【フリーあり】トランジェントシェイパーVSTプラグインおすすめ6選!仕組み・使い方も解説【2024年】

VSTプラグイン
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トランジェントシェイパーは、パーカッシブな音源のダイナミクスを調整するエフェクターです。

この記事では、トランジェントシェイパーの機能や仕組み、使い方について解説し、おすすめのVSTプラグインソフトを紹介します。

おすすめトランジェントシェイパーVSTプラグインソフト

Oxford TransMod / Sonnox

Oxford TransMod は、高性能なトランジェントシェイパープラグインです。

原音のサウンドを保ちながら、音のアタック部分を強調したり弱めたりすることができます。

一般的なトランジェントシェイパーは、大きなトランジェントにも小さなにトランジェントにも反応してしまいますが、TransModではThresholdとDeadbandにより大きなトランジェントのみに処理を行うことがでます。

アタックを強調したときのデジタルクリップを防ぐ、Overdriveも搭載されています。

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Oxford Envolution / Sonnox

Oxford Envolution は、高性能なエンべロープシェイパー(トランジェントシェイパー)プラグインです。

音のアタック部分を強調したり弱めたり、サステイン部分を強めたり弱めたりすることができます。

ドラムやギターのアタックを強くして前に出たサウンドにした、ベースのサステイン強調して存在感を増したりできます。

同社のOxford TransModは、アタック部分のみを調整するのに対して、このOxford Envolutionはアタック部分とサステイン部分をそれぞれ調整することができます。

処理したい周波数帯域を選択できるTilt・Focusモードや、音に暖かさを加えるWormth機能も搭載されています。

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Transient Shaper / Softube

Transient Shaper は、2バンドのトランジェントシェイパープラグインです。

アタックを強調したり弱めたり、サステインを伸ばしたり短くしたりを、それぞれ高域のみ低域のみ、または全周波数帯域から選択して処理をすることができます。

また、クリップ機能も搭載されていて、音を歪ませてパンチのあるサウンドにすることもできます。

アタック部分の時間をFast、Slowの2種類から選択できます。

Softube
Transient Shaper
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Transient Master / Native Instruments

Transient Master / Native Instruments は、シンプルなトランジェントシェイパープラグインです。

Attack, Sustain, Gainの3パラメーターでかんたんに使うことができます。

ドラムやパーカッションのアタックを強調し、ミックスの存在感や録音素材の質感を改善します。

Transient Master は、Native Instrumentsのプラグインバンドル Komplete に収録されています。

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Smack Attack / Waves

Smack Attack / Waves は、グラフィカルなインターフェースで使いやすいトランジェントシェイパーです。

アタック、サステインのレベルだけでなくエンベロープの形や長さも調整できます。

Wavesの定番バンドルには収録されていないので、単品での購入がおすすめです。

Waves
Smack Attack
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Transient Lite / Audec(フリー)

Transient Lite / Audec は無料のトランジェントシェイパーです。ドラムサウンドのアタックとリリースをかんたんに調整できます。 Transient Lite – Audec

トランジェントとは

トランジェント(Transient)とは、「瞬間的な」という意味で、音楽制作の分野では、音の立ち上がりの部分のことを指して使われます。

音の立ち上がりとは、音量が急激に大きくなる部分です。

例えば、バスドラムの鳴り始めや、ピアノの音の鳴り始めの部分です。

トランジェントシェイパーとは

トランジェントシェイパー(Transient Shaper)は、パーカッシブな音源のダイナミクスを調整するエフェクターです。

パーカッシブとは、「打楽器の」という意味です。

パーカッシブな音とは、バスドラム、スネア、タム、シンバルなどのように音の鳴り始めで急激に音量が大きくなり、その後すぐに減衰して音が消えていくような音のことを指します。

