この記事では、定番のDAW「Studio One / PreSonus」の各グレード(Pro, Artist, Prime)の違いを比較して選び方を解説します。また、セール情報や安く買う方法についても解説します。
- DTM初心者は Studio One のどれを買うべき?
- Studio One の有料版と無料版の違いは?
- 無料版のStudio One Primeではできないことは?
- Artistでも十分?
- Stuido One のセールはいつ?
- Studio One を安く買うには?
という方は、ぜひ参考にしてください。
Studio One の各グレードの違い
Studio One には、Professional、Artist、Primeの3つのグレードがあります。
グレード | 価格 |
Professional | 52,800円 |
Artist | 13,200円 |
Prime | 無料 |
結論からいうと、これからDTMを始める方には、Artistがおすすめです。Artistでも主要な機能はすべて使えます。Professionalの機能が必要になった時にアップグレードすればよいでしょう。無料版Primeは、制限がきつく本格的な音楽制作はできません。
Professional
Professionalは、最上位グレードです。
Studio Oneのすべての機能が使えるので効率よく作業効率できます。
本格的にDTMをやる方や他のDAWから乗り換える方におすすめのグレードです。
Artist
Artistは、中位グレードです。
バージョン5からArtistでも外部プラグインが使用できるようになりました。そのため、Professinalと機能の差があまりないので、コスパがよいグレードとなっています。
音源の数はProffesionalと同じです。エフェクト数は少なくなりますが、主要なエフェクトはすべてそろっているので、DTM初心者には十分です。また、DTMが上達してくると他社製のプラグインを使うようになってくるので、内蔵プラグインの数はあまり気にする必要はありません。
Artistではできないことで主なものは、下記の3点です。
- オーディオファイルのコード解析
- コードトラック:コード進行を変えるとアレンジを変更してくれる
- トラックプリセット:トラックの設定を保存しておいて読み込ませる
これらの機能は、DTMに必須の機能というわけではなく、あると便利な機能というものなので、DTM初心者の方はArtistで事足りるでしょう。
Artistは、DTM初心者にもっともおすすめのグレードです。
Prime
Primeは、無料版の最下位グレードです。
音源がサンプリング音源のPresence Xのみとなります。また、他社製のプラグインを使えないというのが大きなデメリットです。
本格的な音楽制作には使えない仕様です。DAWがどんなものかちょっと使ってみたいという方におすすめのグレードです。
機能の違い
各グレードによる機能の違いで重要なものは、以下の3つです。
- 音源の数
- エフェクトの数
- 他社製プラグインが使えるか
その他の違いは、補助的な機能なので、DTM初心者の方はあまり気にする必要はありません。
グレード | Professional | Artist | Prime |
価格 | 52,800円 | 13,200円 | 無料 |
インストゥルメント数 | 5 | 5 | 1 |
オーディオエフェクト数 | 41 | 30 | 9 |
外部プラグインの使用 | ○ | ○ | – |
コードトラック・ハーモニー編集 | ○ | – | – |
トラックプリセット | ○ | – | – |
マスタリング機能 | ○ | – | – |
スクラッチパッド | ○ | – | – |
Melodyne | Essential | 体験版 | – |
コードトラック・ハーモニー編集は、オーディオ素材のハーモニーを編集できる機能です。例えば、ギターを録音したオーディオデータのCメジャーコードの部分をAマイナーコードに変えるといったことができます。オーディオファイルのコード解析もできます。
トラックプリセットは、トラックの設定を保存しておいて読み込むことができる機能です。パートごとに設定を保存しておけば効率よく作業できます。
スクラッチパッドは、ひとつのファイルの中で複数のアレンジを作って比較できる機能です。
マスタリング機能は、CD作成に用いるファイルを作る機能です。
Melodyneは、Celemony社のピッチ補正エフェクトです。ボーカルの音程のズレを修正したり、ケロケロボイスをつくったりすることができます。Essentialは、Melodyneの最下位グレードです。ずっと使えます。体験版は30日間のみしか使えません。
詳しい機能比較は、下記のサイトを参照してください。
PreSonus | Studio Oneエディション別機能比較 – powered by MI7
Studio Oneのセール情報
現在(2023/6/11)のセールはありません。
Studio Oneは例年ブラックフライデー期間(11月)ぐらいにセールをやります。
また、バージョンアップのときに不定期のセールを行っています。
あわせて年に2~3回です。
割引率は、25~30%ぐらいです。
Studio Oneをセール以外で安く買う方法
Studio Oneをセール以外で安く買う方法は、以下の3つです。
- Studio One Artist が付属しているハードウェアを買う
- クロスグレード版を買う
- アカデミック版(学割版)を買う
グレード | 価格 | 通常版との差額 |
Professional | 52,800円 | |
Professional クロスグレード版 | 39,600円 | 13,200円 |
Professional Artistからのアップグレード版 | 39,600円 | 13,200円 |
Professional アカデミック版 | 26,950円 | 25,850円 |
Artist | 13,200円 | |
Artist アカデミック版 | 6,820円 | 6,380円 |
Studio Oneが付属しているハードウェアを買う
PreSonusのオーディオインターフェイスには、Stuio One Artistが付属していうものがあります。Artistが実質無料で手に入ります。
製品によっては、Stuio One Artistよりも安いものもあるのでお得です。
Professionalが欲しい方も、付属品のArtistからアップグレードしたほうがお得です。
Studio 24c / PreSonus
Studio 24c / PreSonus は、DTM初心者に最適なスペックのオーディオインターフェイスです。
2in/2out、MIDI入出力、USB-C接続のもっとも一般的な構成となっていて、これからDTMを始める方に十分なスペックです。
入出力レベルを表示するメーターがついているので使いやすいです。
Studio One以外にも多数のソフトウェアが付属しています。
Studio 26c / PreSonus
Studio 24c / PreSonus は、4出力のオーディオインターフェイスです。
2in/4out、MIDI入出力、USB-C接続です。出力が多いので、外部のハードウェアエフェクトを接続したり、サブのスピーカーを接続したりすることができます。
出力数が多い点以外は、24cと同じです。
入出力レベルを表示するメーターがついているので使いやすいです。
Studio One以外にも多数のソフトウェアが付属しています。
AudioBox iTwo / PreSonus
AudioBox iTwo / PreSonusは、iPad対応のオーディオインターフェイスです。
2in/2out、MIDI入出力、USB-B接続です。
入出力レベルのメーターはありません。
Studio One以外にも多数のソフトウェアが付属しています。
iPadと接続したい方におすすめのモデルです。
AudioBox iOne / PreSonus
AudioBox iOne / PreSonusは、低価格なiPad対応のオーディオインターフェイスです。
1xマイク入力、1xギター入力、2出力、MIDI入出力なし、USB-B接続のシンプルな構成となっています。
Studio One以外にも多数のソフトウェアが付属しています。
iPadと接続したい方におすすめのモデルです。
クロスグレード版を買う
クロスグレード版とは、他社のDAWを所有している方が購入できる割引版です。
クロスグレード版を購入するには、他のDAWを所有している必要があるので、これからDTMを始める方は購入できません。
Studio Oneへの乗り換えを検討している方におすすめです。
アカデミック版(学割版)を買う
アカデミック版は、学生の方が購入できる割引版です。
学生の方におすすめです。
DTM初心者にはArtistがおすすめ
Studio Oneのグレードについて解説しました。
これからDTMを始めるという方は、Studio One Artist付属のオーディオインターフェイスを購入するのが、もっともおすすめです。