この記事では、おすすめのピアノ音源VSTプラグインソフトを紹介します。
- おすすめピアノ音源VSTプラグインソフト
- Modartt / Pianoteq
- Piano V / Arturia
- Ivory IIシリーズ / Synthogy
- Keyscape / SpectraSonics
- Addictive Keys / XLN Audio
- EZ Keys – Grand Piano / ToonTrack
- Quantum Leap Pianos / East West
- Alicia’s Keys / Native Instruments
- The Grandeur / Native Instruments
- Keyzone Classic / Bitsonic(フリー)
- Upright Piano / 99Sounds(フリー)
- Upright No. 1 / Versilian Studios(フリー)
- LABS Soft Piano / Spitfire Audio(フリー)
- DPiano-A / Dead Duck Software(フリー)
- 4Front Piano / George Yohng(フリー)
- ピアノ音源の選び方
- まとめ
おすすめピアノ音源VSTプラグインソフト
Modartt / Pianoteq
Modartt / Pianoteq は、物理モデリング式のピアノ音源です。
多くのパラメーターを調整してさまざまなピアノ音色をつくることができます。
また、プリセットも豊富なため、音色の調整方法がわからなくても、簡単に多数の音色を使用できます。
サンプリング式と比べて容量が圧倒的に少なく、また、CPU負荷も軽いため低スペックなパソコンでも使用できます。
モデリング式ですが、音色のリアルさの面でも人気の高い定番のプラグインです。
購入者の口コミ・レビュー
Pianoteqは物理音源なので動作が軽い。
これ程ライブで安心して使える、ピアノのソフトシンセって他に無いんじゃないかな。— Musicolune (@Musicolune) 2021年5月22日
Pianoteq、6持ってるやつとか絶対7買っとけ。まじで7はいいぞ
— もりや (@f_moriya) 2021年6月19日
pianoteqのグロトリアンの音が好きすぎて実機が手元にあったらなーなどと思っている。
— Killer・R・Joker (@Lunatic_Assasin) 2021年5月23日
PianoteqはIRを読めるのがいいよね
外部リバーブをFruity ConvolverでWAVにしてスタンドアロン版で弾くのがいい— t1 (@soppypopsy) 2021年5月23日
Piano V / Arturia
Piano V / Arturia は、物理モデリングを用いたピアノ音源です。
12種類のピアノをモデリングしています。
ハンマーの硬さや位置、マイクの位置など、様々なパラメーターを自由に調節して、多様な音作りができます。
88のプリセットを収録しており、初心者の方でもかんたんに使うことができます。
Piano V は、Arturia のソフトシンセバンドル V Collection に収録されています。
Ivory IIシリーズ / Synthogy
Ivory II シリーズ / Synthogy は、定番のサンプリング式ピアノ音源です。
音色のリアルさに定評があり、最高峰のピアノ音源とされています。クラッシックや映画音楽など、リアルな音色を求めるジャンルの音楽をつくる方におすすめの音源です。
Ivory II シリーズには、いくつかの種類があります。
Grand Pianos
Ivory II Grand Pianos は、有名なグランドピアノである Bosendorfer 290 Imperial Grand、German Steinway D 9′ Concert Grand 、Yamaha C7 Grand の音色を収録しています。
70GBを超える大容量で、リアルな音色を再現します。
クラッシクや映画音楽、ピアノメインのバラードなどにおすすめです。
Studio Grands
Ivory II Studio Grandsは、Steinway Model B、Bosendorfer 225 の2種類のピアノの音色を収録した音源です。
112GBもの膨大なライブラリ、24のベロシティレイヤー、ハーフペダルコントロール、そして強化されたMIDIベロシティレスポンスの解像度などによりリアルな音色を実現します。
Upright Pianos
Ivory II Upright Pianos は、4種類のアップライトピアノの音色を収録した音源です。
収録されているのは、アップライトピアノの名器とされる Yamaha U5 Modern Upright、1914 A.M. Hume Vintage Upright、1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright、1900’s Tack Piano with Real Tacks です。
