Akai Professional(アカイ・プロフェッショナル)のサンプラー MPC Live II(2)について解説します。 MPC Live II は、2017年に発売されたMPC Live のアップデート版にあたる機種です。MPC One よりも上位の機種になります。 旧モデル MPC Live からの主な変更点は下記のとおりです。
- 内蔵スピーカーの搭載
- ボタンが22から27へ増加し、よりスムーズなワークフローが可能に
- マスターボリュームのノブが背面から、トップパネルの左上に移動
- MPC Oneと同様のCV/GATE出力の搭載
- イーサネットに対応、Ableton LiveなどMPCからコントロールすることが可能に(旧モデルMPC LiveでもWiFiでAbletonをコントロール可能)
- サイズが変更 : Live II : 約412 x 244 x 46mm(W x D x H), Live : 約424 x 224 x 69 mm(W x D x H)
- 重量が増加 : Live II 3.4kg , Live 2.7kg
MPC Live II とは
MPC Live II は、Akaiの定番サンプラー MPCシリーズの最新(2020年5月発売)モデルです。2017年に発売されたMPC Live のアップデート版です。現在発売中の MPC One よりも上位の機種になります。 スタンドアローンでも、パソコンとつないでコントローラーとしても使えます。本機のみで本格的な音楽制作・ビートメイキングが可能です。 内蔵スピーカーを搭載しており、スピーカーやヘッドホンを使用しなくても、本機のみで作業できます。 MIDI出力、CV/Gate出力を搭載しており、DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用にも向いています。
MPC Live II の特徴
スタンドアロン
MPC Live II はスタンドアロンで使用できます。パソコンと接続する必要はありません。
直接サンプリング可能
オーディオインから本機 MPC Live II に直接サンプリングすることができます。
7インチタッチパネル
7インチのマルチタッチ・ディスプレイを搭載しており、サンプルやMIDIノートの編集などを簡単に行なえます。
16のベロシティセンス付きパッド
16のベロシティ&プレッシャー・センス付きパッドを搭載しています。パッドのサイズはMPCの一般的なサイズです。
内蔵スピーカー
本体の手前側にスピーカーが内蔵されています。スピーカーやヘッドホンに接続しなくても、本機のみで作業可能です。 内蔵スピーカーをオフにし、外部スピーカー、ヘッドホンを接続することもできます。
ソフトシンセを内蔵
ソフトシンセを内蔵しており、ベースやコードの音などをMPC Oneだけで鳴らすことができます。
MPCソフトウェアのコントローラーとしても使用可能
パソコン上で動作するMPCソフトウェアのコントローラーとして、本機MPC Live II を使用することもできます。
MIDI出力から外部機器をコントロール可能
MIDI出力からシンセサイザーなどの外部機器をシーケンスすることができます。DAWレスでのジャム・ライブのハブ機としての使用に適しています。
CV/Gate出力
4系統のCV/Gate出力を搭載しています。モジュラーシンセなどを、MPC Live II からコントロールすることができます。
ストレージ
16GBの内蔵ストレージに加えて、SDカードスロット、USBメモリー用の端子を搭載しています。本体底面のフタを開けて、SSDはたはHDDドライブを増設することもできます。
内蔵バッテリー
充電式リチウムイオン・バッテリーを内蔵しており、ポータブルに使用できます。最大5時間の連続使用が可能です。
Spliceとの統合
サンプルダウンロードサービスのSpliceと統合されており、インターネットを使ってSpliceから本機に直接サンプルをダウンロードできます。
Ableton Liveとの統合
MPC Live II から、Ableton Liveをコントロールすることができます。あらかじめマッピングされているため、簡単に設定できます。 Wi-FiまたはUSB – Ethernetアダプターを用いたイーサネット接続によるAbleton Linkを利用しします。Liveクリップのローンチ、ミキサー、インストルメント・マクロ・コントロールなどを行うことができます。
