DTMで、ボーカルやアコースティックギターなどを録音する場合にはマイクが必要になります。
マイクには様々な種類があり、用途に合ったマイクを選ばないと適切に録音することができません。
そこで、この記事ではマイクの種類や選び方について解説し、おすすめのマイクを紹介します。
マイクの種類
マイクの種類は基本的に、音波を電気信号に変換する方式が異なる3種類の構造タイプ(ダイナミック、コンデンサー、リボン)と、どの方向の音を拾うかを示す3種類の指向特性パターン(無指向性、単一指向性、双方向性)によって分類できます。
個人のDTMや、宅録、ホームスタジオで一般的に用いられるのは、下記の2つのタイプです。
- ダイナミックマイク – 単一指向性
- コンデンサーマイク – 単一指向性
構造タイプ
ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは、カラオケなどに置いてあるもっとも一般的なタイプのマイクです。
ライブに適したマイクですが、レコーディングにも用いられます。
ダイナミックマイクは、ドラムやギターアンプ、激しいロックボーカルなどの大音量の収録に適しています。
アコギなどの繊細な音には向いていません。
音の感度が低いため、周囲のノイズを拾いにくいです。
ダイナミックマイクは、コンデンサーマイクのように透明な音質ではなく、高域の感度が低いです。
ダイナミックマイクの音質は、「汚れた」または「砂っぽい」ようなサウンドです。
ダイナミックマイクは、価格が安くプロの現場での定番モデル Shure SM57, SM58 でも1万円程度です。
ダイナミックマイクは、頑丈で耐久性が高くライブでの激しい使用でも壊れにくいです。
また、保存にも特に気を使う必要はありません。
DTM用途では、ロックなどのパワフルなボーカルの録音をしたい方や、ノイズのない静かな環境で録音できない方におすすめのマイクです。
仕組み
ダイナミックマイクは、ダイアフラム(振動板)からの音の振動を電気エネルギーに変換するために磁界を使用します。
ダイヤフラムはプラスチックやマイラー(ポリエステル・フィルム)で作られていることが多く、ボイスコイルと呼ばれるワイヤーのコイルの前に配置されています。
ボイスコイルは2つの磁石の間に吊り下げられています。
ダイアフラムが動くとボイスコイルが連動して動きます。
このボイスコイルの動きと磁石の相互作用が電気信号を発生させます。
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは、レコーディングに使われるマイクの中で、最も一般的なタイプのマイクです。
DTMでのボーカル録音でも、よく使われます。
コンデンサーマイクは、音の感度が高く繊細な音が録音できます。
バラードのボーカルや、アコギ、ピアノなどのアコースティック楽器の録音に向いています。
音の感度が高いため、ノイズを拾いやすく、録音に適した静かな環境を用意する必要があります。
手に持って使うことはできず、スタンドと振動を吸収するショックマウントと共に使います。
衝撃に弱く、壊れやすいため取り扱いに注意が必要です。
また、湿気に弱く、乾燥した状態で保存しておく必要があります。
コンデンサーマイクには、電源が必要です。
オーディオインターフェースから+48Vファンタム電源を供給して使用します。
一般的に値段が高いです。
しかし、1万円前後でもホームスタジオ用途では十分なクオリティのマイクもあります。
構造・仕組み
コンデンサーマイクは、非常に薄い金属(または金属コーティングされたプラスチックやマイラー(ポリエステル・フィルム)のダイアフラム(振動板:信号を感知する部分)を持っています。
ダイアフラムは、金属板(バックプレートと呼ばれる)の前に、バックプレートと平行に吊り下げられています。
ダイアフラムとバックプレートの両方に分極電圧が印加され、それらの間の空間に静電気を発生させます。
ダイアフラムが音を拾うと、ダイアフラムとバックプレートの間のフィールドを振動させます。
これにより増幅することができます小さな信号が生成されます。
電源が必要
コンデンサーマイクを動作させるには、電源(9~48 ボルト)が必要です。
コンデンサーマイクを使用する場合は、マイクに電源が内蔵されているか、オーディオインターフェースやプリアンプ、ミキサーにファンタム電源を搭載していることが必要です。
真空管/ソリッド・ステート
コンデンサーマイクには、真空管(チューブ)またはトランジスタ(ソリッドステートと呼ばれています)のいずれかで構成されています。
他の真空管またはソリッドステートの機器の場合と同様に、好むサウンド特性に基づいて決定してください。
一般的に、真空管コンデンサマイクは、ハイエンドがソフトで全体的に温かいトーンを持っています。
一方、ソリッドステート・マイクは、より透明で色付けのないサウンドが特徴です。