ヴィンテージ感のある温かみのあるサウンドのため、ピアノメインのジャンルよりは、生音系のポップスやロックなど、アレンジの中に馴染ませたいジャンルにおすすめです。
American Concert D
Ivory II American Concert D は、1951年製の New York Steinway Model D の音色を収録した音源です。
Ivory IIシリーズの中でも、一台のピアノを収録したものとしては最大の49GBもの容量です。
非常に滑らかなベロシティとノートトランジションのための独自のサンプル補間テクノロジーを搭載し、自然な音色を再現します。
ピアノの種類はひとつでいいので、リアルな音色を求める方におすすめです。
Italian Grand
Ivory II Italian Grand は、1970年後半にイタリアで製造された世界最高峰の銘器とされるピアノの音色を収録しています。
音色は1種類のみです。
Ivory II Grand Pianos よりもリーズナブルな価格なので、ピアノの種類にはこだわらないけれど、本格的でリアルな音色を求める方におすすめです。
Keyscape / SpectraSonics
Keyscape / SpectraSonics は、アコースティックピアノや、エレピ、トイピアノ、ヴィンテージシンセなど36種類の鍵盤楽器の音色が収録されている鍵盤音源です。
YAMAHA C7、Wurlitzer、Rhodes Pianoなど定番の鍵盤楽器を網羅しています。77GBの大容量で、Keyscapeだけであらゆる鍵盤音色をカバーできます。
SpectraSonics製品はOmnisphere 2と統合ができるため、KeyscapeをOmnisphere 2の音源として使用できます。
Addictive Keys / XLN Audio
Addictive Keysは、3種類のピアノの音色を収録したコストパフォーマンスのよい音源です。
収録されているのはグランドピアノ、アップライトピアノ、エレクトリックピアノの3種類です。
ポップスやロックなどに最適の音源です。
EZ Keys – Grand Piano / ToonTrack
EZ Keys – Grand Piano / ToonTrack は、作曲初心者に便利な機能が搭載されたコストパフォーマンスのよいピアノ音源です。
スタインウェイ Model D グランドピアノの音色を収録しています。
クラシックやジャズ、バンド系など、オールラウンドに使える音色です。
一流のピアニストによって演奏された、ポップス、ロック、ゴスペル、カントリー、ジャズなど幅広い音楽ジャンルのMIDIフレーズが多数収録されており、作曲初心者でも簡単にピアノフレーズを打ち込むことが可能です。
MIDIパターンをコピペしていくだけでも、ピアノアレンジを作成できるので、DTM初心者におすすめの製品です。
Quantum Leap Pianos / East West
Quantum Leap Pianos / East West は、世界最高級ピアノと名高い ベヒシュタイン 280、ベーゼンドルファー 290、スタインウェイ D、ヤマハ C7 を3つのマイクポジションで収録したピアノ音源です。
263GBの大容量でリアルな音色です。クラシック系におすすめのサウンドです。
Alicia’s Keys / Native Instruments
Alicia’s Keys / Native Instruments は、R&Bシンガーのアリシア・キーズが使用している Yamaha C3 Neo をアリシアのプライベート・スタジオで、アリシア自身が弾いた音を収録したKontakt用ピアノ音源です。
ポップス、R&Bなどに最適の音色です。
Alicia’s Keys は、Native Instruments のプラグインバンドル Komplete に収録されています。
The Grandeur / Native Instruments
The Grandeur / Native Instruments は、世界で最も貴重なものの一つとされるコンサートグランドピアノの音色を収録したピアノ音源です。
歯切れの良いサウンドでポップス、ジャズ、あるいはクラシックなどに適しています。
調整オプションが幅広く、どのようなコンテンポラリー音楽の制作にも適しています。ペダル、ダンパー、ストリング、ハンマーのサウンドのレベルをコントロールできます。
また、Colorノブを使えばティンバーの調節も可能です。
さらに、Dynamicノブでダイナミックレンジを調整し、Lidコントロールで明るさを調整できます。
The Grandeur は、Native Instruments のプラグインバンドル Komplete に収録されています。
Keyzone Classic / Bitsonic(フリー)
Keyzone Classic / Bitsonicは、無料のピアノ音源プラグインです。
スタインウェイ、ヤマハ、ローズなど様々なアコースティックピアノをエミュレートするプリセットが収録されています。
ADSRエンベロープを調整でき、プラグイン内でリバーブやデチューンを追加することもできます。
LFOのレートとデプスのコントロールもあります。
