【2023年】EQ・イコライザーVSTプラグインおすすめ20選【フリーあり】

この記事では、おすすめのEQ・イコライザーVSTプラグインソフトを紹介します。
おすすめデジタルEQ
Pro-Q 3 / FabFilter

Pro-Q3は、業界標準のイコライザープラグインです。プロのミキシングエンジニアから、DTMerまで大人気の製品です。
直感的に使いやすいインターフェースで作業効率がよいです。
ダイナミック機能、リニアフェイズ機能、MS処理機能などデジタルEQに求められる機能のほぼすべてを網羅しています。
音は色付けのない透明な音色で、問題のある帯域をカットする用途に適しています。アナログ的な独特の色付けはないので、ブーストして音を前に出すといった用途には向いていません。
別のトラックの音とのかぶりを表示する機能があり、キックとベースのかぶりの調整などが簡単にできます。

Kirchhoff-EQ / Three-Body Technology

Kirchhoff-EQ / Three-Body Technology は、Fab-Filter Pro-Q 3の強化版とも言えるEQです。
大雑把に言うと、Pro-Q 3にアナログEQを足して、超低ノイズ化したようなEQです。
2021年11月に発売されました。中国のメーカーThree-Body Technologyが開発しています。Three-Body Technologyは、これまでは中国の民族楽器音源などをリリースしていたあまり知られていなかったメーカーです。
32バンドまで使え、EQカーブはビンテージEQをモデリングした30種類のフィルターとデジタルの11種類を合わせて41種類を登載しています。
高度な技術により超低ノイズでクリアなサウンドを実現しています。
また、アセンブリコードを手書することで、高機能にもかかわらずCPU負荷も軽くなっています。

Smart:EQ 3 / Sonible

Smart:EQ 3 / Sonible は、AI(人工知能)が自動でEQを設定してくれるイコライザープラグインです。
トラックの音源に合わせてピアノやボーカルなどのプロファイルを選択し、音を流し込むと、その音源に合ったイコライジングを自動で行い、不要なレゾナンスを低減し音のバランスを整えてくれます。
提案されたEQをもとに、自分で調整することも可能です。
人工知能による自動機能を使わず、全て自分で設定する通常のEQとしても使用できます。
最大6つまでのトラックに挿したsmart:EQを連動させて、音のかぶりを低減するグルーピング機能も搭載しています。トラックの優先順位を設定すると自動でEQを設定してくれます。ボーカルを前に出すEQなどが、かんたんに自動で行えます。
smart:EQは、レゾナンスサプレッサーまたは通常のEQとして使え、また、トラック間のかぶりを調整することもできる多機能なEQプラグインです。
EQ処理を効率化したい方におすすめです。

SplitEQ / Eventide

SplitEQ / Eventide は、音をトランジェント(アタック)とトーナル(サステイン)の部分に分け、それぞれ個別にEQをかけることができるEQです。
トランジェントシェイパーとEQを合わせたような機能で、従来のEQでは不可能な処理ができます。
歯擦音や耳障りさを高めることなくボーカルに光沢を加えたり、アコースティックギターの高調波を強化しながら弦のバズを減らしたりすることができます。

Claro / Sonnox

Claro / Sonnox は、クリアな音質のEQプラグインです。
音質に定評があるSonnoxらしく、非常にクリアな音質でPro-Q3 / FabFilterより音がいいという評価が多いです。
Claroは、Produce、 Tweak、Mixの3つのセクションで構成されているのが特徴です。 Produceは、3バンドで大まかな調整をするセクション。Tweakは一般的なパラメトリックEQ。Mixは各トラックのかぶりを修正するセクションです。
Auto Gainの効き方が非常に優れていて、EQをきつめにかけても音量の変化をまったく感じないほど自然に調整してくれます。いちいちレベルを再調整する必要がないので、効率よく作業できます。
ダイナミックEQ、リニアフェイズ機能はありません。

soothe2 / oeksound

soothe2 / oeksound は、問題のあるレゾナンスを低減するダイナミックレゾナンスサプレッサーです。
ダイナミックEQのような機能のプラグインですが、おおまかな帯域ごとに処理する強さを指定するだけで、問題がある周波数を検知して自動で処理してくれます。
ボーカルに使用した場合には、部屋の共振によるこもりや、近接効果による濁り、不快な歯擦音などを低減し、すっきりとしたヌケのよい音をつくってくれます。