ラージ・ダイアフラム/スモール・ダイアフラム
コンデンサー・マイクには、大きく分けて2つの種類があります。
ラージ・ダイアフラム(大型振動板)とスモール・ダイアフラム(小型振動板)です。
ラージ・ダイアフラム・マイクはスモール・ダイアフラムよりも人気があります。
その理由のひとつは、ラージ・ダイアフラム・コンデンサーマイクの方がボトムエンド(低音域)がより強調されていることです。
また、ラージダイアフラムマイクはセルフノイズ(マイクが作り出すノイズ)も低くなっています。
スモールダイアフラム・コンデンサーマイクは、周波数特性が均一であることが多く、高周波成分が顕著な楽器(例えばバイオリン、シンバルなど)をより正確に捉えることができます。
リボンマイク
リボンマイクは、ダイナミックマイクと同様に磁石を用いますがコイルではなく、アルイミニウム製の細いリボン状の振動板を用います。
リボン状の振動板は2つの磁石の間に吊り下げられています。
リボンマイクは、1930 年代から 1960 年代にかけて人気があったマイクで、独特の「シルキー」で「スムーズ」なサウンドが得られます。
これは基本的に、高音域がわずかにロールオフ(徐々に減少)し、低音域が少し汚れたようにになる傾向があることによります。
リボンマイクは、現在のスタジオではコンデンサーマイクの後塵を拝しており、あまり使われることはありません。
これは、リボンマイクが壊れやすく高価で、コンデンサーマイクほど音質が透明ではないことが主な理由です。
リボンマイクは、突風や強い息が振動板に吹き込まれただけで、リボンが壊れてしまいます。
リボンマイクを用いるのは、ビンテージ感あるサンンドを求めるようなケースです。
個人のDTMやホームスタジオで用いることは、あまりありません。
リボンマイクは基本的に価格が高いですが、1万円程度の機種もあります。
指向特性パターン
指向特性パターン(Polarity Pattens: 極性パターン)は、マイクがどの方向からの音を拾うかを示すものです。指向特性パターンには、無指向性、単一指向性、双方向性の3種類があります。
- 無指向性(Omnidirectional:オムニダイレクショナル・全指向性)
- 無指向性マイクは、周囲の全方向の音を拾うことができます。
- 単一指向性(Cardioid: カーディオイド)
- 単一指向性マイクは、前方の音を拾います。
- 双方向性( Figure-8:8の字型)
- 双方向性マイクは、前面と背面の両方の音を拾います。
マイクの指向特性パターンは、多くの場合、マイクに付属しているチャートで表されます。このチャートは、極性グラフと呼ばれ、マイクが前または後ろの様々な周波数をどのように拾うかを示しています。
無指向性
無指向性マイクは、周囲のどこからの音でも拾うことができます。
無指向性マイクは、音源の音だけでなく、音の出ている部屋の響きも拾いたい場合に便利です。
例えば、無指向性マイクをステレオのペアで使用し、ドラムのオーバーヘッドやオーケストラなどのアコースティック楽器のグループを収録するのに使われます。
全指向性マイクは、バックグラウンドノイズを拾いやすいため、一般的にクローズマイキング(音源のすぐ近くにマイクを設置すること)には使用されません。
指向性(カーディオイド)
カーディオイドマイク(Cardioid : 指向性マイク)は、前方(180度ぐらい)の音を拾い、後ろから来る音を無視します。
カーディオイドマイクは、拾う音の方向をコントロールできるので、ライブ用マイクでは最も一般的なタイプです。
例えば、ドラムセットのタムにカーディオイドマイクを取り付けた場合、タムの音だけを拾い、周りの楽器の音は拾わないようできます。
カーディオイドマイクには、カーディオイド、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイドの3種類があります。
それぞれのマイクのカーディオイドパターンの違いはそれほど大きくはないので、あまり気にする必要はありません。
カーディオイドマイクはいずれも、音源の近くにあると低音をよく拾います。
これは近接効果と呼ばれています。
基本的には、マイクが音源に近づけば近づくほど、より多くの低音を拾うことができます。
無指向性マイクや双方向性マイクには、近接効果は見られません。
多くのカーディオイドコンデンサーマイクには低域をカットするローカットフィルターのスイッチが付いていますが、これはマイクを音源に近づけることで発生する可能性のある余計な低音を除去するためのものです。
双方向性
双方向性(Figure-8:8の字型)マイクは、前面と背面の両方から音を拾います。
しかし、無指向性マイクのように全方向を均一に拾うわけではありません。
双方向性マイクは、8の字型に前と後ろを拾い、両サイドの音は拾いません。
