Volca Modular / Korg の使い方・レビュー

シンセサイザー
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Volca Modular(ヴォルカ・モジュラー) / Korg(コルグ)は、シーケンサー付きのコンパクトなアナログ・モジュラー・シンセサイザーです。

Volca Modularとは

Volca Modularの主な機能は、アナログ・モジュラー・シンセサイザーとデジタル・リバーブ・エフェクト、それに、16ステップ・シーケンサーです。

モジュラー・シンセサイザーの部分は、内部結線済みのセミ・モジュラー構造になっていて、ピン・ケーブルでパッチングしなくても、音が出るようになっています。

アメリカ・サンフランシスコのシンセサイザー・メーカーのBuchla(ブクラ)に代表される、西海岸(ウエスト・コースト)シンセサイザーに影響を受けた構成になっています。

西海岸シンセは、通常の減算シンセ(東海岸シンセ)と異なり、倍音の少ない三角波などのオシレーターに周波数変調、ウェーブ・フォルダーなどをかけて、倍音豊かな音色を生成します。

西海岸シンセについて、詳しくは下記の記事を参照してください。

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シンセサイザー&エフェクト

Volca Modularのシンセサイザー&エフェクト部には8つのセクション、Source、Functions、Sequence、Woggle、Split、Dual LPG、Utility、Space Out があります。

Source

Source(ソース)は、オシレーター・セクションです。

Sourceは、2つの三角波オシレーターで構成されています。

オシレーターは、ひとつはキャリア、もうひとつはモジュレーターとして使い、周波数変調(FM)によって、複雑な倍音を生成します。

ウェーブ・フォルダーによって、複雑な倍音を生成できます。

Functions

Functions(ファンクションズ)は、2系統のエンベロープ・ジェネレーターです。

ひとつはアタック-ホールド-ディケイ式で、もうひとつはライズ-フォール式です。

ライズ-フォール式のほうは、ループさせてLFOやオシレーターとして使うこともできます。

Sequence

Sequence(シーケンス)は、内部シーケンサーからCV、ゲート信号などを取り出すモジュールです。

外部からクロック信号を入力することもできます。

Woggle

Woggle(ウォグル)は、ランダム・シグナル・ジェネレーターです。

サンプル&ホールドにより、階段状の波形を出力します。

Split

Split(スプリット)は、信号を分岐したり、合わせたりするモジュールです。

Dual LPG

Dual LPG(デュアル・ローパス・ゲート)は、2系統のローパス・ゲートです。

ローパス・ゲートは、VCFとVCAが一緒になったようなモジュールです。

ローパス・フィルターのカットオフ周波数を下げると音量も下がり、フィルターを締め切ると音がまったく通過しなくなります。

Utility

Utility(ユーティリティ)は、2つの信号をミックスするモジュールです。

アッテネーター(減衰器)としても使えます。

Space Out

Space Out(スペース・アウト)は、デジタルのリバーブ・エフェクトです。

シーケンサー

16ステップ・シーケンサーです。

ツマミの操作をリアルタイム・レコーディングをしながら記憶し、再生時に再現するモーション・シーケンス機能があります。

左から順々に進む通常のモードに加えて、バウンス・シーケンス・モード、ストカスティック・シーケンス・モードがあります。

バウンス・シーケンス・モードは、ステップを左から右、右から左へと往復するモードです。

ストカスティック・シーケンス・モードは、ステップをランダムに前後しながら、徐々に進んでいくモードです。

その他の仕様

電池駆動可 スピーカー付き 23,000円(税別)

Volca といっしょに購入しておくとよいもの

電池

Volcaは単3乾電池6本を使用します。

電池を購入しておくのがおすすめです。

三菱電機 アルカリ乾電池 単3形
パナソニック エネループ 単3形充電池
パナソニック エネループ 充電器セット 単3形充電池 4本付き

電源アダプター

Volcaには電源アダプターが付属していません。

電池でなく電源アダプターを使いたい方はアダプターを別途購入する必要があります。

KORG ACアダプター KA350 / Volcaシリーズ対応

オーディオケーブル

Volcaの出力をDAWに録音するには、Volcaとオーディオインターフェースをつなぐケーブルが必要です。 Volcaのオーディオ出力は、ステレオミニジャックです。オーディオインターフェースのモノラルフォンジャックとつなぐには、「ステレオミニプラグ – モノラルフォンプラグ」の変換ケーブルが使いやすくおすすめです。

ステレオミニプラグ - モノラルフォンプラグ 変換ケーブル

まとめ

Volca Muduler は、実験的な音色を出せる西海岸式アナログシンセの入門に最適です。Volca Bass, Keyなどの減算式のアナログシンセは既に持っているという方におすすめです。

西海岸式シンセなら O-Coast / Make Noise もおすすめです。 Make Noise 社は、アメリカの人気シンセサイザーメーカーで、実験的なユーロラックモジュールをリリースしています。

Volcaシリーズの他の機種についてはこちらを参照してください。

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