【フリーあり】ダイナミックEQプラグインおすすめ3選!使い方も解説【2020年】

VSTプラグイン

この記事では、ダイナミックEQの機能・使い方について解説し、おすすめのVSTプラグインソフトを紹介します。

ダイナミックEQとは?

ダイナミック・イコライザー(Dynamic Equalizer)は、入力音の音量によってEQのゲインが動的に変化するイコライザーです。中心周波数・カットオフ周波数やバンド幅・Qは固定です。ゲインのみが動的に変化します。

ある帯域の音量が、スレショルド値を超えたときにのみEQが動作し、その帯域をカットしたりブーストしたりします。

ダイナミックEQの使い方・パラメーター

ダイナミックEQには、通常のパラメトリックEQのパラメーターである、フィルタータイプ、中心・カットオフ周波数、Q、ゲインに加えて、スレショルド(Threshold)、レンジ(Range)、アタックタイム(Attack Time)、リリースタイム(Release Time)があります。

スレショルドは、EQが動作を始める音量を設定します。音量がスレショルドを超えるとEQが動作します。

レンジは、EQのゲインの大きさを設定します。レンジがマイナスのときは、音量がスレショルドを超えると音量を下げます。レンジがプラスのときは、音量がスレショルドを超えると音量を上げます。

アタックタイムは、音量がスレショルドを超えてから、音量のカットまたはブーストが指定した値になるまでの時間を設定します。

リリースタイムは、音量がスレショルドより下がってから、音量のカットまたはブーストが開放されるまでの時間を設定します。

ダイナミックEQと普通のEQの使い分け方

ダイナミックEQと普通の静的なEQの使い分け方は、修正を行いたい周波数特性の問題が一時的なものか、継続的なものであるかです。

問題が一時的なものであれば、問題のある帯域が大きくなったときのみ動作するダイナミックEQを用います。

問題が曲全体にわたって継続するものであれば、普通のEQをつかってEQをかけっぱなしにします。

ダイナミックEQとマルチバンドコンプの違い、使い分け方

ダイナミックEQと似たエフェクトにマルチバンド・コンプレッサーがあります。

マルチバンドコンプは、入力された音をクロスオーバーフィルターによりいくつかの帯域に分割し、分割された各帯域ごとに個別のコンプレッサーをかけ、その信号を後で合わせます。

帯域幅

ダイナミックEQとマルチバンドコンプの最大の違いは、音量を圧縮するときの帯域幅です。

ダイナミックEQでは、非常に狭い帯域幅でピンポイントに問題の帯域を狙ってカットすることができます。また、広い帯域幅で動作させることもできます。

マルチバンドコンプは、クロスオーバーフィルターで全帯域を2~4程度に分割するため、帯域幅をあまり狭くすることができません。

このため、狭い帯域を圧縮したい場合にはダイナミックEQのみが選択肢となります。広い帯域を圧縮する場合は、ダイナミックEQとマルチバンドコンプのどちらでも使えます。

位相ズレ

マルチバンドコンプは、クロスオーバーフィルターで帯域を分割するときに、位相ズレ(Phase Shift: フェイズシフト)を発生させます。

フェイズシフトとは、音がフィルターを通過するときに、周波数により通過する時間が異なり位相がずれてしまう現象のことです。

クロスオーバーフィルターによる帯域の分割は、圧縮しているかどうかにかかわらず行われるため、マルチバンドコンプでは常に位相ズレが発生し音に影響を与えます。

クロスオーバーフィルターにリニアフェイズフィルターを用いた、マルチバンドコンプでは、位相ズレは発生しませんが、プリリンギングが起こります。プリリンギングは、リニアフェイズフィルタ・EQをかけたときに音が時間的に前方へにじむような現象のことです。また、リニアフェイズフィルターは大きなレイテンシーを発生させます。

ダイナミックEQでは、圧縮またはブーストが行われていない状態では、位相ズレは発生しません。カットまたはブーストが行われているときのみフィルターによる位相ズレが発生します。

このため、一般的にダイナミックEQのほうが音に副作用の少ない透明な処理が可能です。

ブースト

ダイナミックEQでは、レンジの設定により、カットまたはブーストが可能です。ダイナミックコンプでは、カットしかできません。

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