この記事では、ドラムマシン・リズムマシンの歴史的名機を紹介します。
ドラムマシンの歴史的名機
CR-78 / Roland (1978)
Roland CR-78は、1978年にローランド株式会社が製造したアナログ・ドラムマシンです。
プリセットのリズムを多数搭載し、最大16ステップまで個別にプログラムできるのが特徴です。
カスタムパターンを保存できるメモリーシステムを搭載した最初のドラムマシンの一つである。
CR-78は数々のヒット作に使用され、スタジオの名機として知られています。
KPR-77 / Korg (1979)
KPR-77は、日本の音楽機器メーカーであるコルグが製造したビンテージ・ドラムマシンです。
1979年に発売され、1980年代に人気を博した。
16種類のプリセット・リズムと1つの音源を搭載し、シンセティックとアコースティックの両方のドラム・サウンドを作り出すことが可能でした。
初期のヒップホップやポップスの音楽制作に広く使われた。
KR-55 / Korg (1979)
コルグKR-55は、コルグが1979年に発売したヴィンテージ・アナログ・ドラムマシンです。
8つの楽器を搭載し、基本的なリズム・パターンを作成・演奏することができます。
KR-55は1980年代に広く使用され、そのサウンドはニュー・オーダー、デペッシュ・モード、ヒューマン・リーグといったアーティストの名曲で聴くことができます。
DR-55 / Boss (1979)
BOSS DR-55は、1979年に登場した名機ドラムマシンです。
5つのアナログ・ドラム・サウンドと、ベース、ハイハット/ライド・シンバルを搭載しています。
初期のヒップホップやエレクトロ・ミュージックでよく使われる、独特の「チクタク」サウンドで知られています。
DR-55は、現在でもプロデューサーやコレクターの間で人気があります。
TR-808 / Roland (1980)
ローランドTR-808は、1980年に発売されたドラムマシンの名機です。
アナログ合成を用いた最初のドラムマシンの一つであり、電子音楽の発展におけるパイオニア的存在とされています。
ヒップホップのプロデューサーからテクノやハウスのDJまで、幅広いミュージシャンに使用され、その象徴的なサウンドは数え切れないほどの名曲に採用されています。
LM-1 / Linn (1980)
Linn LM-1 Drum Computerは、Linn Electronics Inc.が開発・製造したドラムマシンです。
アコースティックドラム音のデジタルサンプルを使用した最初のドラムマシンの一つであり、MIDIをいち早く採用し、サンプル保存にRAMカードを使用したことでも知られています。
1980年代のポップミュージックの礎となり、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」をはじめ、1980年代前半のヒット・レコードに多数使用されました。
TR-606 / Roland (1981)
TR-606は、1981年にローランドが発売したアナログのプログラマブルドラムマシンです。
ローランドのマイクロコンポーザーMC-4やベースライン・シンセサイザーTB-303と組み合わせて使用するために設計され、ニューオーダー、デペッシュ・モード、ソフトセルなど、1980年代に多くの人気アーティストによって使用されました。
DMX / Oberheim (1981)
DMX(Digital Music Expander)は、1981年から1984年にかけてオーバーハイムエレクトロニクス社で生産されたアナログドラムマシンです。
デジタルサンプルを使用した最初のドラムマシンの1つであり、その機能を制御するためにマイクロプロセッサを使用した最初のものでした。
また、プログラム可能なリズムと複数の出力を持つ最初のドラムマシンでもあります。
DMXはRun-D.M.C.、ハービー・ハンコック、ビースティ・ボーイズなど、当時の人気ミュージシャンに多く使用された。
LinnDrum / Linn (1982)
LinnDrumは、1982年にLinn Electronicsから発売された電子ドラムマシンです。
Linn LM-1の後継機であり、最も初期のプログラマブル・ドラムマシンの1つです。
LinnDrumは、リアルでパンチのあるサウンドで知られ、多くのクラシック・レコーディングで使用されてきました。
12種類のアナログ・ドラム音色と16ステップのシーケンサーを搭載しています。
LinnDrumは、マイケル・ジャクソンの『スリラー』やシンディ・ローパーの『シーズ・ソー・ユージュアル』など、多くの名盤に使用されています。
TR-909 / Roland (1983)
Roland TR-909 Rhythm Composerは、日本のローランド株式会社が1983年に発売した代表的なドラムマシンである。
シンセサイザーによるパーカッションだけでなく、本物のアコースティックドラムの音をサンプリングしたドラムマシンである。
TR-909はエレクトロニック・ミュージックに大きな影響を与え、そのサウンドはクラシック・テクノ、ハウス、アシッド・ミュージックと関連付けられることが多い。
Drumulator / E-mu (1983)
Drumulatorは、1980年代初頭にE-mu Systemsが製造したクラシックなドラムマシンである。
デジタルサンプリング方式を採用し、リアルなパーカッションサウンドを実現した最初のドラムマシンの1つです。
Drumulatorは、8つのボイスと8つの選択可能なドラムサウンドを備えています。
サウンドは、内蔵のシーケンサーまたは外部MIDIソースからトリガーすることができます。
Drumulatorは、Depeche ModeやNew Orderなど、1980年代に活躍した多くのミュージシャンに使用されました。
Drumtraks / Sequential Circuits (1984)
Drumtraksは、1984年にSequential Circuits社で製造されたドラムマシンです。
MIDI機能を搭載した最初のプログラマブルドラムマシンである。
キック、スネア、ハイハット、シンバルなど16種類のサウンドに加え、4ウェイタム、コンガのサウンドを搭載していました。
Drumtraksはシンプルなインターフェースでプログラミングが可能で、リズムパターンを簡単にプログラムすることができます。
Drumtraksは、1980年代にファンク、ヒップホップ、ニューウェーブなど様々なジャンルで広く使用されました。
TR-707 / Roland (1985)
TR-707は、日本の電子楽器メーカーであるローランド株式会社から1985年に発売されたドラムマシンです。
TR-808、TR-909など、ローランドが誇るTRシリーズに属し、ローランド製ドラムマシンとして初めてMIDIを搭載した。
初期のハウスやテクノの楽曲に使用され、その特徴的なサウンドから名機と呼ばれるようになりました。