MPC Live II の仕様・スペック
- パッド:ベロシティ、感圧式パッド、RGB バックライト * 16バンクアクセス可能 * 8(PAD BANK経由)
- ディスプレイ:7.0インチ マルチタッチ
- RAM: 2GB
- ストレージ: 16GB
- オーディオ入力 : 1/4インチ (6.35 mm) TRS 入力 (1ステレオペア) * 2
- オーディオ出力 : 1/4インチ (6.35 mm) TRS出力 (1ステレオペア) * 4
- ステレオヘッドフォン出力 : 1/8インチ(3.5 mm)
- MIDI入出力 : 5ピンDIN(入力2、出力2)
- CV/Gate出力 x 4
- USB Type-A ポート x 2、Type-B ポート x 1
- SD カードスロット
- 電源アダプター付属
- サイズ:約412 x 244 x 46mm(W x D x H)
- 重量:約3.4kg
MPC Live II と MPC One の違い
MPC Live II と下位モデル MPC One の主な違いは下記の通りです。
モデル | MPC One | MPC Live II |
価格(税込) | 89,800円 | 138,000円 |
サイズ(W x D x H) | 約272 x 272 x 53mm | 約412 x 244 x 46mm |
重量 | 2.1kg | 3.4kg |
パッドサイズ | 小さい | 標準 |
ボタン数 | 31 | 27 |
内蔵スピーカー | なし | あり |
MIDI入出力数 | 入力 x 1、出力 x1 | 入力 x 2、出力 x2 |
オーディオ入力 | 標準ジャック x 2 | 標準ジャック x 2、RCA x 2 |
オーディオ出力 | 標準ジャック x 2 | 標準ジャック x 6 |
内蔵ストレージ | 4GB | 16GB |
SSD、HHDの増設 | 不可 | 可 |
内蔵バッテリー | なし | あり |
購入者の口コミ・レビュー
追加のスピーカーはオマケではない 内部ソフトの大きな変更はなく、目玉は内蔵スピーカーですので、これがどのくらい使えるか、が、鍵になると思いますが、結論から言えば「十分使える!」です。 ローの出方など、色々言い出せばキリはないですが、電源オンしてすぐ音が出せるのは思った以上に便利です。サンプリングもターンテーブルのある場所に本機を持っていけばよく、フォノ端子もあるのでターンテーブル直結で本気スピーカーから音を出せるのでこれまた余計な接続を考えずに済みます。 初代で不満だった専用ボタンの少なさは若干ですが改善しています。ステップエディターやミキサーにダイレクトにアクセスできるボタンはやはり有ればあったで便利です。 なんだかんだ言って、パッドガッシガシ、サンプルチョップらっくらくの楽しさはなかなか他に変えがたく、数回の大型アップデートを経て内蔵エフェクトも専用UIを備えて大幅に追加されています。 スタンドアローン、バッテリー駆動、スピーカー内蔵、豊富な入出力、しかしわかりにくさ満点の操作系統など、若干の癖はありつつも、便利で面白い機材だと思います。 引用 : Amazon
ゲームチェンジャー 最強にパワフルでポータブルなスタンドアロンMPC。DAWやMPCワークフローを初めて使用する場合は、最初少し難しいですが、できることを考えれば、星を減らすほどではありません。 スピーカーは、ヘッドフォンなしで作成するのに十分な大音量でクリアでファットです。想像していたより全然使えます。 引用 : Amazon
まとめ
MPC Live II / Akai について解説しました。
低価格モデルの MPC One については、こちらを参照してください。
おすすめMPCシリーズについては、こちらを参照してください。
MPCシリーズとRoland/SP-404 SXを併用しているビートメイカーも多いです。MPCで組んだビートをSP-404 SXに取り込んで、SP-404 SXのエフェクトをかけて仕上げています。 Roland / SP-404 SX については、こちらを参照してください。
その他のおすすめサンプラーについては、こちらを参照してください。