この記事では、おすすめのアナライザープラグインソフト(VST, AU, AAX)を紹介します。
- おすすめアナライザーVSTプラグインソフト
- Loudness Penalty / MeterPlug
- Reference / Mastering The Mix
- Levels / Mastering The Mix
- Expose / Mastering The Mix
- MMultiAnalyzer / Melda Production
- Insight / iZotope
- Loudness Meter 2 / Youlean (フリー)
- MAnalyzer / Melda(フリー)
- Span / Voxengo (フリー)
- Voxengo Correlometer / Voxengo (フリー)
- Blue Cat’s FreqAnalyst / Blue Cat Audio (フリー)
- Vectorscope / Audec (フリー)
おすすめアナライザーVSTプラグインソフト
Loudness Penalty / MeterPlug
Loudness Penalty は、YouTubeやSpotifyなどの主要音楽ストリーミングサービスに、曲をアップロードしたときに、どれぐらい音量を修正されるかを計測してくれるプラグインです。
音楽ストリーミングサービスは、すべての曲が一貫した音量に聞こえるようにラウドネス・ノーマライゼーションを行い、音が大きすぎる曲は音量を下げています。
マキシマイザーやリミッターで音圧を上げても、ラウドネス・ノーマライゼーションで音量を下げられては意味がありません。
Loudness Penaltyの値を参考にマキシマイザーやリミッターを調整することで、ダイナミクスを最大限に残したマスタリングを行うことができるようになります。
Loudness Penalty / MeterPlugReference / Mastering The Mix
Reference / Mastering The Mix は、ミキシング・マスタリング時にリフファレンス曲と自分の曲を比較するためのプラグインです。トゥルーピークレベル、ラウドネス、周波数バランス、ステレオ幅、コンプレッションの強さを比較できます。
最大12までのリファレンストラックを読み込み、セクションのループを作成し、自分の曲とすばやく比較することで、効率よくミックス・マスタリングのクオリティを上げることができます。
リファレンス曲は、参照したいセクションをドラッグするだけでかんたんにループを作成できます。ループの終点は、自動で最も近いビートに設定されるのでスムーズなループをすばやく作成できます。
自動レベルマッチ機能を搭載を搭載していて、自分の曲とリファレンス曲のラウドネスを自動でそろえてくれるので、自分でリファレンス曲のレベルを調整する必要がなく効率のよい作業が可能です。
同じ曲の異なるバージョンのマスターなどがある場合、トラックアライン機能を使うと、複数のトラックのタイミングを自動で揃えてくれます。
画面上部には、リファレンストラックの波形とトラックを切り替えるためのタブがあります。
中央には、レベル、ラウドネスのメーターに加え、自分の曲とリファレンス曲を切り替えるためのボタンがあります。曲の切り替えはキーボードショートカットで行うこともできます。
下部には、自分の曲とリファレンス曲の周波数バランスの差、ステレオ幅、コンプの強さの差を表示するTrinity Displayがあります。
Trinity Displayをクリックすると、周波数帯域を選択しソロでモニタリングすることができるので、各帯域ごとに集中して比較することができます。
これらの表示を参考に、ミックス・マスタリングを行うことで、すばやくリファレンス曲に近いクオリティの高いミックス・マスターを作成できるようになります。
Levels / Mastering The Mix
Levels は、6種類の項目(Peak, LUFS, ダイナミックレンジ, Stereo Field, ラウドネスレンジ, Bass Space)をチェックできるアナライザープラグインです。
Levelsを使うとミキシング・マスタリング・エンジニアでなくても、ミキシング・マスタリング時にトラックに問題がないかどうかをかんたんに確認できます。
Levelsをマスタートラックに挿し、左下のプリセットから対象となる出力フォーマットを選択し、曲を再生すると問題のある項目が赤く表示されます。
プリセットには、Spotify、Youtube、Apple Music、CD、Clubなどがあります。
上部のボタン(M、L、Mono、R、S)をクリックすると、それぞれMid、Left、Mono、Right、Sideをソロで聞くことができます。
Peakは、16倍のオーバーサンプリングによりトゥルーピークを計測し、マスターがクリップしないことを確認します。
LUFSは、ショート・タームLUFSとインテグレーテッドLUFSを計測し、出力フォーマットに対してラウドネスが適切かどうかを確認します。
