【フリーあり】リバーブプラグインおすすめ17選【2023年】

この記事では、リバーブの種類について解説し、おすすめのリバーブVSTプラグインを紹介します。
リバーブの種類
アルゴリズミック/コンボリューシン
デジタルリバーブには、アルゴリズミック・リバーブとコンボリューション・リバーブの2種類があります。
アルゴリズミックリバーブ
アルゴリズミックリバーブは、アルゴリズムで残響音をつくりだすものです。 一般的なタイプのリバーブで、ほとんどのデジタルリバーブは、アルゴリズミックリバーブです。 アルゴリズミックリバーブは、プレディレイ、ディケイタイム、ディフュージョンなど様々なパラメーターを自由に調整でき、フレキシブルで実用的です。 また、CPU負荷はコンボリューションリバーブよりも軽いです。
コンボリューションリバーブ
コンボリューションリバーブは、実際に鳴らした残響を録音(サンプリング)し、そのデータをもとにコンボリューション(畳み込み)という数学的手法によって、残響を再現するものです。 コンボリューションリバーブは、現実の空間の残響をかなり正確に再現できます。また、現実の空間だけでなく、ヴィンテージのプレートリバーブなどの音を録音すれば、その残響を再現することもできます。 コンボリューションリバーブには、録音したデータが必要なため、そのデータがない残響を生成することはできません。また、アルゴリズミックリバーブのように自由にパラメーターを調整することもできません。 アルゴリズミックリバーブは、CPU負荷が非常に高いです。 クラシック系の音楽などで、特定のコンサートホールの残響を再現したい場合などに適します。ポピュラーミュージックなどには、あまり向いていません。
ルーム/ホール
ルーム、ホールは、残響を発生させる空間のサイズを示すものです。 ルームは一般的な部屋や音楽スタジオなどの小さな空間、ホールは音楽ホールなどの大きな空間です。 空間が大きくなるほど、残響時間は長くなります。
スプリング
スプリング(Spring)リバーブは、バネを使って残響音を発生させるものです。 現実の空間の残響とはかなり異なる独特なサウンドのためあまり使われません。 スプリングリバーブは、小型のためギターアンプに内蔵されていることも多いです。
プレート
プレート(Plate)リバーブは、金属板を使って残響を発生させるものです。 プレートリバーブの残響は、密度が高くきめ細やかで明るいサウンドです。ボーカルにかけると自然な艶や輝きを与えることができます。また、スネアにもよく用いられます。 プレートリバーブには、現実の空間の残響にあるアーリーリフレクションがなく、すぐにレイトリフレクションのような密度の高い残響音が発生します。 仕組みとしては、畳一枚分ぐらいの大きな鉄板を吊るし、その中央に音を入力し、その両サイドから音を収録します。音は中央からいたの端へと広がり、端まで行くと跳ね返りを繰り返しながら減衰していきます。 有名なプレートリバーブは EMT140 です。クローンプラグインがいくつかリリースされています。
特殊なリバーブ
シマーリバーブ
シマーリバーブ(Shimmer Reverb)は、リバーブ回路の中にオクターブアップエフェクトが組み込まれたものです。残響時間が長くなるにつれ高域が付加されていき、きらめくような幻想的な残響が生み出されます。
リバースリバーブ
リバースリバーブ(Reverse Reverb)は、逆再生した残響音を生成するリバーブです。独特の幻想的なサウンドを生み出します。
ゲートリバーブ
ゲートリバーブ(Gate Reverb)は、リバーブの種類というよりは、リバーブを使ったテクニックのひとつで、ロングリバーブをかけてそのリバーブテイルをノイズゲートでカットするというものです。 80年代にスネアにゲートリバーブをかけるのが大流行しました。近年でも80年代風の曲で使われています。
おすすめルームリバーブ
Pro-R / FabFilter

Pro-R / FabFilter は、操作性のよいアルゴリズミック・リバーブプラグインです。 直感的に使える少ないパラメーターと、グラフィカルなインターフェースで初心者でも簡単に使えます。クセのないサウンドで、あらゆるパートに適しています。

Valhalla Room / Valhalla DSP

Valhalla Room / Valhalla DSP は、リバーブ/ディレイ専門のプラグインメーカーValhalla DSPによるルームリバーブプラグインです。 12のアルゴリズムを備えており、幅広い自然な残響音を生成します。タイトなルームから、伝統的なホール、広大な空間、プレートまで、さまざまなリバーブサウンドを生み出します。 Valhalla DSP
Valhalla VintatageVerb / Valhalla DSP

Valhalla VintatageVerb / Valhalla DSP は、70年代、80年代のハードウェアリバーブのサウンドを再現したリバーブプラグインです。 19のクラシックデジタルリバーブモードと70年代/80年代/現代のサウンドを再現するColorコントロールを登載しています。 Valhalla DSP
NeoVerb / iZotope

