コード進行パターン集!47種!最新・定番ポップス【初心者向け】

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作曲初心者の方が困るのが「どのコード進行を使えばいいのか分からない」ということではないでしょうか。

コード理論の解説書などには、あまりに多くのパターンやテクニックが書かれていて、実際に使えるのはどのコードド進行なのか分かりにくいです。

そこで、この記事では最近のポップスのヒット曲で実際によく使われている定番のコード進行とその使用曲を紹介します。

この記事の読み方

この記事では、曲のセクションを表すのに「ヴァース」「プリコーラス」「コーラス」「ドロップ」といった用語を使います。これらは、主にアメリカ・ヨーロッパで使われている用語です。

「コーラス」は曲の盛り上がりの部分、日本では「サビ」と呼ばれる部分です。
「プリコーラス」は、「コーラス」へ向けて盛り上がっていく部分。
「ヴァース」は、歌い始めあたりの比較的落ち着いた部分、日本では「Aメロ」と呼ばれる部分です。
「ドロップ」は、比較的新しい用語で、曲のテーマとなるようなシンセ・ベースリフなどが鳴るインストゥルメント(歌なし)の部分です。

コード進行は、すべてCメジャースケール、またはAマイナースケールで記載しています。事例として挙げている曲は、Cメジャースケール、またはAマイナースケールでない場合があります。

メジャー、メジャーセブンス、あるいマイナー、マイナーセブンスなどを区別せず、単にメジャーコード、またはマイナーコードで記載しています。事例として挙げている曲では、メジャーセブンス、マイナーセブンス、テンションなどが使われている場合があります。

おすすめコード進行

4-5-6-1(F-G-Am-C)

近年もっともよく使われているコード進行のひとつ。

「4-5-1」の「1」を「6-1」に分割したコード進行といえます。「4-5-1」と似た雰囲気のコード進行です。

ルート(ベース)が「ファ〜ソ〜ラ〜ド〜」と順番に上がっていく、わかりやすい高揚感があります。

4-5-6と合わせて使われるパターンが多いです。ヴァースは「4-5-6」で抑えめにしておいて、コーラスで「4-5-6-1」で開放するような使い方です。

4-5-6-1(F-G-Am-C)の使用曲

Selena Gomez, Marshmello – Wolves (2017)

ドロップ(歌が盛り上がった後のインスト(歌なし)の部分)で「4-5-6-1」のコード進行が使われています。ドロップ前のプリコーラスのような部分では「4-5-6-5」と合わせて「4-5-6-5 4-5-6-1」としています。

Selena Gomez, Marshmello – Wolves

4-5-6(F-G-Am)

「4-5-6-1」と似たコード進行ですが、トニック(C)へ行って開放せずAmのまま終わります。荘厳でダークな感じのコード進行です。

「4-5-6-1」とセットで使われるパターンも多いです。

4-5-6(F-G-Am)の使用曲

Lana Del Rey – Lust For Life ft. The Weeknd (2017)

コーラス部分(歌詞が「In a lust for life, In a lust for life
Keeps us alive, Keeps us alive」の部分)で「4-5-6」が使われています。

Lana Del Rey – Lust For Life ft. The Weeknd (Official Music Video)

4-5-6-5(F-G-Am-G)

「4-5-6-1」「4-5-6」と似ているコード進行です。「4-5-6」で4に戻る前に5を経由する感じです。

荘厳で切ない感じのあるコード進行です。

4-5-6-5(F-G-Am-G)の使用曲

The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (2017)

Chainsmokersは、この「4-5-6-5」系のコード進行をよく使っています。この曲では、頭から終わりまでずっと「4-5-6-5」のコード進行です。

The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (Lyric)

4-5-6-3(F-G-Am-Em)

「4-5-6-1」「4-5-6」「4-5-6-5」と似ているコード進行です。終わりにマイナーコードが2つ続くため、かなり切ない感じのコード進行です。

4-5-6-3(F-G-Am-Em)の使用曲

Charlie Puth – We Don’t Talk Anymore (feat. Selena Gomez)

コーラス部分(歌詞が「We Don’t Talk Anymore」の部分)に「4-5-6-3」使われています。

Charlie Puth – We Don't Talk Anymore (feat. Selena Gomez) [Official Video]

4-1-5-6 (F-C-G-Am)

サブドミナント始まりですが、浮遊感よりは安定感が強い感じのコード進行です。Amで終わる暗い感じのコード進行のため、マイナースケールのメロディーが合う感じです。

4-1-5-6 (F-C-G-Am) の使用曲

Rihanna – Umbrella (2007)

コーラス部分で「4-1-5-6」が使われています。この曲は少し古いですが、このコード進行自体は現在でもよく使われています。

Rihanna – Umbrella (Orange Version) (Official Music Video) ft. JAY-Z

4-6-5 (F-Am-G)