双方向性マイクは、2つの楽器を同時に録音する場合によく使われます。
例えば、2人のビオラ奏者の間にマイクを置き、マイクの前面と背面が2つのビオラに向くようにします。
これにより、奏者の前方と後方の音を排除しながら、両方の楽器を録音することができます。
マルチパターン
マルチパターンマイクは、複数の指向性を切り替えることができるタイプのマイクです。
マルチパターンマイクは、一般的にラージダイアフラムのコンデンサーマイクです。
マルチパターンマイクには、スイッチがあり無指向性、指向性、双方向性から指向特性を選択できます。
マルチパターンマイクには、一般的に2組のダイアフラムとバックプレートが背中合わせに配置されているため、指向性を切り替えることができます。
マルチパターンマイクの無指向性パターンは、本物の無指向性マイクとは異なります。
そのため、オーケストラのレコーディングなどの重要な用途では、マルチパターンマイクの無指向性パターンの使用はあまり適していません。
SPL
SPL(Sound Pressure Level)は、マイクがどのくらいの音量(dB単位)に耐えられるかを示すものです。
ドラムやギター、ベースなどの大音量の楽器を録音する場合は、SPLの高いマイクが必要です。
高いSPLとは、130デシベル以上のことです。
プロ用のコンデンサーマイクの中には、マイクの感度を下げることができるPADスイッチが付いているものがあります。
PADスイッチをオンにすることにより、高い音圧レベルに対応する能力を高めることができます。
USBマイク
USBマイクは、マイクとパソコンをUSBケーブルで接続するだけで録音することができるマイクです。
USBマイクには、プリアンプとA/Dコンバーター、つまりオーディオインターフェイスの機能が内蔵されています。
そのためUSBマイクには、オーディオインターフェイスは不要です。
コンデンサーマイクに必要な電源もパソコンからUSBで供給されます。
USBマイクは、モバイル環境での録音時や、YouTubeの配信などで手軽にマイクを使いたい方に便利なマイクです。
マイクの選び方
録音する音源のタイプにより適したマイクは異なります。
音源別に一般的にどの種類のマイクがよく使われるかについて紹介します。
マイクを選ぶ際には、音源の周波数スペクトルを考慮する必要があります。
例えば、シンバルの演奏にダイナミックマイクを使うと、高域の正確なレスポンスを得ることができません。
一方、バスドラムに小さなダイアフラムのコンデンサーマイクを使うと、音が細くなってしまいます。
ボーカル
- コンデンサーマイク(ラージダイアフラム)
- ダイナミックマイク
ボーカルの録音にもっともよく用いられるのは、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクです。リボンマイクを試してみるのもよいでしょう。 ロックなどで、激しく荒々しいボーカルサウンドを出したい場合には、ダイナミックマイクが適しています。
エレキギターアンプ
- ダイナミックマイク
- コンデンサーマイク(スモールダイアフラム)
エレキギターアンプには、ダイナミックマイクかスモールダイアフラムのコンデンサーマイクが適しています。
ギターの低域を好む場合には、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクを使うこともできます。
リボンマイクでもよい音を出すことができますが、大音量でリボンマイクが壊れないよう少し離して設置したり、横にずらしたりする必要があります。
エレキベースアンプ
- コンデンサーマイク(ラージダイアフラム)
- ダイナミックマイク
エレキベースアンプに適しているのは、ラージダイフラムのコンデンサーマイクかダイナミックマイクです。
どちらのタイプのマイクでも、ベースの音域をしっかりと捉えることができます。
スモールダイアフラムのコンデンサーマイクは、低域が細くなるため適していません。
リボンマイクを使うこともできますが、大音量で壊れないように注意が必要です。
アコースティックギター、弦楽器
- コンデンサーマイク(ラージダイアフラム/スモールダイアフラム)
アコースティックギターやその他の弦楽器には、コンデンサーマイク(ラージダイアフラム/スモールダイアフラム)が適しています。
ダイナミックマイクは、周波数特性が限定されすぎていて、自然なサウンドを生み出すことができません。
ラージまたはスモールのダイアフラムタイプは、楽器の全体的な周波数スペクトルに応じて選択してください。
例えば、ギターの音色に深みを持たせたい場合はラージダイアフラムタイプが適しています。
一方、バイオリンやマンドリンのような高音域の楽器にはスモールダイアフラムタイプが適しています。
ピアノ
- コンデンサーマイク(ラージダイアフラム/スモールダイアフラム)
