードラミングやポン出し向けのコンパクトなサンプラーです。
SDカードから読み込んだサンプル、または本機に直接サンプリングしたサンプルを16のベロシティ対応パッドに割り当て、パッドを叩いて演奏します。
シーケンサーは搭載されていません。
MIDI入力を使って、DAWや外部シーケンサーから本機MPX16のサンプルを演奏できます。
MIDI出力を使って、パッドの演奏情報を他のMIDI機器やDAWへ送信することができます。
シーケンサーがないため、本格的な曲作りを本機MPX16のみで行うことは難しいです。
ライブでのフィンガードラミングや劇伴・イベントでの効果音のポン出しなどにおすすめのサンプラーです。
MPX8 / Akai
ポン出し向けサンプラー
MPX8 / Akai は、フィンガードラミングやポン出し向けのコンパクトなサンプルプレイヤーです。
SDカードから読み込んだサンプルを8つのベロシティ対応パッドに割り当て、パッドを叩いて演奏します。
オーディオ入力はありません。
本機MPX8に直接サンプリングすることはできません。
シーケンサーは搭載されていません。
IDI入力を使って、DAWや外部シーケンサーから本機MPX8のサンプルを演奏できます。
MIDI出力を使って、パッドの演奏情報を他のMIDI機器やDAWへ送信することができます。
シーケンサーがないため、本格的な曲作りを本機MPX8のみで行うことは難しいです。
ライブでのフィンガードラミングや劇伴・イベントでの効果音のポン出しなどにおすすめのサンプラーです。
サンプラーの選び方
パッド
パッドとは、叩くことでサンプルを再生し演奏したり、サンプラー内のシーケンサーにリズムパターンを入力したりするためのものです。
パッドの数やサイズ、レイアウトなどにより操作感が変わるので、自分の用途に合った使いやすいものを選ぶ必要があります。
縦横 4 x 4 の16個のパッドというのが、もっとも基本的なタイプです。
パッドがベロシティ対応か
ベロシティとは音の強さ・大きさのことです。
ベロシティ対応のパッドでは、パッドを叩く強さによってベロシティを変えることができます。
パッドを強く叩くと大きな音でサンプルが再生され、またはシーケンサーに録音されます。
弱く叩くと小さな音になります。
ベロシティ対応のパッドであれば、より多彩な表現が可能です。
適切な強さでパッドを叩くには、技術や慣れが必要です。
ベロシティ対応パッドでも、ベロシティ機能をオフにしておけば、どのような強さで叩いても一定の音量でサンプルが再生されるようにすることができます。
スタンドアローンか
サンプラーには、本体のみで使えるスタンドアローンのものとパソコンとの接続が必須のもの、または、それらのハイブリッドのものとがあります。
スタンドアローンであれば、パソコンを用いないライブなどに使用できます。
外出時などにポータブルに使うこともできます。
また、サンプラー単体で使うのであれば、パソコンやソフトウェアが古くなったときの互換性の問題が起こらないので、長く使用できます。
直接サンプリングできるか
サンプラーには、オーディオ入力端子からサンプラーに直接サンプリングできるものと、パソコンなどにサンプリングしてから、パソコン内のサンプルデータをUSBケーブルやSDカードを使ってサンプラー内に取り込むものとがあります。
直接サンプリングができないサンプラーは、サンプルプレイヤーと呼ばれることがあります。
シーケンサー内蔵か
シーケンサーとは、自動演奏を行う機能のことです。
事前に入力された演奏データに基づいて、自動で演奏させることができます。
サンプラーには、基本的にシーケンサーがついていますが、安いサンプラーではシーケンサーがないものがあるので注意が必要です。
リアルタイム入力/ステップ入力
サンプラーでビートを組むときのシーケンサーの入力方法には、リアルタイム入力とステップ入力があります。
リアルタイム入力は、メトロノームに合わせてリアルタイムにパッドを叩いて入力するタイプです。
ヒップホップのビートメイキングによく用いられる方式です。
リアルタイム入力は、タイミングよくパッドを叩く必要があるため、上手に入力するには、ある程度の技術や慣れが必要です。
ステップ入力は、ステップボタンで1/16分音符ごとにオンオフを打ち込んでいくタイプです。
テクノ系の音楽の制作によく用いられる方式です。
ステップ入力はボタンを押すだけなので、リアルタイム入力と違い、誰でもかんたんに入力することができます。
ステップ入力には、ステップ入力用のボタンがある機種と、リアルタイム入力用のパッドをステップ入力時は、ステップボタンとして使う機種とがあります。
サンプラーの機種により、リアルタイム入力のもの、ステップ入力のもの、またはリアルタイム入力とステップ入力の両方を使えるものがあります。
トラック数
トラック数は、サンプラーのパート数のことです。
例えば、4トラックの場合は、4つのパートしか同時に扱うことができません。
バスドラム、スネア、タム、ハイハットのサンプルを各トラックに割り当てたとすると、他のサンプル、例えば、シンバルやカウベルなどを同時に使うことはできません。