淡々とした浮遊感のあるコード進行です。解決することなくフワフワしつづけている感じです。

比較的よく使われています。似た進行に「4-6-5-3」があり、こちらのパターンもよく使われています。

4-6-5 (F-Am-G) の使用曲

Justin Bieber – Sorry (2015)
Justin Bieber – Sorry (PURPOSE : The Movement)

4-6-5-3 (F-Am-G-Em)

上記の「4-6-5」と似ていますが、「3」で終わるため解決感があります。切ない感じのコード進行です。

よく使われています。

4-6-5-3 (F-Am-G-Em) の使用曲

Khalid – Better (2018)
Khalid – Better (Official Video)

1-5-6-4 (C-G-Am-F)

非常に有名なコード進行です。コード進行の教科書などで、真っ先に出てくる進行のひとつです。トニック(Cメジャーコード)から始まるため、サブドミナント始まりの進行より安定感があり重たい感じの進行です。

今風というよりはクラシカルな印象を与えるコード進行です。現在でもよく使われる進行です。

この進行で有名な例はビートルズの「Let It Be」の出だしの部分です。

1-5-6-4 (C-G-Am-F) の使用曲

Maroon 5 – Girls Like You ft. Cardi B (2018)

曲の全編にわたり、この「1-5-6-4」のコード進行が使われています。

Maroon 5 – Girls Like You ft. Cardi B (Official Music Video)
The Beatles – Let It Be (1968)

出だしの部分が「1-5-6-4」です。

Let It Be (Remastered 2009)

1-6-4-5 (C-Am-F-G)

定番の循環コードです。循環コードとは、トニック(C)で始まって、トニックへ戻ってくる進行です。中でもトニック-トニックの代理-サブドミナント-ドミナントというパターンがもっとも定番です。

1-6-4-5 (C-Am-F-G) の使用曲

Daddy Yankee – Dura (2018)

曲の全編にわたり、この「1-6-4-5」のコード進行が使われています。

Daddy Yankee – Dura (Video Oficial)

6-4-5-1 (Am-F-G-C)

ダークかつ高揚感のあるコード進行です。

「4-5-6-1」と似たわかりやすい高揚感、開放感のあるコード進行です。

マイナーコードで始まるため、ダークなマイナー感あるメロディーと相性のよいパターンです。

6-4-5-1 (Am-F-G-C) の使用曲

Calvin Harris – This Is What You Came For ft. Rihanna (2016)

曲の全編にわたって「6-4-5-1」の進行が使われています。

Calvin Harris – This Is What You Came For (Official Video) ft. Rihanna

6-4-1-5 (Am-F-C-G)

「6-4-5-1」と似ていますが、終わりが5のため開放感が少なくより暗い印象のコード進行です。

6-4-1-5 (Am-F-C-G) の使用曲

Alan Walker – Faded (2015)

曲の全編にわたって「6-4-1-5」のコード進行が使われています。

Alan Walker – Faded

その他のコード進行

1-4-5-1 (C-F-G-C)

「トニック – サブドミナント – ドミナント – トニック」のメジャースケールの基本といえるコード進行です。安定感、王道感のあるパターンです。

  • Maren Morris – The Bones (2019): コーラス (1/3-4-5-1/6)
    • この曲では、分数コードを用いてベースがひとつづつ上がっていく、高揚感あるコード進行になっています。

1-4-6-5 (C-F-Am-G)

  • Selena Gomez – Lose You To Love Me (2020): ヴァース

1-6-5 (C-Am-G)

  • Khalid – Young Dumb & Broke (2017): 全体

2-3 (Dm-Em)

  • Drake – God’s Plan (2018): 全体
  • Drake – Hotline Bling (2015): 全体

2-3-6 (Dm-Em-Am)

マイナースケールの定番のコード進行です。レゲエっぽい印象を与える進行で、レゲエ調のポップスでよく使われます。

  • J. Balvin, Bad Bunny – Que Pretendes(2019): 全体
  • Ariana Grande – Side To Side ft. Nicki Minaj (2016): コーラス

2-3-6-3 (Dm-Em-Am-Em)

「2-3-6」とほぼ同じ雰囲気のコード進行です。こちらもレゲエ風のポップスに合います。

  • Swae Lee – Won’t Be Late (2019): 全体

2-3-6-5 (Dm-Em-Am-G)

「2-3-6」系のコード進行です。こちらもレゲエ風のポップスに合います。

  • Bad Bunny feat. Drake – Mia (2018): 全体

2-4-6-5 (Dm-F-Am-G)

  • Sam Smith – How Do You Sleep? (2019): 全体

2-6 (Dm-Am)

  • The Weeknd – Call Out My Name (2018) : 全体

2-6-1-2 (Dm-Am-C-Dm)

