サイドチェインとは? 使い方も解説

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この記事では、サイドチェインとは何かと、サイドチェインコンプの使い方について解説します。

サイドチェインとは?

サイドチェイン(Side Chain)とは、エフェクターの回路の1部のことで、メインのオーディオ信号が通る回路から外れて、制御信号などを生成したりする部分の回路のことを指します。

サイドチェインを用いる典型的なエフェクターは、コンプレッサーです。

コンプレッサーの回路においてサイドチェインとは、入力されたオーディオ信号の音量を計測して、アンプの音量をコントロールするための信号を作り出す回路の部分のことを指します。

コンプレッサーのサイドチェインには、通常コンプレッサーを挿しているトラックのオーディを信号が送られますが、サイドチェインに別のトラックの信号を入力することもできます。

このサイドチェインに外部の信号を入力するテクニックをサイドチェインコンプといいます。

サイドチェインコンプを使えば、あるパートの音が鳴っている間だけ、別のあるパートの音量を下げるというダッキング効果を作り出すことができます。

サイドチェインコンプの一般的な使用例としては、ラジオで曲がかかっているときにラジオDJが話している間だけBGMの音量が下がるというケースがあげられます。

この効果は、BGMにかけたコンプレッサーのサイドチェインにDJが話している声を入力して実現しています。

音楽制作におけるサイドチェインコンプの典型的な使用例は、ベースにかけたコンプレッサーのサイドチェインにキックを入力して、キックが鳴っているときだけベースを圧縮してベースの音量を下げるという使い方があげられます。

ベースがほとんど聴こえなくなるぐらい圧縮すれば、「ンワンワ」というポンピングサウンドをつくることができます。

ベースを少しだけ圧縮すれば、キック音を前に出すためのスペースを開けることができ、パンチのあるクリアなキックサウンドをつくることができます。

どれぐらい圧縮するかは、求める効果によってさまざまです。

サイドチェインコンプで圧縮するのは、ベースに限らず何を圧縮してもよいです。

また、トリガーとしてサイドチェインに入力する信号も、キックに限らず何でも使用できます。

サイドチェインコンプの使い方

  1. 圧縮したいトラックにコンプレッサーを指す
  2. コンプレッサーのサイドチェーン入力に、トリガーとして使うトラックの音を送る
  3. コンプレッサーのアタックタイムを最短にする
  4. リリースタイム、レシオ、ゲインリダクション量は求める効果に応じて調整する
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