【フリーあり】マキシマイザー・リミッターVSTプラグインおすすめ4選!使い方も解説【2020年】

VSTプラグイン

DTMで曲作りをしていて必ずぶつかるのが、自分の音源がプロの音源のようなクリアで音圧のある音にならないという問題ではないでしょうか。

クリアに音圧を上げるには、自分の曲にあったリミッター・マキシマイザーを選ぶことが重要です。

そこで、この記事ではおすすめのリミッター・マキシマイザーVSTプラグインソフトを紹介します。また、仕組みや使い方についても解説します。

リミッター・マキシマイザーとは

リミッター

リミッター(Limiter)は、ダイナミクスエフェクトのひとつで音量が一定値以下になるように制限するエフェクトです。

通常、マスタリング時のエフェクトチェーンの最終段に置かれ、音が0dBを超えてクリップが発生してしまうのを防ぐ目的で使われます。

マキシマイザー

マキシマイザー(Maximizer)は、リミッターの一種で、音圧上げ用に特化した設計になっているエフェクトです。

マキシマイザーの目的は、クリップや歪みを起こすことなくクリアに音圧を上げることです。

マイキシマイザーもリミッターと同様に、エフェクトチェーンの最終段に置かれます。

おすすめリミッター・マキシマイザーVSTプラグインソフト

Ozone 9 / iZotope

Ozone 9 / iZotope

Ozone 9 / iZotope は、マスタリング用の統合型プラグインです。マキシマイザーはもちろん、EQ、コンプレッサー、エキサイター、ステレオイメージャーなど、マスタリングに必要なすべてのエフェクトが、ひとつのプラグインに入っています。

Ozoneの特徴は、人工知能で曲を分析し自動でエフェクトを適切に設定してくれるマスター・アシスタント機能です。自分の曲をOzoneに流し込めば、数十秒ぐらいでクリアに音圧を上げる設定を自動で行ってくれます。もちろん、エフェクトの設定は、後で自分で再調整することもできます。

他にも、リファレンス曲を読み込ませると、自分の曲の周波数バランスや音圧などをリファレンス曲に合わせてくれる機能もあります。

Ozoneを使えば、初心者の方でもかんたんにマスタリングをすることができます。マキシマイザー単体としても質が高く、かなりクリアに音圧を上げられます。

Ozoneの各エフェクトは、それぞれ単体のプラグインとしても使えるので、ミキシング時に個別のトラックに挿して使うこともできます。

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Pro-L2 / FabFilter

Pro-L2 / FabFilter

FabFilter は、イコライザーのPro-Q2で有名なメーカーですが、他の製品もクオリティが高いです。

Pro-L2 は、わかりやすく操作性のよいインターフェースとクリアな音質で人気のリミッター・マキシマイザーです。 8つの圧縮アルゴリズムを搭載していて、クリアさを追求したものから、パンチのあるもの、ファットなものなど、これ1台でさまざまな質感のマキシマイズができます。

また、サンプル間で0dBを超えてしまうことを防ぐトゥルーピーク機能や、極端な圧縮をしたときに発生しがちなエイリアスノイズを低減するオーバーサンプリング機能、さまざまなラウドネス基準に対応したメーターなども搭載しています。

グラフィカルなインターフェースで、どのようにリミッターがかかっているか分かりやすいので、初心者の方でもかんたんに使うことができます。

Lシリーズ / Waves

Waves は、多数のリミッター・マキシマイザーをリリースしてます。

Wavesのリミッター種類が多く、何がどう違うのか分かりにくいですが、シングルバンド・リミッターとマルチバンド・リミッターの2つの系統に分けると分かりやすいです。

