ローパス・ゲートとは

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ローパス・ゲート(Low Pass Gate : LPG)とは、アナログ・シンセサイザーのモジュールのひとつで、ローパス・フィルターとアンプを合わせたような機能をもちます。

ローパス・ゲートはオーディオ信号とコントロール信号を受け取ります。

そして、コントロール信号により、オーディオ信号の周波数特性と音量を変化させます。

コントロール信号の電圧が高ければ、フィルターのカットオフ周波数は可聴域の上限を超え、オーディオ信号は高域まですべて通過します。

一方、コントロール信号の電圧が下がるとともに、ローパス・フィルターのカットオフ周波数が下がり、同時に通過するオーディオ信号の音量も小さくなります。

コントロール信号の電圧がゼロになると、オーディオ信号はまったく通過しなくなります。

ローパス・ゲートは、音量の大きなアタック時には高調波成分が多く、音が小さくなるにつれ高調波成分が少なくなるという、弦楽器や打楽器などの周波数特性の時間変化を模倣するのに適していて、自然な減衰音が得られます。

単に音量を変化させるだけのVCAでは、このような周波数特性の時間変化は得られません。

ローパス・ゲートは、サンフランシスコのモジュラー・シンセ・メーカー Buchla の製品で初めて使われ、西海岸シンセサイザーの特徴的なモジュールのひとつとなっています。

現在では、ユーロ・ラック・モジュラーのフォーマットで多数のローパス・ゲート・モジュールが発売されています。

また、西海岸シンセサイザーに影響を受けた Korg / Volca Modular でも、ローパス・ゲートは使われています。

以下の動画では、ローパス・ゲートを使用してドラム音色を合成しています。

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