この記事では、Akai Professional(アカイ・プロフェッショナル)の大人気サンプラー MPCシリーズのおすすめ機種を紹介します。 現行モデルだけでなく、生産終了した旧モデルも紹介します。
おすすめMPCシリーズ
はじめてMPCシリーズを買う初心者の方におすすめなのはMPC Live以降のタッチパネルを搭載した下記の6モデルです。
モデル | 特徴 |
MPC One / MPC One+ | 低価格、パッドが小さい |
MPC Live (生産終了) / MPC Live II | バッテリー内蔵 |
MPC X / MPC X SE | 大きく操作性がよい |
これらのモデルは、内部のソフトウェアは同じで、できることも同じです。
違いは、パッドやスクリーンのサイズ、ボタンやノブの数や種類、入出力端子の数や種類、メモリやストレージのサイズなどです。
初心者に人気のモデルは、低価格なMPC Oneとバッテリー内蔵で自由に持ち運べるLive IIです。
作業効率を重視する方には、MPC Xがおすすめです。
Liveより前の、いわゆるビンテージモデルは、1台目のMPCにはおすすめではありません。古いモデルほど、音に独特のキャラクターがありますが、機能性が低く使いにくくなります。ヴィンテージモデルは、2台目以降に導入するのがおすすめです。
現行モデルには、ヴィンテージモデルの音質をシミュレートするエフェクトが内蔵されていて、かなり再現度が高いです。
MPC X SE (2023-現行)
2023年5月発売 (現行モデル)
MPC X SE(Special Edition)は、MPCシリーズの35周年を記念しリリースされるMPCシリーズフラッグシップモデルMPC Xのスペシャルエディション版です。
MPC3000やMPC60を彷彿とさせる、伝統的なMPCのカラーリングを採用しています。2017年発売のMPC Xから、RAMが2GB→4GBに、内蔵ストレージが16GB→48GBにアップグレードされ、またソフトウェアインストゥルメントとサウンドコンテンツが追加されています。
その他の機能は、MPC Xと変わりありません。
大きなタッチスクリーンと多数のスイッチ、ノブで歴代MPCシリーズの中でも最高のワークフローを誇るモデルです。
スタジオ用の作業効率のよいMPCをお求めの方におすすめです。
MPC Live II (2020-現行)
2020年6月発売(現行モデル)
MPC Live II は、現行モデルの中でもっとの人気があるモデルです。グレードは中位にあたります。
MPCシリーズとしては、初のスピーカー内蔵というのが大きな特徴です。
旧モデルの MPC Live からの主な変更点は、インターフェイスのボタンの数が増加し位置が変更され、モジュラーシンセなどをコントロールできるCV/Gate出力が搭載されたことです。
バッテリー内蔵でポータブルに使用できます。
MPC Oneとの大きな違いは、Live IIはバッテリー内蔵でポータブルに使用できること、パッドが標準サイズであることです。
購入者の口コミ・レビュー
追加のスピーカーはオマケではない 内部ソフトの大きな変更はなく、目玉は内蔵スピーカーですので、これがどのくらい使えるか、が、鍵になると思いますが、結論から言えば「十分使える!」です。 ローの出方など、色々言い出せばキリはないですが、電源オンしてすぐ音が出せるのは思った以上に便利です。サンプリングもターンテーブルのある場所に本機を持っていけばよく、フォノ端子もあるのでターンテーブル直結で本気スピーカーから音を出せるのでこれまた余計な接続を考えずに済みます。 初代で不満だった専用ボタンの少なさは若干ですが改善しています。ステップエディターやミキサーにダイレクトにアクセスできるボタンはやはり有ればあったで便利です。 なんだかんだ言って、パッドガッシガシ、サンプルチョップらっくらくの楽しさはなかなか他に変えがたく、数回の大型アップデートを経て内蔵エフェクトも専用UIを備えて大幅に追加されています。 スタンドアローン、バッテリー駆動、スピーカー内蔵、豊富な入出力、しかしわかりにくさ満点の操作系統など、若干の癖はありつつも、便利で面白い機材だと思います。 引用 : Amazon
ゲームチェンジャー 最強にパワフルでポータブルなスタンドアロンMPC。DAWやMPCワークフローを初めて使用する場合は、最初少し難しいですが、できることを考えれば、星を減らすほどではありません。 スピーカーは、ヘッドフォンなしで作成するのに十分な大音量でクリアでファットです。想像していたより全然使えます。 引用 : Amazon
MPC One (2020-現行)
2020年2月発売(現行モデル)
