この記事では、Korgのアナログモノフォニックシンセサイザー Volca Nubass について解説します。
Volca Nubass とは?
Volca Nubass は、Korg(コルグ)のコンパクトなモノフォニック・アナログ・ベース・シンセサイザーです。
真空管を用いた太い音色が特徴です。
シーケンサーを搭載しているのでDAWなどと繋がなくても、これ一台でシンセを自動演奏させることができます。
TB-303 / Roland風のアシッドベース、アシッドハウスに最適な音色です。
Volca Nubass のよいところ
音がよい
真空管を使った存在感のある太いサウンドです。
フィルターも独特のアシッド感あるサウンドです。
サブベース付き
サブベースで低音を補強できるので、さらに太い音作りが可能です。
オーバードライブ付き
アシッドベースといえば、オーバードライブやディストーションをかけるのが定番ですが、Nubassにはオーバードライブエフェクトが内蔵されています。
Nubassのみで歪んだアシッドベースサウンドをつくることができます。
エンベロープのアタックタイムとLFOがある
Volca Nubass は、TB-303と異なり、エンベロープのアタックタイムを調整できます。また、LFOも搭載しており、より幅広い音作りが可能です。
Volca Nubass のいまいちなところ
小さい
Volca シリーズすべてに言えることですが、かなりサイズが小さいため使いにくいことがあります。特に小さなつまみは調整しにくいです。 自宅でレコーディングなどに用いるのには特に問題ありませんが、ライブなどで使うには少し使いにくいでしょう。
矩形波の音色がほぼノコギリ波と同じ
Nubassのオシレーターには、ノコギリ波と矩形波の2種類がありますが、矩形波はかなりノコギリ波っぽい音色で、ノコギリ波との違いがあまりありません。
オーバードライブの歪みがマイルド
Nubassにはオーバードライブエフェクトが搭載されていますが、かなりマイルドな歪み感です。激しいディストーションサウンドはつくれません。
電源アダプターが別売り
Volca シリーズは電源アダプターが付属していません。アダプターを使いたい場合は別途購入が必要です。
Volca Bass との違い
Volcaシリーズのベースシンセには、Volca Nubass のほかに Volca Bass があります。
Volca Nubass と Volca Bass の違いは、Nubassは真空管を用いていること、オシレーター、フィルターの音の特性が違うこと、Nubassにはサブベースとオーバードライブがあること、Bassは3音パラフォニックであることなどです。
音色は、Bassのほうがよりクセのないクリーンな感じで、Nubassはよりアシッド感、粘り気のあるサウンドです。
Volca といっしょに購入しておくとよいもの
電池
Volcaは単3乾電池6本を使用します。
電池を購入しておくのがおすすめです。
電源アダプター
Volcaには電源アダプターが付属していません。電池でなく電源アダプターを使いたい方はアダプターを別途購入する必要があります。
オーディオケーブル
Volcaの出力をDAWに録音するには、Volcaとオーディオインターフェースをつなぐケーブルが必要です。 Volcaのオーディオ出力は、ステレオミニジャックです。オーディオインターフェースのモノラルフォンジャックとつなぐには、「ステレオミニプラグ – モノラルフォンプラグ」の変換ケーブルが使いやすくおすすめです。
まとめ
Volca Nubass は真空管を用いた太いサウンドのベースシンセです。サブベースやオーバードライブ、アッタクタイムを設定可能なエンベロープ、LFOも搭載していて、幅広い音作りが可能です。 TB-303風のアシッドベースサウンドをつくりたい方に最適です。
Volcaシリーズの他の機種についてはこちらを参照してください。
アシッドベースといえば、TB-303のクローン TD-3 / Behringer もおすすすめです。