Smooth Operator / Baby Audio

Smooth Operatorは、過剰なレゾナンスを抑えてスペクトルバランスを整えるレゾナンスサプレッサープラグインです。
過剰なレゾナンスを抑えることで、スッキリとした明瞭なサウンドにすることができます。
ボーカルやインストゥルメントの個別のトラックや、バストラック、マスタートラックなど、どこでも使うことができます。
4つのノードを動かすだけで、かんたんに使うことができます。
シンプルかつ低価格なので、はじめてのレゾナンスサプレッサーに最適です。

Equalizer / Wavesfactory

Equalizerは、周波数バランスを自動でフラットに整えてくれるスペクトラルバランサー・オートEQプラグインです。
32バンドのダイナミックEQになっており、個々の帯域ごとに必要なゲインを計算し、足りない帯域は増幅し、過剰な帯域は減衰させることでフラットに整えます。
ミキシング・マスタリング時のEQ作業を大幅に効率化できます。
使い方は、基本的には真ん中の大きなノブでかかり方の強さを調整するだけなのでかんたんです。
マスタートラックに挿せば、かんたんにバランスのとれたミックスにすることができます。
ミキシング・マスタリングのクオリティを上げたい方、効率よく作業して時短したい方におすすめのプラグインです。

Gullfoss / SoundTheory

Gullfoss / SoundTheory は、自動で音のこもりを解消してくれるオートEQプラグインです。
入力された音を解析し、自動でダイナミックEQを精密に調整してくれます。
カットする帯域やカット量などを自分で探す必要がないため、圧倒的に時間短縮が可能です。
ミックス、マスタリング初心者の方でもかんたんにクリアな音にすることができます。

Neutron Sculptor / iZotope

Sculptor は、iZotope のミキシング総合プラグインNeutronに収録されているオートEQ・レゾナンスサプレッサーです。
処理する帯域をおおまかに設定すれば、あとは自動で精密なEQを行って音を修正してくれます。

Ozone EQ / iZotope

Ozone EQ / iZotope は、マスタリング用総合プラグイン Ozone に収録されているEQです。
Ozone内の各エフェクトは単体のプラグインとしても使用できます。
8つまでのノードを使用可能で精細なイコライジングが可能です。
EQのタイプをアナログとデジタルの2種類から選ぶことができ、アナログモードではアナログ的倍音の付与、デジタルモードではクリアーな音質かつ位相スライダーによってリニアフェイズEQとして使用することもできます。
MSモードやLRモードも搭載しています。
Match EQ機能では、読み込んだリファレンス曲に近いバランスになるよう自動でEQを設定してくれます。
OzoneにはDynamic EQも収録されています。

Morph EQ / Minimal Audio

Morph EQ は、複雑なモーフィングが可能なクリエイティブなEQプラグインです。
グラフィカルなインターフェイスでパスを描画し、ノブを回すとパスに沿ってフィルターをモーフィングできます。
従来のオートメーションでは不可能だった、複雑なモーフィングサウンドをかんたんに生み出すことができます。
ミックス用のEQではなく、クリエイティブなサウンドデザイン用のEQです。
実験的なエレクトロニックミュージックなどに最適です。

おすすめアナログEQ
EQP-1A, MEQ-5 EQ / Pultec

EQP-1A / Pultec は、アナログEQの名機です。
真空管アンプが内蔵されていて、挿すだけで音に存在感が出ます。
ローシェルフ、ハイピーク、ハイシェルフの構成となっています。
ローでブーストとカットを同時に行って、キックやベースにパンチを出すテクニックが定番です。
Waves、Softube、IK Multimedia、Universal Audioからモデリングプラグインが発売されています。
MEQ-5 EQ / Pultecは、中域に特化したEQで、EQP-1Aと合わせて使うことで全帯域を処理できます。
MEQ-5 EQは、低周波数ピーク、中周波数ディップ、高周波数ピークで構成されています。
PuigTec EQP-1A, MEQ-5 EQ / Waves


