Volca Modular(ヴォルカ・モジュラー) / Korg(コルグ)は、シーケンサー付きのコンパクトなアナログ・モジュラー・シンセサイザーです。
Volca Modularとは
Volca Modularの主な機能は、アナログ・モジュラー・シンセサイザーとデジタル・リバーブ・エフェクト、それに、16ステップ・シーケンサーです。
モジュラー・シンセサイザーの部分は、内部結線済みのセミ・モジュラー構造になっていて、ピン・ケーブルでパッチングしなくても、音が出るようになっています。
アメリカ・サンフランシスコのシンセサイザー・メーカーのBuchla(ブクラ)に代表される、西海岸(ウエスト・コースト)シンセサイザーに影響を受けた構成になっています。
西海岸シンセは、通常の減算シンセ(東海岸シンセ)と異なり、倍音の少ない三角波などのオシレーターに周波数変調、ウェーブ・フォルダーなどをかけて、倍音豊かな音色を生成します。
西海岸シンセについて、詳しくは下記の記事を参照してください。
シンセサイザー&エフェクト
Source
Sourceは、2つの三角波オシレーターで構成されています。
オシレーターは、ひとつはキャリア、もうひとつはモジュレーターとして使い、周波数変調(FM)によって、複雑な倍音を生成します。
ウェーブ・フォルダーによって、複雑な倍音を生成できます。
Functions
ひとつはアタック-ホールド-ディケイ式で、もうひとつはライズ-フォール式です。
ライズ-フォール式のほうは、ループさせてLFOやオシレーターとして使うこともできます。
Sequence
外部からクロック信号を入力することもできます。
Woggle
サンプル&ホールドにより、階段状の波形を出力します。
Split
Dual LPG
ローパス・ゲートは、VCFとVCAが一緒になったようなモジュールです。
ローパス・フィルターのカットオフ周波数を下げると音量も下がり、フィルターを締め切ると音がまったく通過しなくなります。
Utility
アッテネーター(減衰器)としても使えます。
Space Out
シーケンサー
16ステップ・シーケンサーです。
ツマミの操作をリアルタイム・レコーディングをしながら記憶し、再生時に再現するモーション・シーケンス機能があります。
左から順々に進む通常のモードに加えて、バウンス・シーケンス・モード、ストカスティック・シーケンス・モードがあります。
バウンス・シーケンス・モードは、ステップを左から右、右から左へと往復するモードです。
ストカスティック・シーケンス・モードは、ステップをランダムに前後しながら、徐々に進んでいくモードです。
その他の仕様
電池駆動可 スピーカー付き 23,000円(税別)
Volca といっしょに購入しておくとよいもの
電池
Volcaは単3乾電池6本を使用します。
電池を購入しておくのがおすすめです。
電源アダプター
Volcaには電源アダプターが付属していません。
電池でなく電源アダプターを使いたい方はアダプターを別途購入する必要があります。
オーディオケーブル
Volcaの出力をDAWに録音するには、Volcaとオーディオインターフェースをつなぐケーブルが必要です。 Volcaのオーディオ出力は、ステレオミニジャックです。オーディオインターフェースのモノラルフォンジャックとつなぐには、「ステレオミニプラグ – モノラルフォンプラグ」の変換ケーブルが使いやすくおすすめです。
まとめ
Volca Muduler は、実験的な音色を出せる西海岸式アナログシンセの入門に最適です。Volca Bass, Keyなどの減算式のアナログシンセは既に持っているという方におすすめです。
西海岸式シンセなら O-Coast / Make Noise もおすすめです。 Make Noise 社は、アメリカの人気シンセサイザーメーカーで、実験的なユーロラックモジュールをリリースしています。
Volcaシリーズの他の機種についてはこちらを参照してください。