この記事では、おすすめのグラニュラーシンセVST/AUプラグインソフトを紹介します。
グラニュラーシンセシスとは
グラニュラーシンセシスは、オーディオを1~100ms程度の小さな粒子に分割し、この小さなサンプルを再配置することで新たな音を作り出す合成方法です。
アンビエントや映画音楽に適したパッド音色や、フューチャーベースなどに使われるグリッチーなサウンドまで、幅広い音作りが可能です。
おすすめグラニュラーシンセ
Pigments / Arturia
Pigmentsは、ウェーブテーブル、アナログモデリング、サンプラー、グラニュラー、加算シンセを搭載した多機能なソフトシンセです。
Serum(定番のウェーブテーブルシンセ)を多機能化したようなプラグインです。
2基のオシレーター、2基のフィルターに多様なモジュレーター、エフェクターに加えステップシーケンサーも搭載されています。
10種類のフィルターを備えていて、MS-20, Jupiter-8, SEM, Minimoogなどアナログシンセの名機のフィルターをモデリングしたタイプやローパスゲート、フォルマントフィルターもあります。
18種類のエフェクターには、ローランドのシンセの名機JUNO-60に搭載されているコーラスをモデリングしたエフェクトや、70年代のアナログフランジャーをモデリングしたエフェクトも搭載されています。
モジュラー式ではないものの、ルーティングの自由度も高く幅広い音作りができます。
Pigmentsは、Serum風のウェーブテーブルシンセをベースに、多機能化し、アナログシンセのクローン的な要素を加えたシンセです。
幅広い音作りを楽しみたい方や、現代的な使いやすい設計でアナログ風の音を出せるシンセを求める方におすすめです。
Phase Plant / Kilohearts
Phaseplant は、モジュラー式のウェーブテーブルシンセです。
アナログモデリングシンセ、FMシンセ、サンプラー機能も搭載しています。サンプラーには、グラニュラーシンセ機能を内蔵しています。
音源部とモジュレーター、エフェクトを自由に組み合わせて複雑な音作りをすることができます。
Phaseplant は、SerumやMassive Xなど競合のウェーブテーブルシンセと比べると非常に自由度が高いため、音作りにこだわりたい方におすすめです。
UI(ユーザーインターフェイス)の左側に、ジェネレーター(オシレーターorサンプラー)セクションがあり、ジェネレーターはいくらでも追加していくことができるのでかなり複雑な音づくりができます。ウェーブテーブルを取り込んだり、作成したりすることもできます。
UIの下側は、モジュレーターセクションです。LFO、エンベロープ、MIDIを使用してモジュレーションできます。
UIの右側は、エフェクトセクションでスナップインエフェクトを使うことができます。
Quanta / Audio Damage
Quanta / Audio Damage は、10ボイスのグラニュラーシンセです。
ボイスあたり最大100の1000msグレインを備え、グレインの状態を完全に制御し、ほとんどのパラメーターをランダム化およびモジュレートできます。
4つのFEG(Flexible Envelope Generato)によりモジュレーション波形を自由に作成でき、パラメーターにマッピングできます。
アナログモデリングのオシレーターとノイズジェネレーターを搭載しており、グラニュラーシンセと合わせて音作りができます。
Quanta / Audio Damageおすすめグラニュラーエフェクト
Portal / Output
Portal は、音を小さな粒子に分解して再合成するグラニュラー合成を使用したエフェクトプラグインです。
7種類のエフェクトやマスターコンプレッサーとフィルターも搭載されています。
大きな円形のXYパッドにパラメーターを割り当て、動的に音をコントロールすることができます。
ランダム化可能なLFOも搭載されているので、曲のテンポにあわせてエフェクトを変化させることもできます。
実験的なサウンドのエレクトロニックミュージックに最適です。
Efx Fragments / Arturia
Efx Fragments / Arturia は、グラニュラーシンセシスを用いたエフェクトプラグインです。
入力された音をリアルタイムで細分化し再合成します。
グリッチなスタッター、ざらついたステレオのアンビエンス、実験的なテクスチャなど、あらゆるサウンドを次世代のグラニュラープロセッシングで探求できます。
Efx Fragments は、Arturia のエフェクトプラグインバンドル FX Collection に収録されています。