ピアノには、コンデンサーマイクが適しています。ラージダイアフラムかスモールダイアフラムかは、マイクの設置位置、部屋の響きを考慮して選択します。
## ドラム
- ダイナミックマイク
バスドラム、スネア、タムは、高域を含まないためダイナミックマイクが適しています。ラージダイアフラムのコンデンサーマイクを使うこともできます。
シンバル
- コンデンサーマイク(スモールダイアフラム)
ドラムセットのシンバルには、スモールダイアフラムのコンデンサーマイクが適しています。 ダイナミックマイクでは、高域が不足しミックスの中でシンバルが埋もれてしまいます。
おすすめダイナミックマイク
Shure / SM58
業界標準のダイナミックマイク
Shure / SM58 は、世界一有名なマイクで業界標準のダイナミックマイクです。
どこのレコーディングスタジオ、ライブハウスにも置いてあります。
ライブ用の定番製品ですが、プロのレコーディングにも使われています。
パワフルなロック系ボーカル、声量のあるボーカルの録音に最適です。
明るい中域と、ロールオフされた低域でボーカル用に設計された音質です。
ポップフィルターやショックマウントが内蔵されておりノイズの混入を防ぎます。
先端のグリルボールも交換可能で、長く使うことができます。
マイクを使うなら、必ず持っておきたいマイクです。
Classic Pro / CM5S
激安のダイナミックマイク
Classic Pro は、ネット通販の楽器店サウンドハウスのオリジナルブランドです。
低価格で高品質、コスパのよい製品を発売しています。
CM5Sは、1000円強の激安ダイナミックマイクです。
低価格にもかかわらず、XLRコネクタ装備でボーカルの録音に必要な機能はすべて満たしています。
Shure / SM58 と比べると劣るものの、DTM初心者には十分な品質です。
リーズナブルな価格でマイクを導入したい方に最適です。
CM5Sは、オン/オフスイッチ付き。
CM5はスイッチなしです。
Shure / SM57
定番の楽器用ダイナミックマイク
Shure / SM57 は、定番の楽器用ダイナミックマイクです。
SM58が、ライブやスタジオ練習用として使われることの多いのに対し、SM57は、ギターアンプやスネアドラム、管楽器など様々な楽器のレコーディングに多用されています。
弦楽器から打楽器、管楽器まで万能に使えるのがポイントです。
ボーカル用マイクとしても使うことができ、SM58ではなく、あえてハイエンドの出やすいSM57を選ぶ方が多いです。
JTS / PDM-57
低価格の楽器用ダイナミックマイク
JTS / PDM-57 は、コスパのよい楽器用ダイナミックマイクです。
Shure / SM57 をモチーフとしており、音質もほとんど違いが分からないほどのクオリティーです。
アコースティックギターやドラム、パーカッションなどの繊細なサウンドから、管楽器やギターアンプなど大音圧のソースなどオールマイティに使えます。
明瞭なサウンドはボーカルやスピーチ用マイクとしてもおすすめです。
マイクホルダーと、5mのケーブル(XLRオス-XLRメス)が付属しています。
おすすめコンデンサーマイク
Rode / NT1-A
ホームスタジオの定番コンデンサーマイク
Rode / NT1-A は、ホームスタジオの定番の低価格コンデンサーマイクです。
ショックマウントや、ポップフィルター、ダストカバー、XLRケーブルが付属しているので、すぐに録音を始められます。
低価格にもかかわらず、しっかりとした音質で、低域と高域がはっきりしているのが特徴です。
ボーカルだけでなく、アコギ、ピアノなどのカコースティック楽器の録音にも向いています。
初めてコンデンサーマイクを導入する方に最適です。
AKG / C214
プロ品質のコンデンサーマイク
AKG / C214 は、プロ用の定番コンデンサーマイクC414を、単一指向性にして低価格化した製品です。
手頃な価格で、プロレベルの高品質の録音が可能です。
明るい音質で、ボカールだけでなく、アコギやピアノなどのアコースティック楽器の録音にも適します。
専用ケース、ショックマウントホルダー、ウィンドスクリーンが付属しています。
手頃な価格でプロレベルのマイクを求めている方に最適です。
AKG / P120
低価格コンデンサーマイク
AKG / P120 は、ボーカルから楽器用まで、オールラウンドに使える低価格なコンデンサーマイクです。
頑丈なためレコーディングだけでなく、ライブでも使用できます。
自然な低域となめらかに伸びた高域が特徴です。
原音に対して繊細な響きを再現し、よりきらびやかな音になります。
300Hz以下の低域をカットするローカットフィルター・スイッチを搭載しています。
MXL / V67G
コスパのよい高音質コンデンサーマイク
MXL / V67G は、コスパのよい高音質のコンデンサーマイクです。