Dynamic Rangeは、短期LUFSとピークレベルによりダイナミックレンジを計測し、トラックが圧縮されすぎていないかを確認します。圧縮されすぎていると中央のオシロスコープが緑色からオレンジ色・赤色に変化します。
Bass Spaceは、キックとベースのためのスペースが確保されているかどうかを確認します。キックとベースのトラックをミュートしてから曲を再生すると、キックとベース以外のパートの低域が強すぎないかどうかを確認できます。
LRAは、曲のセクション間でのラウドネスの差(ラウドネスレンジ)を計測し、曲に十分な抑揚があるかを確認します。ラウドネスレンジが3LU以下になるとスコープの波形が、緑色からオレンジ色・赤色に変化します。ラウドネスレンジは小さいからといって、必ずしも問題であるというものではありません。ミニマルなダンストラックなど、変化の少ない曲の場合はラウドネスが小さくても問題ありません。
Stereo Fieldは、トラックのステレオイメージが適切であるかを確認します。中央に広がりを示すベクトルスコープ、左に位相の相関を示すコリレーションメーター、下に左右の音量バランスを示すL/Rメーターを表示します。
Expose / Mastering The Mix
Expose 2 は、マスターされた音源の問題を特定するためのオーディオ品質管理ソフトです。
スタンドアロンのソフトであり、DAWのプラグインではありません。DAWで曲をバウンスしてからExposeに読み込みんで使います。
Exposeは、マスターされた音源を分析し、ラウドネス、ピーク、ステレオ幅や位相、ダイナミックレンジ、周波数バランスに問題がないか確認します。SpotifyやYouTube、Apple Music、Soundcloudなどの出力フォーマットごとに、問題を特定し解決策を示します。
Exposeを使って問題を特定し修正すれば、自信を持って音楽をリリースすることができるようになります。フォーマットごとのマスタリングの設定が分からないという方のおすすめです。
解決策は、リミッターのピークを何dB下げる、ゲインを何dB下げるなど、具体的に提示してくれます。提示された解決策を参考にDAWに戻って問題を修正するだけで、かんたんに適切なマスタリングを行えるようになります。
MMultiAnalyzer / Melda Production
MMultiAnalyzerは、多機能なアナライザープラグインです。
スペクトル、ソノグラム、Collisions(帯域のかぶり)、ラウドネスと波形(長期)、ステレオの広がり、オシロスコープ(短期の波形)をグラフィカルに表示します。
複数のトラックにMMultiAnalyzerを挿すと、複数のトラックを重ねて表示できるので、パートの重なりをチェックしたり、リファレンス曲と比較したりといったことがかんたんにできます。
ミキシング・マスタリング時に持っておくと便利なプラグインです。
Insight / iZotope
Insight は、多機能なメータリングプラグインです。
3Dのスペクトル表示や、ベクトルスコープ、コリレーションメーター、ラウドネスヒストリーメーターなどを搭載しています。
ワークフローに合わせてカスタマイズやサイズ変更が可能です。
Loudness Meter 2 / Youlean (フリー)
Loudness Meter 2 / Youlean は無料のラウドネス・メーターです。
LUFSの変化をグラフで表示できるため、楽曲中の音圧の変化を確認することできます。
Loudness Meter 2 / YouleanMAnalyzer / Melda(フリー)
MAnalyzerはスペクトル・アナライザーとソノグラムで、スムージング、プレフィルター、その他の高度なテクニックを使用して、あらゆるサウンドを分析することができます。
また、業界のラウドネス・コンプライアンス・メーターやその他の機能も搭載しています。
Span / Voxengo (フリー)
Span / Voxengo は、無料のスペクトラムアナライザー+コリレーションメーターです。
マルチチャンネル分析をサポートしており、2つの異なるチャンネルのスペクトルを同時に表示できます。
Span / VoxengoVoxengo Correlometer / Voxengo (フリー)
Voxengo Correlometer / Voxengo は、マルチバンドのコリレーションメーター・プラグインです。
帯域ごとに位相ズレをチェックすることができます。
Voxengo Correlometer / VoxengoBlue Cat’s FreqAnalyst / Blue Cat Audio (フリー)
Blue Cat’s FreqAnalyst / Blue Cat Audio は、無料のスペクトラムアナライザープラグインです。
Blue Cat's FreqAnalyst / Blue Cat AudioVectorscope / Audec (フリー)
Vectorscope / Audec は無料のベクトルスコープ、コリレーションメーターです。