サンプラーのトラック数は、6トラック、8トラック、16トラックなどさまざまなものがあります。
自分のつくる音楽のタイプに足りるトラック数があるか確認しておく必要があります。
エフェクト
サンプラーには、多くの場合エフェクターが内蔵されています。
どのような種類のエフェクターが内蔵されているか確認しておくとよいでしょう。
SP-404 SX / Roland は、多数のエフェクトが搭載されており、エフェクトの評価が非常に高いです。
外部機器用シーケンサーがあるか
サンプラーには、サンプラー内部のサンプルを演奏するシーケンサーだけでなく、外部機器用のシーケンサーが搭載されているものがあります。
外部機器用のシーケンサーがあれば、サンプラーからMIDIやCV/Gateを使って、シンセサイザーやドラムマシンなどの外部機器・音源をコントロール・自動演奏できます。
シーケンサーがあれば、パソコンを用いないライブセットアップのハブとしてサンプラーを使用できます。
パラアウト可能か
パラアウトとは、各チャンネルごとに個別にオーディオ出力することです。
例えば、バスドラム、スネア、ハイハット、シンバルなどを別々に出力することができます。
個別に出力した音をそれぞれオーディオインターフェイスを経由してDAWに取り込めば、サンプラーの各パートをDAW内の個別のトラックに別々に録音することができます。
また、ライブ時などは、バスドラムだけにディストーションやコンプレッサーなどのエフェクトをかけたりするということも可能です。
パラアウト機能がない場合は、すべてのパートをまとめてステレオの2チャンネルで出力します。
この場合、各パートを個別に録音したり、エフェクトをかけたりすることはできません。
サンプラーの機種によっては、アナログのオーディオ出力はステレオ2chのみであるものの、USBを使ってDAWに各トラックをパラアウトできる機能があるものもあります。
サンプラーに関するよくある質問
サンプラーとは?
サンプラー(Sampler)は、録音した音を音源とする電子楽器です。
サンプラーに音を取り込むことを「サンプリング」と呼び、サンプリングされた音を「サンプル」と呼びます。
例えば、バスドラム、スネア、ハイハットの音を個別にサンプリングし、それらのサンプルをパッドを叩いたり、シーケンサーで自動演奏したりして音楽を演奏・制作することができます。
サンプラーとシンセサイザーの違い
サンプラーはあらかじめ録音されたオーディオの断片(サンプル)を使って音楽を作り、シンセサイザーは基本的な電子波形から音を生成します。
サンプラー
サンプラーは、デジタル・オーディオ・サンプルを録音・再生する装置またはソフトウェアです。
現実世界の音、楽器、録音から小さなオーディオの断片をキャプチャして保存します。
これらのサンプルは、操作したり、編集したり、異なるピッチや継続時間で再生するようにトリガーしたりすることができます。
サンプラーは、リアルな楽器の音を再現したり、サウンドエフェクトを組み込んだり、既存のオーディオ録音を操作したりするためによく使われる。
シンセサイザー
シンセサイザーは、様々な電子信号波形を用いてゼロから音を生成します。
あらかじめ録音されたサンプルに頼らず、オシレーター、フィルター、エンベロープ、その他の合成技術によって音を作り出します。
シンセサイザーは汎用性が高く、伝統的な楽器の音からまったくユニークで抽象的な音色まで、幅広いサウンドを作り出すことができます。
オリジナルの電子音楽を作ったり、サウンドデザインをしたり、作曲にユニークなテクスチャーを加えたりするのによく使われます。
サンプラーとドラムマシンの違い
サンプラーはドラムに限らず様々なサウンドを操作するために設計されているのに対し、ドラムマシンはドラムやパーカッションのパターンを作ることに特化しています。
サンプラー
サンプラーは、デジタル・オーディオ・サンプルを録音・再生する装置またはソフトウェアです。
これにより、実際のサウンドや録音済みのオーディオの断片をキャプチャし、操作することができます。
ユーザーは、これらのサンプルを異なるピッチやスピードでトリガーすることができ、ユニークで多様なサウンドを作成することができます。
サンプラーは汎用性が高く、ドラム・サウンドだけでなく、ボーカル、楽器、環境音など、あらゆるタイプのサウンドのサンプリングに使用できます。
ドラムマシン
ドラムマシンは、主にドラムサウンドやパーカッションを制作するために設計された特殊な電子楽器です。
通常、シンセサイザーまたはサンプリングされたドラムサウンドのライブラリーが内蔵されており、個別に、またはパターンでトリガーすることができます。
ドラムマシンは、リズム・パターン、ビート、グルーヴを作るために使われ、エレクトロニック・ミュージック制作、ヒップホップ、その他様々なジャンルで基本的なツールとなっています。
ドラムマシンには様々なドラムやパーカッションのサウンドが含まれていることが多いですが、リズムの作成とビートのシーケンスに重点を置いています。
まとめ
おすすめのサンプラーについて紹介しました。 おすすめのドラムマシンについては、こちらを参照してください。