L1、L2 は、シングルバンドリミッターで、L3はすべてマルチバンドリミッターです。

  • L1, L2 : シングルバンド
  • L3 : マルチバンド

L2、はL1のアップデート版のような製品ですが、L3はL2のアップデート、アップグレード版というものではなく、別系統の製品です。

L1 Ultramaximizer

L1 Ultramaximizer

L1 Ultramaximizer は、Wavesの初のマキシマイザーです。かなり古い機種のため、現在ではあまり使用されていません。

L2 Ultramaximizer

L2 Ultramaximizer

L2 Ultramaximizer は、L1のアップデート版といえる製品で、より自然な音質になり、オートリリース機能も搭載した使いやすいマキシマイザーです。現在も使われる定番のマキシマイザーです。

スレショルドを下げていくだけで、初心者の方でもかんたんに音圧を上げることができます。

Wavesのシングルバンドのマキシマイザーとしては、L2が最新の機種にあたります。

L3

L3 は、マルチバンドマキシザーで5機種がリリースされています。

マルチバンド・マキシマイザーとは、帯域を分割して個々の帯域ごとに圧縮量を調整することで、より透明なマイキシマイズができるようにしたものです。

一般的なリミッター・マキシマイザーは全帯域を均一に圧縮するシングルバンドです。

5機種は、5バンドの4機種ものと16バンドの1機種に分けられます。

L3 Multimaximizer / Waves

L3 Multimaximizer / Waves

L3 Ultramaximizer / Waves

L3 Ultramaximizer / Waves

L3-LL Multimaximizer / Waves

L3-LL Multimaximizer / Waves

L3-LL Ultramaximizer / Waves

L3-LL Ultramaximizer / Waves

上記の4機種は、5バンドのマルチバンドマキシマイザーです。その中に、MultimaximizerとUltramaximizer、また、LL がつくものとつかないものがあります。

Multimaximizer は、マキシマイザーのパラメーターを自分で設定できるもの、ULtramaximizerは、プリセットを選ぶだけで簡単に使えるようにしたもので、中身は同じものです。

LL がついているものは、CPU負荷の軽い低レイテンシー(Low Latency)版です。LL のつかないものとは、若干音質が異なります。

L3-16 / Waves

L3 16 / Waves

16バンドの L3-16 は、5バンドの他の4機種よりもさらに緻密なマキシマイズが可能で、よりクリアで自然に音圧を上げることができます。

操作が複雑になりすぎないように、ユーザーが設定できるのはインターフェースに表示されている6バンドのみとなっています。他の10バンドは内部で自動で設定されます。

マルチバンドマキシマイザーは、シングルバンドのものよりも、操作が難しいですが、Ultramaximizerであればプリセットを選んで、スレショルドを下げるだけでかんたんに使うことができます。

Lシリーズを収録しているバンドル

SilverGoldPlatinumDiamondHorizon
L1
L2
L3 Ultra
L3 Multi
L3-16

LoudMax / Thomas Mundt(フリー)

LoudMax / Thomas Mundt

LoudMax / Thomas Mundt は、無料のシンプルなマキシマイザープラグインです。

LoudMax

リミッター・マキシマイザーの使い方

リミッター・マキシマイザーは、基本的にパラメーターが少なく扱いやすいエフェクターです。

まず、シーリング値を設定し(-0.3dBなどが一般的)、スレショルドを下げていくだけで音圧が上がっていきます。

リリースタイムは、オートリリース機能があれば設定する必要はありません。なければ、テンポが速めの曲では短く、遅めの曲では長めに設定します。

スレショルド / インプットゲイン

リミッターは機種によってスレショルド(Threshold)があるものと、インプットゲイン( Input Gain)があるものとがあります。このふたつは機能的には、ほとんど同じで、どちらも圧縮量を調整するために用います。

スレショルド

スレショルドは、コンプレッサーのスレショルドと同じで、音量がスレショルドを超えると圧縮を開始します。リミッターは、レシオが無限大:1であるため、圧縮された箇所の音量は、スレショルドと同じになります。スレショルドを下げるほど、圧縮量が大きくなり音圧が上がります。