ドラムの音だけでなく、ベースやギター、ピアノなどもパーカッシブな音と言えます。

逆に、パーカッシブでない音は、バイオリンなどの音の立ち上がりがゆっくりな音や、オルガンなどの音がすぐに減衰せず鳴り続ける音などです。

トランジェントシェイパーは、ドラムのアタック感を強調してパンチのある音にしたり、リリースを強調してファットなサウンドにしたりすることができます。

ドラム、ピアノ、ギター、ベースなどのアタックがはっきりしているパーカッシブな音であれば、どんな音源にも効果があります。

トランジェントシェイパーの仕組み

トランジェントを検出して動作する

トランジェントシェイパーは、音源のトランジェントを検出して動作します。

トランジェントは、ドラムやベース、ギター、ピアノなどの音の立ち上がりがはっきりとした音にあります。

音の立ち上がりの弱いストリングスやシンセパッドなどの音では、トランジェントを検出せず、トランジェントシェイパーは動作しません。

音のアタックとディケイを増幅/減衰させる

トランジェントシェイパーは、音をアタック部分とディケイ部分に分けて処理します。

アタック部分は、音の立ち上がり部分のことで、ディケイ部分とは、アタック部分に続く音が減衰して消えていく部分のことです。

トランジェントシェイパーは、アタック部分とディケイ部分をそれぞれ増幅するか減衰させるかします。

アタック部分を増幅すれば、パンチのある音になります。

減衰させれば、アタックの弱いソフトな音になります。

ディケイ部分を増幅すれば、ファットな音になります。

減衰させればディケイの短いタイトな音になります。

トランジェントシェイパーの使い方

トランジェントシェイパーの主なパラメーターはアタック、リリース、スピード、ボリュームの4つです。

  • アタック : アタックの増減率
  • リリース : リリースの増減率
  • スピード : アタック部の時間
  • ボリューム : 音量

アタックは、音のアタック部分の増減率を調整します。

リリースは、音のディケイ(リリース)部分の増減率を調整します。

スピードは、アタック部分の長さを調整します。

トランジェントシェイパーとコンプレッサーの違いと使い分け方

ドラム系の音源のダイナミクス調整には、コンプレッサーが使われることもあります。

トランジェントシェイパーとコンプレッサーは、どう違い、どう使い分ければよいのでしょうか。

トランジェントシェイパーとコンプレッサーの違い

トランジェントシェイパーとコンプレッサーの違いは、トランジェントシェイパーは音のトランジェントを検知して動作するのに対し、コンプレッサーは音量が大きい部分を検知して動作するという点です。

トランジェントシェイパーは音量の大きなものにも小さなものにも、鋭いアタックがあれば動作します。

一方、コンプレッサーは音量がスレショルドを超える部分のみに動作し、音量が小さい部分では動作しません。

例えば、キック、スネア、ハイハットなどが混ざったドラム・バスに使う場合を考えてみましょう。

トランジェント・シェイパーであれば、音量の大きなキック、スネアにも効果があり、また、音量の小さなハイハットにも効果があります。

一方、コンプレッサーの場合には、キック、スネアには反応するが、ハイハットには反応しないというようになります。

トランジェントシェイパーとコンプレッサーの使い分け方

ドラム音などのパンチ感、ファット感などを調整する場合には、トランジェント・シェイパーのほうがコンプレッサーより、パラメーターが少なく簡単です。

トランジェント・シェイパーで、望んだ効果が得られなかった場合に、コンプレッサーを試してみるとよいでしょう。

まとめ

トランジェントシェイパーは、コンプレッサーと比べると直感的に操作できDTM初心者でも簡単に使えます。

ドラムなどのパーカッシブな音源の質感の調整は、トランジェントシェイパーを使うのがおすすめです。

コンプレッサーの機能と使い方
コンプレッサー (compressor) は、音量が一定値を超えた部分の音量を下げて音を圧縮するエフェクターです。略してコンプとも呼ばれます。 この記事では、コンプレッサーの目的や使い方などについて解説します。 コンプレッサーとは コンプレ...