MPC Oneは現行モデルの中でもっとも低価格なモデルです。
コンパクトなサイズながら、MPCの基本的な機能はすべて搭載されており、MPC初心者の方に最適です。
パッドのサイズは一般的なMPCのパッドより小型です。
バッテリーは内蔵されていないので、常に電源アダプターを使用する必要があります。
購入者の口コミ・レビュー
サイズ感もgood とにかく可愛い。良いです。 digitakt,digitoneと使っていました。 今はmpc oneとdigitoneって形になっています。 やっぱりタッチモニターは良いです。elektronはショートカット覚えてなんぼでしたけど、 oneはどっちからも行ける。これすげえでかいです。 昨今のグルーブボックス触ってますがoneが1番ですね。 使う人によりけりだけどsamplingありきで考えるならmustな1台です。 引用 : Amazon
片手間では難しいが、コスパは良い 全ての楽曲制作が出来て、外部のシンセサイザーも操作出来る物なので 操作に慣れるまで結構時間がかかります。 片手間にちょっと触る程度じゃ無理そうな気しかしませんが、 これだけ多機能、高性能でこの価格はかなり安く感じます。 引用 : Amazon
MPC X (2017-現行)
2017年発売(現行モデル)
MPC X は、現行モデルの中で最上位にあたるモデルです。
チルト可能な大きな10インチのタッチスクリーン、多数のボタンと16個のQ-Linkノブで、作業効率を高めています。
入出力端子も多数備えていて、スタジオのハードウェアのハブとしての使用にも適しています。
作業効率を重視する方におすすめのモデルです。
2023年5月に、MPC Xのメモリーとストレージを拡張したレトロカラーの特別版「MPC X SE」が発売されました。
MPC Live (2017-生産終了)
2017年発売(生産終了)
MPC Live は、現行の MPC Live II の旧モデルにあたる機種です。基本的な機能は、MPC Live II と変わりません。 PCとの接続は不要で、スタンドアローンで使えます。
MPC Live IIとの違いは、スピーカーがないこと、ボタンが少ない、CV/GATE出力がないことです。
内部のソフトウェアは、現行のモデルと共通のため、この無印MPC Liveも、現在でも問題なく使用できます。
歴代MPCシリーズ
MPC Liveよりも前のいわゆるヴィンテージMPCの中から、人気のモデルを紹介します。
MPC 2500 (2007-生産終了)
2007年発売(生産終了) MPC 2500 は、MPC1000 を大型化し操作性を改良したようなモデルです。 メモリは16MBを搭載、モノラルで136秒のサンプリングが可能です。 コンパクトフラッシュに対応しています。 16bit、44.1kHzでのサンプリングが可能です。
MPC 500 (2006-生産終了)
2006年発売(生産終了)
MPC 500 は、歴代MPCの中でもっともコンパクトなモデルです。
軽量で電池駆動可能でポータブルでの使用に最適です。
パッドはMPC1000と同じ、少し横長のものを12個搭載しています。
本機に直接サンプリング可能、MIDI入出力も搭載されており外部機器用のシーケンサーとしても使えます。
16MBのメモリを搭載。128MBまで拡張できます。
コンパクトフラッシュを使用できます。
MPC 1000 (2003-生産終了)
2003年発売(生産終了)
MPC 1000 は、コンパクトで使いやすく現在も中古市場で人気のあるモデルです。
16MBのメモリを搭載しており、128MBまでアップグレードできます。
2GBまでのコンパクトフラッシュにサンプルやMIDIシーケンスデータを保存できます。
MPC 2000 XL (1999-生産終了)
1999発売(生産終了)
MPC 2000 XL は、MPC 2000 のアップデート版にあたる機種です。
よりコンパクトになり、機能面でもさまざまなアップグレードがされています。
メモリーは2MBを搭載、最大32MBまで拡張できます。
32MB拡張時にはモノラルで約350秒、ステレオで約174秒のサンプルを保存できます。
16bit、44.1kHzでのサンプリングが可能です。
MPC 2000 (1997-生産終了)
1997発売(生産終了)
MPC 2000 は、MPC 2000 XL の旧モデルにあたる機種です。
メモリは2MBを搭載、最大32MBまで拡張可能です。
サンプリングの音質は、16ビット、44.1kHzです。
まとめ
おすすめのMPCシリーズを紹介しました。
その他のおすすめサンプラーについては、こちらを参照してください。