マイクの特性は低域から高域までのバランスが良く、ナチュラルでフラットな音質が特徴で、あらゆるボーカリストに適しています。
なかでも女性ボーカルとの相性のよいマイクです。
ハードケース、金属製のポップフィルター、ショックマウントが付属しています。
Audio Technica / AT2020
低価格で高音質
Audio Technica / AT2020 は、低価格ながらスタジオ品質の音質を実現した、コスパのよいコンデンサーマイクです。
ボーカルやアコースティック・ギターの微妙なニュアンスを捉えることができるだけでなく、ギター・アンプ・キャビネット激しいサウンドにも対応できます。
ふかれに強く、ポップガード無しでも問題なくレコーディングできます。
音楽制作のみでなく、実況用などにもおすすめです。
専用スタンドマウントも付属しています。
AKG / C451B
スティック型コンデンサーマイク
AKG / C451B は、AKGを代表するスティック型のコンデンサーマイクです。
大定番のスモールダイアフラム・マイクで、高域の特性がよく、音源の輪郭や粒立ちをしっかりと表現します。
アコースティックギターやピアノ、ハイハット、ドラムのオーバーヘッドなどの録音に最適です。
おすすめUSBマイク
Audio Technica / AT2020USB+
Audio Technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020USB+ は、人気の低価格コンデンサーマイク AT2020 のUSBマイク版です。
16bit、48kHzのサンプリング周波数を持つA/Dコンバーターによって、スタジオ品質レベルの録音が可能です。
ヘッドホン出力端子を搭載しており、遅延のないダイレクトモニタリングが可能です。
ミックスコントロール機能を搭載しており、マイクロホン音声と録音済み音源のミキシングが可能です。
宅録、野外での録音、ポッドキャスト、ナレーションなどにおすすめです。
Rode / NT-USB
Rode ( ロード ) / NT-USB は、コンデンサータイプのUSBマイクです。
Windows、MacだけでなくApple iPadにも対応しています。
ヘッドホン出力端子を搭載し録音しながらモニタリングが可能です。
デスクトップスタンド、ポップガードが付属しています。
マイク以外に必要なもの
マイクで録音するには、マイクだけでなく下記のものが必要です。
- マイクケーブル
- マイクスタンド
- ショックマウント(コンデンサーマイクのみ必要)
- ポップガード(あったほうがよい)
- リフレクションフィルター(あったほうがよい)
- ヘッドホン
マイクケーブル
マイクケーブルは、マイクとオーディオインターフェースをつなぐためのケーブルです。
Canare / EC03
業界標準のマイクケーブル
Canare / EC03は、業界標準のLXRキャノン・マイクケーブルです。
3m、5m、7m、10m、15mのタイプがあります。
DTMのホームスタジオ用途では3mのものがおすすめです。
Classic Pro / MIX030
低価格なマイクケーブル
Classic Pro / MIX030は、楽器の通販サイト、サウンドハウスのオリジナルブランド Classic Proによる低価格なマイクケーブルです。
1m、3m、5m、7m、10mのタイプがあります。
マイクスタンド
録音するときは、マイクは手に持たずスタンドに設置します。
スタンドには、床置きのもの卓上用のものなどがあります。
ショックマウント
ショックマウントは、床の振動がマイクに伝わるのを防ぐためのものです。
コンデンサーマイクを使うときに必要になります。
マイクスタンドにショックマウントを設置し、ショックマウントにマイクを設置します。
ポップガード
ポップガード・ポップフィルターは、マイクに息を吹きかけることによって生じる「ポップノイズ」「吹かれ」の発生をふせぐためのものです。
ポップガードは、マイクスタンドに固定し、口のマイクの間に設置して使います。
ポップガードには、ナイロン製のものと金属製のものとがあります。
ナイロン製のものは、価格が安いですが、高域が減衰し音が少しこもる傾向があります。
また、洗浄がしにくいです。
金属製のものは、価格が高いですが、音への影響が少なく、洗浄がしやすいです。
リフレクションフィルター
リフレクションフィルターは、ノイズや反射音を防ぐためのものです。
リフレクションフィルターを使えばより、クリアな音質で録音できます。
リフレクションフィルターは、マイクスタンドに固定したり机に置いて使ったりします。
ヘッドホン
録音時には、モニタリング用のヘッドホンが必要です。
ヘッドホンの音が漏れてマイクに拾われないように、密閉型のヘッドホンを使う必要があります。