NeoVerb / iZotope は、人工知能を登載したリバーブプラグインです。 人工知能によるリバーブ・アシスタント機能で、すばやく適切なリバーブ設定を行うことができます。また、人工知能が自動で適切なEQ設定を提案するIntelligent Pre EQとPost EQも登載されています。 直感的なブレンド・パッド・インターフェースを使って、3つの異なるリバーブ・エンジンを一度に組み合わせることもできます。

smart:reverb / Sonible

smart:reverb / Sonible は、人工知能を登載したリバーブプラグインです。 人工知能が入力された音を分析し、自動で適切なリバーブ設定を行ってくれます。共鳴の乱れや濁ったリバーブテールなどの問題を回避し、クリーンなリバーブサウンドを生成します。 Smart:reverb / Sonible
Renaissance Reverb / Waves

Renaissance Reverb / Waves は、使いやすいベーシックなアルゴリズミック・リバーブです。 Wavesのプラグインバンドル Gold, Platinum, Diamond, Horizon に収録されています。

SP2016 Reverb / Eventide

SP2016 Reverb / Eventide は、Eventideが1983年に発売した、ハードウェア・リバーブの名機をプラグイン化したものです。 アルゴリズムは実機と同様のRoom、Stereo Room、Plateの3種に加え、それら3つのアルゴリズムを現代風にアレンジしたModernモード3種を搭載しています。

RC24, RC48 / Native Instruments


RC24, RC48 / Native Instruments は、デジタルリバーブの名機 Lexicon 224と480L のモデリングプラグインです。 224は1978年に発売、480Lは1986年に発売されました。224、480は最も有名なデジタルリバーブ(アルゴリズミック)のひとつであり、80~90年代の多くのヒット曲で用いられていて、現在でも人気のリバーブです。 224は粒のあるキラキラしたサウンド、480はよりきめ細やかで密度のあるリアルなサウンドです。ボーカル、ギター、シンセからドラムまでほとんどのパートに適し、ポップミュージックに最適なデジタルリバーブです。パーカッシブなサウンドには、より粒の細かいRC48のほうが適します。 RC24は、ラージホール、スモールホール、ルームのエミュレーションアルゴリズムを搭載、RC48はラージホール、スモールホールのアルゴリズムを搭載しています。 RC48は、アーリーリフレクションの個々の反射音を設定できる機能があります。 RC24、RC48共に、シンプルなパラメーターと、残響音のスペクトログラム表示により、初心者でも直感的に使うことができます。 RC24、RC48 は、Native Instruments のプラグインバンドル Komplete に収録されています。

Valhalla Super Massive / Valhalla DSP(フリー)

Valhalla Super Massive / Valhalla DSP は、8つのモードを搭載した無料のディレイ/リバーブプラグインです。 Valhalla Super Massive - Valhalla DSP
おすすめプレートリバーブ
Rev Plate-140 / Arturia

Rev Plate-140 / Arturia は、1957年に発売されたプレートリバーブの名機 EMT 140 のモデリングプラグインです。 Rev Plate-140 は、Arturia のエフェクトプラグインバンドル FX Collection に収録されています。

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Little Plate / Soundtoys

Little Plate / Soundtoys は、1957年に発売されたプレートリバーブの名機 EMT 140 のモデリングプラグインです。

Abbey Road Reverb Plates / Waves

Abbey Road Reverb Plates / Waves は、1957年に発売されたプレートリバーブの名機 EMT 140 のモデリングプラグインです。 Abbey Road Reverb Plates / Waves は、アビーロードスタジオに設置され、ビートルズやピンクフロイドが 使用したEMT140をモデリングしています。 プレートリバーブは、ボーカルやドラムに適しています。 Wavesのプラグインバンドル Abbey Road Collection に収録されています。

ValhallaPlate / Valhalla DSP

ValhallaPlate / Valhalla DSP は、12のアルゴリズムを登載したプレートリバーブプラグインです。様々な質感のリバーブサウンドを生み出せます。 Valhalla DSP
TAL-Reverb-4 / TAL (フリー)

TAL-Reverb-4 / TAL は、80年代のヴィンテージなキャラクターを持つプレートリバーブプラグインです。 TAL Software
おすすめスプリングリバーブ
Rev Spring-636 / Arturia

Rev Spring-636 / Arturia は、8種のスプリングリバーブをモデリングしたプラグインです。 クランチーなヴィンテージ・ゲルマニウム・プリアンプを搭載しています。 Rev Spring-636 は、Arturia のエフェクトプラグインバンドル FX Collection に収録されています。

Spring / Eventide

Spring / Eventide は、ギターアンプに搭載されているスプリングリバーブをモデリングしてプラグインです。 通常のスプリングリバーブでは使用できない物理的なパラメーターの操作も可能です。 本物のスプリングを忠実に再現したものから、リバーブの物理的な限界を押し広げる独特の新しいサウンドまで、多様な音作りが可能です。

その他おすすめリバーブ
ValhallaShimmer / Valhalla DSP

Valhalla Shimmer / Valhalla DSP は、残響音のピッチが上昇または下降していくシマーリバーブプラグインです。 4つのモードを登載しており、小さな部屋から広大な雰囲気まで、さまざまなサイズのリバーブを生み出すことができます。 Valhalla DSP