Upright Piano / 99Sounds(フリー)
Upright Piano / 99Sounds は、無料のピアノ音源プラグインです。
エンベロープコントロールでアタックとリリースの時間を調整できます。
リアルなサウンド、またはローファイなサウンドが得られます。
内蔵されているフィルター、トレモロ、リバーブのエフェクトを組み合わせることで、テープのような雰囲気を作り出すことができます。
VST Plugins (Free Download) | 99Sounds
Upright No. 1 / Versilian Studios(フリー)
Upright No. 1 / Versilian Studios は、無料のピアノ音源プラグインです。 パニング、リバーブコントロールが搭載されており、エンベロープのADSRカーブを個別のノブで直接コントロールすることができます。 Upright 1 / Versilian Studios
LABS Soft Piano / Spitfire Audio(フリー)
Spitfire Audios LABSは、フリーウェアのバーチャルインストゥルメントで、自由にダウンロードできるアドオンサウンドライブラリの豊富なコレクションが付属しています。
Soft PianoはLABSワークステーション用のフリーのピアノサウンドライブラリです。
あたたかくソフトな音色です。
2つのスライダーでエクスプレッションとアタックをコントロールし、1つのノブでリバーブの量をコントロールできます。
LABS — Free Virtual Instruments
DPiano-A / Dead Duck Software(フリー)
DPiano-A / Dead Duck Software は、無料のピアノ音源プラグインです。
ハードネスやトレブル、ディケイ、リリース、ステレオ幅などを調整できます。
Dead Duck Classic Instruments by Dead Duck Software – Synth Bundle Plugin VST
4Front Piano / George Yohng(フリー)
4Front Piano / George Yohng は、無料のピアノ音源プラグインです。
明るめの音色です。調整できるパラメーターはありません。
ピアノ音源の選び方
音楽ジャンル
ピアノ音源は、自分がつくる音楽のジャンルやスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
クラッシックやジャズ、映画音楽などでリアルなピアノ音色が必要ですが、ポップスやエレクロニック・ミュージックなどでは必ずしもリアルな音色がトラックの中で馴染むとは限りません。
自分の音楽にあった音源を選ぶようにしましょう。
サンプリング式 / 物理モデリング式
ピアノ音源には、サンプリング式と物理モデリング式の2種類があります。
サンプリング式
サンプリング式は、実際のピアノの音を録音しておいたものを再生するタイプの音源です。ピアノのひとつひとつの鍵盤をさまざまな強さで弾いた音を録音してあり、そのサンプル音を再生します。
弾く強さをより細かく分ければ分けるほど、よりリアルな音源をつくることができますが、ソフトウェアのサイズがより大きく、より高価になります。
一般的なピアノ音源は、サンプリング式を用いています。
サンプリング式の長所は、音がリアルであることです。
例えば、スタインウェイモデルDのコンサートグランドを録音した音源であれば、そのピアノの音そのものをプラグインで鳴らすことができます。
サンプリング式の短所は、ソフトの容量が膨大になることです。
音をリアルにすればするほど容量が大きくなり、ハードディスクを専有し、ソフトを立ち上げる時間もかかります。
また、CPU負荷も大きくなり低スペックのコンピューターでは動作が重くなる場合があります。
それに加えて、サンプリング式音源は、音色の選択肢が少ないです。
すでに録音した音を再生するのみなので音色をカスタマイズすることはできず、音色を変える場合は、別に録音されたサンプルのライブラリーが必要になります。
物理モデリング式
物理モデリング式は、シンセサイザーの一種で、ピアノのハンマーや弦、ボディの物理的な振動をコンピューターでシミュレートして音を作り出すタイプの音源です。
物理モデリング式音源は、サンプリング式ほどリアルな音色を出すことはできません。
メリットは、容量が小さく、ソフトの立ち上がりが早いこと、音色の選択肢が豊富であることです。
さまざまなパラメーターを操作して、音色をカスタマイズすることができます。
また、打鍵の強さをいくつかの区間に分けてサンプリングしているわけではないので、弱い打鍵から強い打鍵まで、より繊細に打鍵のニュアンスを表現できます。
クラッシックやジャズなどリアルなピアノ音色が求められる場合には、サンプリングが適しています。
必ずしもリアルなピアノ音色を求めるわけではないジャンル、例えば、ポップスやエレクトロニックミュージックなどでは、サンプリング式と共にモデリング式も候補になるでしょう。
まとめ
おすすめのピアノ音源を紹介しました。 おすすめのエレピ、オルガン音源については、こちらを参照してください。