ミックスのステレオ感を左右に広げる9つの方法

ミキシング

「ミックスに広がりを出すにはどんな方法がある?」
「ステレオ感をワイドに広げるのに使えるエフェクターは何?」
という方のために、広がりのあるワイドなミックスをつくる方法を解説します。

スポンサーリンク

ステレオ感を広げる仕組み

モノラル信号を再生すると、左右のスピーカーからまったく同じ音が出ます。このとき音が真ん中から鳴っているように聴こえます。

音を左右に拡がった感じにするには、モノラル信号を加工して、左右の信号を異なるものにしてステレオ成分つくる必要があります。左右のスピーカーから異なった音が出ていると、音像が広がって聴こえます。

ステレオ感を広げる方法

ステレオ・イメージャー

ステレオ・イメージャーを使えば、モノラルのオーディオ信号を広がりのあるワイドなサウンドに変えることができます。

Ozone Imager / iZotope を使えば、簡単にステレオ感を広げられます。Ozone Imager は左右に特性の異なるフィルターをかけて、ステレオ感を出しています。音色の変化は、あまりありません。

ピンポン・ディレイ

ピンポン・ディレイを使えば、真ん中にドライ音をはっきりと残しながら、広がりのあるステレオ・イメージをつくることができます。

ピンポン・ディレイとは、ディレイ音が左右交互に鳴るディレイです。

ボーカルなど、真ん中にドライ音を残しつつ拡げたい場合に適しています。

ハース・ディレイ

モノラル信号を、左右のどちらかにパンして、それにディレイをかけてディレイ音を反対側から1度だけ鳴らします。これにより音が左右から聴こえて、ステレオ・イメージが広がります。

真ん中からは、音像がなくなります。

シンセのコード音などを左右に広げて、ボーカルのために真ん中のスペースを開けたい場合に適しています。クラップなど、キックやスネアほどは重要でないパーカッション系の音にも、よく使われます。

この手法は、ハース・エフェクトと呼ばれます。

リバーブ

ステレオ・リバーブで、左右で異なる残響を生み出すことで、ステレオ感を広げることができます。

コーラス、フランジャー、フェイザー

コーラス、フランジャー、フェイザーを使えば、ステレオ感を広げることができます。

音がうねったような感じに変化します。

ピッチ・シフト

左右で音のピッチを少し変えることで、ステレオ感を広げることができます。

ピッチシフターなどのエフェクトを使います。

真ん中に音像を残しておきたければ、左、真ん中、右の3つの信号をつくって、それぞれピッチをずらします。

真ん中の音像が不要であれば、左右の2つの信号をつくってピッチをずらします。

フォルマント・シフト

真ん中に、ドライのボーカル音をおいて、左右にフォルマント・シフトをかけたサブ・ボーカルをおくことで、ステレオ感を広げることができます。

フォルマント・シフト・エフェクターを使います。

音色を変える

シンセなどであれば、左右で少し音色の違うシンセを鳴らすとステレオ感を広げることができます。

ダブル・トラッキング

ボーカルなどの生録音のものであれば、別々のテイクのものを左右に分けて鳴らすことで、ステレオ感を広げることができます。

まとめ

ステレオ感を広げるには、さまざまな手法があります。音色が変わったり、モノラル互換性に問題が発生したりすることがあるので、場合に応じて適切な手法を使う必要があります。