ノイズゲートとは? 仕組み、使い方を解説

ノイズゲートとは、音量が一定値以下の部分をミュートする、または、音量を下げるエフェクトです。

この記事では、ノイズゲートの仕組み、使い方について解説します。

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ノイズゲートとは

ノイズゲート(Noise Gate)とは、音量が一定値以下の部分をミュートする、または、音量を下げるエフェクトです。単にゲートと呼ばれることもあります。

レコーディング時のノイズなどを除去するのが主な用途ですが、ドラムのリリースをカットしてタイトなサウンドにするなど、積極的な音作りのためのエフェクトとしても使われます。

ノイズゲートのパラメーター

ableton live noise gate ノイズゲート ゲート

スレショルド

スレショルド(Threshold)は、ゲートを開くしきい値を設定します。

音量がスレショルドを上回るとゲートが開き、音が通過します。ゲートが開いている場合、音はそのまま通過し変化はありません。

ヒステリシス

ヒステリシス(Hysteresis)は、ゲートを閉めるしきい値を設定する機能です。ヒステリシスでは、ゲートを開くレベルと閉じるレベルの差を設定します。

例えば、スレショルドが-20dBでヒステリシスが6dBの場合、音量が-20dBを超えるとゲートが開き、-26dBを下回るとゲートが閉じます。

ヒステリシスは、ゲートが頻繁に開閉しすぎるチャタリングを起こすのを防ぐための機能です。

ヒステリシスがない機種では、ヒステリシスは機種固有の数値で固定されています。その場合、一般的にヒステリシスは4〜10dB程度です。

レンジ

レンジ(Range)は、ゲートが閉じたときの音量の減衰量を設定します。

例えば、レンジが-12dBであれば、ゲートが閉じているときは、入力音は-12dB減衰されます。

レンジの減衰量を大きくすれば、ゲートが閉じているときは、音がほぼ完全にミュートされます。

アタック

アタック(Attack)は、ゲートが開く時間を設定します。

例えば、レンジが-60dBでアタックが1msであれば、ゲートが閉じている状態の減衰量-60dBから、1msかけてゲートが開放されて減衰のない状態になります。

短すぎるアタックタイムは、特に低域に歪みを生じさせる場合があります。

リリース

リリース(Release)は、ゲートが閉じる時間を設定します。

例えば、レンジが-60dBでリリースが10msであれば、ゲートが開いていて減衰量が0の状態から、10msかけてゲートが閉じ減衰量が-60dBに達します。

短すぎるリリースタイムは、特に低域に歪みを生じさせる場合があります。

ホールド

ホールド(Hold)は、音量がしきい値を下回ってからゲートを閉じ始めるまでの時間を設定します。

例えば、ホールドが10msであれば、音量がしきい値を下回ってから10ms後にゲートを閉じ始め、リリースタイム経過後に完全にゲートを閉じます。

ヒステリシスが可変でない場合、ホールドを調整すれば、ゲートが頻繁に開閉しすぎるのを防ぐことができます。

ルックアヘッド

ルックアヘッド(Look Ahead) は、先読みという意味で、音量がスレショルドを超える前に、前もってゲートを開いておくための機能です。ルックアヘッドでは、先読みの時間を設定します。

例えば、ルックアヘッドが3msの場合、音量がスレショルドを超える3ms前からゲートを開き始めアタックタイム経過時にゲートを完全に開きます。

ルックアヘッドを使えば、トランジェント(音量の急激な立ち上がり)をゲートで減衰させることなく通過させることができます。

また、長いアタックタイムが設定できるため、短いアタックタイムによるクリックノイズや、低域の歪みを避けることができます。

リリース時は、音量がしきい値を下回るよりルックアヘッド分、早くゲートを閉じ始めます。

ルックアヘッドは、実際には、先読みでなく出力を遅らせることで機能を実現しているため、レイテンシーが発生します。レイテンシーは、ルックアヘッドの時間と同じになります。レイテンシーによる、他のトラックとの時間のずれは、通常DAWによって自動で補正されます。