PuigTec EQP-1A, MEQ-5 EQ / Waves は、Pultec EQのモデリングプラグインです。
収録バンドル: Platinum, Diamond, Horizon

Tube-Tech EQ / Softube

Tube-Tech EQ / Softube は、Pultec EQP1Aに基づいて設計されたTube-Tech EQのモデリングプラグインです。
Tube-Tech EQ / SoftubeMassive / Pulsar Audio

Massive は、世界中のマスタリングスタジオで使われているパッシブEQの名機 Manley Massive Passive のクローンプラグインです。
Manley Massive Passive は、マイルドでクリーミーな質感が特徴です。また、強めにブースト/カットしても音が破綻しにくく自然な仕上がりになります。
音に豊かな質感を加えることができ、マスタリングだけでなくミキシングでのバストラック、個別のトラックに使用するのにも適しています。
EQ部分の回路に電源を使用しないパッシブタイプで、また、一般的な直列のEQではなく並列での処理となっています。
Pulsar Massive は、Massive Passive の機能に加えてで、EQカーブやスペクトルを表示するグラフィック、サチュレーション量を調整するDriveノブ、トランスフォーマーを選択するスイッチを追加しています。
また、実機 Manley Massive Passive ではブースト/カットの切り替えをスイッチで行いますが、Pulsar Massive では、ブースト/カットをひとつのノブで行えるようになっており使い勝手が向上しています。
音のクオリティも非常に高く、Univeasal Audio製のクローンプラグインと遜色ないとの評価を受けています。
マスタリングやミキシングで、音に豊かな質感を加えクオリティをアップさせたい方におすすめのEQプラグインです。

8200 / Pulsar Audio

Pulsar 8200 は、アナログEQの名機GML 8200のクローンプラグインです。
GML 8200は、パラメトリックEQの発明者であるジョージ・マッセンバーグが設計したEQで、透明感がある自然なサウンドが特徴です。イコライザーのデファクトスタンダードのひとつとして世界中のレコーディングスタジオで使われています。
Pulsar 8200では、オリジナルの機能に加えて、グラフィックディスプレイ、ハイカット・ローカットフィルター、Pluteq風カーブのローシェルフ・ハイシェルフフィルター、チルトEQ、オートゲイン、ディエッサー、各バンドのゲインをまとめて調整するゲインスケールなどの便利な機能を追加し、より使いやすくなっています。
アナログEQの質感を加えながらも、色付けしすぎない透明なイコライジングを行いたいときに最適のEQプラグインです。

API 550A, 550B / Waves

API 550A, 550B / Waves は、1970年代にリリースされたヴィンテージEQ、API 550Aと後発のAPI 550Bをモデリングしたプラグインです。
甘くなめらかなアナログサウンドをトラックに与えてくれます。
3バンド構成で、ローとハイはベル型/シェルフ型を選択できます。
ベル型のフィルターはQを上げるとバンド幅が細くなるプロポーショナルQとなっています。
50Hzと15kHzに設定された専用のバンドパスフィルターも備えており、オンとオフを切り替えることができます。
API 550B は、550Aを4バンドにしたモデルです。550Bには、バンドパスフィルターはありません。
収録バンドル: API Collection
V-EQ4 / Waves

V-EQ4 / Waves は、1081 / Neve をモデリングしたアナログEQプラグインです。
高域、中高域、中低域をブーストすることで、輝きや芯を加え存在感のあるボーカルサウンドをつくることができます。
収録バンドル: Gold, Platinum, Diamond, Horizon

Sie-Q / Soundtoys

Sie-Q は、ヴィンテージイコライザー Siemens W295b をモデリングしたプラグインです。
シグナル入力をドライブするほど、ハードウェア特有のアナログ感が再現されます。
Sie-Q / SoundtoysSlickEQ / Tokyo Dawn Records(フリー)

SlickEQ / Tokyo Dawn Records は無料のパラメトリック・イコライザーです。
4種類のEQカーブ・モードと3種類のサチュレーション・モデルがあります。
まとめ
おすすめのEQプラグインを紹介しました。 おすすめのダイナミックEQ・リニアフェイズEQについては、下記の記事を参照してください。