ヒップホップのビートメイキングの大定番AKAI / MPCシリーズの低価格モデル MPC One について解説します。
MPC One とは?
MPC One / Akai Professional は、ヒップホップのビートメーカーの定番サンプラー MPC シリーズの低価格モデルです。 スタンドアローンでも、パソコンとつないでコントローラーとしても使えます。本機のみで本格的な音楽制作・ビートメイキングが可能です。 MIDI出力、CV/Gate出力を搭載しており、DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用にも向いています。 MPCシリーズとしては、比較的低価格でサンプラー初心者の方におすすめです。
MPC One の特徴
低価格のエントリーモデル
MPCシリーズとしては、比較的低価格な約90,000円で、MPCを初めて導入する方でも、購入しやすい価格となっています。
本体が小さい
約27cm各の正方形でコンパクトな外形です。
パッドが小さい
MPC Oneのパッドは一般的なMPCシリーズのパッドより小さめになっています。素材、タッチなどはMPC Liveなどと同じです。 パッドは、RGBのバックライト、ベロシティ/プレッシャーセンス付きです。
スタンドアローンで使える
MPC Oneは、パソコンと接続することなくスタンドアローンで使うことができます。
コントローラーとしても使える
MPC Oneは、スタンドアローンのみでなく、パソコンと接続してMPCソフトウェアのコントローラーとしても使えます。
マルチタッチディスプレイを搭載
7インチのマルチタッチディスプレイを搭載しており、サンプルやMIDIノートの編集などを簡単に行なえます。
多数のボタンで直感的な操作が可能
各機能に割り当てられた多数のボタンがあり、効率的なワークフローが可能です。
Line入力から直接サンプリング可能
Line入力からMPC Oneに直接サンプリングできます。
ソフトシンセを内蔵
ソフトシンセを内蔵しており、ベースやコードの音などをMPC Oneだけで鳴らすことができます。
ミキシング・マスタリングまで可能
ミキシング/マスタリング用のAIR FXを搭載しており、MPC Oneだけで音楽制作を完結することができます。
MIDI出力から外部機器をコントロール可能
MIDI出力からシンセサイザーなどの外部機器をシーケンスすることができます。 DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用に適しています。
CV/Gate出力を搭載
4つのCV/Gate出力を搭載しており、外部のモジュラーシンセをコントロールすることができます。
4GBのSSDドライブを搭載
4GBのSSDドライブを搭載しています。2GB分のサンプルがプレインストールされています。 SSDドライブを増設することはできません。 SDカード、USBメモリーを使ってサウンドを追加することができます。
内蔵バッテリーなし
内蔵バッテリーはありません。常にアダプターを介して電源を供給する必要があります。USBでのバスパワーも使用できません。
Spliceとの統合
サンプルダウンロードサービスのSpliceと統合されており、インターネットを使ってSpliceから本機に直接サンプルをダウンロードできます。
MPC One の仕様・スペック
- パッド:ベロシティ、感圧式パッド、RGB バックライト * 16バンクアクセス可能 * 8(PAD BANK経由)
- ディスプレイ:7.0インチ マルチタッチ
- CPU: Quad-core ARM プロセッサー
- RAM: 2GB
- ストレージ: 2GB (ユーザーストレージ)、2GB (プリインストール・コンテンツ)/合計4GB
- オーディオ入力 : 1/4インチ (6.35 mm) TRS 入力 (1ステレオペア) * 2
- オーディオ出力 : 1/4インチ (6.35 mm) TRS出力 (1ステレオペア) * 2
- ステレオヘッドフォン出力 : 1/8インチ(3.5 mm)
- MIDI入出力 : 5ピンDIN
- CV/Gate出力 x 4
- USB Type-A ポート x 1、Type-B ポート x 1
- SD カードスロット
- 電源アダプター付属
- サイズ:約272 x 272 x 53mm(W x D x H)
- 重量:約2.1kg
MPC One と MPC Live II の違い
MPC One と上位モデル MPC Live II の主な違いは下記の通りです。
モデル | MPC One | MPC Live II |
価格(税込) | 89,800 | 138,000円 |
サイズ(W x D x H) | 約272 x 272 x 53mm | 約412 x 244 x 46mm |
重量 | 2.1kg | 3.4kg |
パッドサイズ | 小さい | 標準 |
ボタン数 | 31 | 27 |
内蔵スピーカー | なし | あり |
MIDI入出力数 | 入力 x 1、出力 x1 | 入力 x 2、出力 x2 |
オーディオ入力 | 標準ジャック x 2 | 標準ジャック x 2、RCA x 2 |
オーディオ出力 | 標準ジャック x 2 | 標準ジャック x 6 |
内蔵ストレージ | 4GB | 16GB |
SSD、HHDの増設 | 不可 | 可 |
内蔵バッテリー | なし | あり |
購入者の口コミ・レビュー
サイズ感もgood とにかく可愛い。良いです。 digitakt,digitoneと使っていました。 今はmpc oneとdigitoneって形になっています。 やっぱりタッチモニターは良いです。elektronはショートカット覚えてなんぼでしたけど、 oneはどっちからも行ける。これすげえでかいです。 昨今のグルーブボックス触ってますがoneが1番ですね。 使う人によりけりだけどsamplingありきで考えるならmustな1台です。 引用 : Amazon
片手間では難しいが、コスパは良い 全ての楽曲制作が出来て、外部のシンセサイザーも操作出来る物なので 操作に慣れるまで結構時間がかかります。 片手間にちょっと触る程度じゃ無理そうな気しかしませんが、 これだけ多機能、高性能でこの価格はかなり安く感じます。 引用 : Amazon
まとめ
MPC Oneは手頃な価格で高機能なサンプラーです。ビートメイキングまたはライブのハブ機に最適です。
内蔵スピーカー付きの上位機種 MPC Live II については、こちらを参照してください。
おすすめMPCシリーズについては、こちらを参照してください。
MPCシリーズとRoland/SP-404 SXを併用しているビートメイカーも多いです。MPCで組んだビートをSP-404 SXに取り込んで、SP-404 SXのエフェクトをかけて仕上げています。 Roland / SP-404 SX については、こちらを参照してください。
その他のおすすめサンプラーについては、こちらを参照してください。