スレショルド以下まで圧縮した後、「シーリング値 – スレショルド値」分、自動でゲインされます。結果として、出力の最大値はシーリング値になります。

インプットゲイン

インプットゲインは、入力された音の音量を増幅します。シーリング値を超えると、圧縮が開始され、圧縮された箇所の音量はシーリング値になります。インプットゲインを上げるほど、圧縮量が大きくなり音圧が上がります。

シーリング

シーリング(Ceiling)は、天井という意味で、出力音量の最大値を設定します。

リミッターはシーリング値を超えないように音量を圧縮します。

シーリングは、一般的に0dBより少し下げて-0.03dBぐらいに設定する場合が多いです。

リリース

リリース(Release)は、圧縮を開放し始めてから、圧縮がなくなるまでの時間を設定します。

リリースタイムが、短い場合は急に圧縮が開放されるため、音に歪みが生じやすいです。特に低域に歪みが発生します。リリースタイムを長くすれば、より自然な圧縮が得られますが、スレショルドを超えていないのに圧縮している時間が長くなるため、音圧を上げるという点では不利になります。

オートリリース

リミッターの機種によっては、オートリリース(Auto Release)機能がついているものがあります。

オートリリースは、入力されるオーディオ信号を分析し、適切なリリースタイムを自動で設定する機能です。オートリリース機能があればオンにしておけばよいでしょう。

ルックアヘッド

ルックアヘッド(Look Ahead) は、先読みという意味で、トランジェントが圧縮されずにリミッターを通過することがないように、トランジェントが来る前に、前もって圧縮を始めておくための機能です。

ルックアヘッドでは、先読みの時間を設定します。

例えば、ルックアヘッドが3msの場合、スレショルドを超えるトランジェントが来る3ms前から圧縮を開始し、トランジェントが来た時点で、必要な圧縮量になります。

ルックアヘッドは、実際には、先読みでなく出力を遅らせることで機能を実現しているため、レイテンシーが発生します。レイテンシーは、ルックアヘッドの時間と同じになります。

ルックアヘッドタイムが、短い場合は急に圧縮が始まるため、音に歪みが生じやすいです。特に低域に歪みが発生します。ルックアヘッドタイムを長くすれば、より自然な圧縮が得られますが、スレショルドを超えていないのに圧縮している時間が長くなるため、音圧を上げるという点では不利になります。また、レイテンシーも大きくなります。

ゲインリダクション

ゲインリダクション(Gain Reduction)は、圧縮量を表示するメーターです。

ステレオリンク

リミッターの機種によっては、ステレオ・リンク(Stereo Linking)機能が搭載されているものがあります。

ステレオリンクは、左右のチャンネルを別々に圧縮するか、同期して圧縮するかを設定する機能です。

ステレオリンクをオンにしている場合、左右のチャンネルに、同じ圧縮が行われます。ステレオリンクがオフの場合、左右のチャンネルにそれぞれ別のコンプレッサーを挿しているのと同じ状態になります。この場合、左右のチャンネルで圧縮のタイミングや量が異なるため、ステレオ定位に狂いが生じます。

通常、ステレオリンクはオンにしておきます。

リミッターとクリッパーの違い

Limiter Clipper リミッター クリッパー 違い

リミッターと違いが分かりくいのがクリッパー(Clipper)です。

リミッターとクリッパーは、どちらも音量の大きい部分を抑えることができるという点で似ていますが、その仕組みや効果は全く別のものです。

リミッターは、音の波形を保ったまま振幅を小さくします。一方、クリッパーは振幅が一定値を超える部分をカットします。振幅が一定値を超えない部分には変化がありません。

結果として、リミッターは基本的に音色に変化を与えることなく、音量の大きな部分を抑えることができます。一方、クリッパーはディストーションをかけたような倍音やノイズが発生します。

単に音量の大きな部分を抑えたい場合はリミッターが適しています。クリッパーは歪んだ音が欲しい場合などに適しています。

まとめ

おすすめのリミッター・マキシマイザーを紹介しました。

機種ごとに音に独特のクセがあるので、自分の曲にあった機種を選ぶことが重要です。