  • Major Lazer – Be Together (feat. Wild Belle) (2015): 全体

2-6-1-5 (Dm-Am-C-G)

  • Alan Walker – Diamond Heart (feat. Sophia Somajo) (2018): 全体

2-6-5-4 (Dm-Am-G-F)

  • Mabel – Mad Love (2019): 全体

4-1-3-6 (F-C-Em-Am)

  • Sam Smith – To Die For (2020): コーラス

4-1-5-1 (F-C-G-C)

フワッとしたサブドミナント終始のあとに、しっかりとしたドミナント終始がくるコード進行です。安定感があり荘厳な感じの進行です。

  • Selena Gomez – Lose You To Love Me (2019):プリコーラス、コーラス

4-2-6-1 (F-Dm-Am-C)

  • Major Lazer – Know No Better (feat. Travis Scott, Camila Cabello & Quavo) (2017): 全体

4-2-6-5 (F-Dm-Am-G)

  • Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (2017): コーラス

4-3-6 (F-Em-Am)

  • Calvin Harris – Slide ft. Frank Ocean, Migos (2017): 全体 (FM7-Em7-Am7)

4-3-6-1 (F-Em-Am-C)

「4-5-6-1」に似たコード進行です。少しダークな感じがありつつも高揚感のあるパターンです。

  • Halsey – Nightmare (2019): 全体

4-5(F-G)

淡々とゆらゆら浮遊し続けるコード進行です。

  • Kim Petras – Broken (2019) : 全体

4-5-1(F-G-C)

サブドミナント始まりのメジャースケールの王道のコード進行です。浮遊感や高揚感のある進行です。EDM系のポップスなどにおすすめです。

「4-5-6-1」の元になる進行ですが、「4-5-1」より「4-5-6-1」のほうがよく使われています。

  • Zayn – Pillowtalk (2016): ほぼ全体(4-5-4-5-1)

4-5-1-6 (F-G-C-Am)

  • Alan Walker – Sing Me To Sleep (2016): コーラス (Sing me to sleep now…)

4-5-1-6-5 (F-G-C-Am-G)

上記の「4-5-1-6」の変形した進行です。

  • Marshmello & Halsey – Be Kind(2020): コーラス

4-5-3-6 (F-G-Em-Am)

日本人が非常に好むコード進行として有名な進行です。浮遊感があり切ない印象の進行です。

  • David Guetta – Titanium ft. Sia (2011) : コーラス、ドロップ

4-5-6-2 (F-G-Am-Dm)

  • Tiësto, Jonas Blue & Rita Ora – Ritual (2019): コーラス

4-6-3 (F-Am-Em)

  • INNA – Sober (2020): 全体
    • FM7-Am7-Em7

4-6-5-2 (F-Am-G-Dm)

  • LSD – Audio ft. Sia, Diplo, Labrinth (2018): 全体

6-1-3-4 (Am-C-Em-F)

  • Major Lazer – Cold Water (feat. Justin Bieber & MØ) (2016): 全体

6-1-4 (Am-C-F)

浮遊感があり切ない感じのコード進行です。

  • DJ Snake, Lauv – A Different Way (2017): 全体

6-2-4-5 (Am-Dm-F-G)

  • Ed Sheeran – Shape Of You (2017): 全体

6-4-1-3 (Am-F-C-Em)

定番の「6-4-1-5」に似ている進行です。

  • Halsey – You should be sad (2020) : 全体
  • ZAYN – Dusk Till Dawn ft. Sia (2017): 全体

6-4-5-3 (Am-F-G-Em)

  • Tones And I – Dance Monkey (2019): 全体

6-5-2-3 (Am-G-Dm-Em)

  • G-Eazy & Halsey – Him & I (2017): 全体
  • French Montana – Unforgettable ft. Swae Lee (2017) : 全体
    • パワーコードが使われています。

6-5-2-4 (Am-G-Dm-F)

  • The Weeknd, Kendrick Lamar – Pray For Me (2018) : プレコーラース、コーラス

6-5-3-4 (Am-G-Em-F)

  • Selena Gomez – Look At Her Now (2019): 全体(ブリッジ以外)

6-5-4-3 (Am-G-F-Em)

ルートがひとつずつ下がっていくコード進行です。沈んでいくような暗い印象です。

  • Halsey – Still Learning (2020): 全体

6-5-4-5 (Am-G-F-G)

ルートがひとつずつ下がって上がって戻ってくる淡々としたコード進行です。ダーク感がありつつもダークすぎない印象です。

  • Dua Lipa – New Rules (2017): 全体

まとめ

最近よく使われているコード進行のパターンを紹介しました。

どのコード進行を使えばよいか分からないという作曲初心者の方は、この記事で挙げた進行を使ってみることをおすすめします。

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