ディレイの機能と使い方

ディレイ(Delay)は、やまびこのような効果を出すエフェクターです。

この記事では、ディレイの用途、使い方について解説します。

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ディレイの用途

雰囲気をつくる

ディレイをかけることで、優雅さ、ロマンチックさ、ミステリアスさ、トリップ感といった感覚を生み出すことができます。

奥行きをつくる

ディレイをかけると音が少し後ろへ下がります。この効果を利用してミックスに奥行きをつくることができます。

リバーブも音を後ろへ下げます。ディレイはリバーブより、音を後ろへ下げる効果が弱いです。このため、音を前に置いたまま残響を加えたい場合は、ディレイのほうが適しています。

音の空白を埋める

曲のなかで完全に無音の時間があると不自然な印象を与えます。ディレイで音を繰り返すことで、音の空白を埋めて、完全に無音になることを防ぐことができます。

これは、特に遅いてテンポで音数の少ないアレンジの曲において有効です。

音を拡げる

モノラルのオーディオ信号を、左右のどちらかへパンし、ディレイ成分を逆方向から鳴らすことで、音のステレオ・イメージを拡げることができます。

ディレイ・タイムは30ms前後、フィードバックなしで使用します。

ノリをつくる

ディレイ・タイムをテンポに同期させてノリをつくることができます。

例えば、コードのカッティングに付点8分音符のディレイ・タイムでディレイをかけるなどです。

ディレイとリバーブの使い分け方

残響をすっきりさせたいときはディレイを使う

ディレイは、リバーブと比べると残響の密度が少ないため、ミックスをあまり乱雑にさせません。このため、ミックスをクリーンに保ちたい場合は、リバーブよりディレイが適しています。

音を前においておきたいときはディレイを使う

音を後ろへ下げるために、ディレイやリバーブを使う場合、リバーブと比べるとディレイは、あまり音を後ろへ下げません。このため、前に置いておきたい音には、リバーブよりディレイが適しています。

ディレイのパラメーター

ディレイ・タイム

ディレイ・タイム(Delay Time)は、原音と最初の遅延音、また、遅延音と次の遅延音との時間間隔です。

フィードバック

フィードバック(Feedback)は前の遅延音と次の遅延音との音量の比率です。

フィードバックが 60% であれば、1回の遅延ごとに音量が 0.6倍 になります。例えば、最初の遅延音の大きさを 1 とすると、次は 0.6、その次は 0.36、その次は 0.216 … というふうになり、遅延音の音量がほぼゼロになるまで、遅延音がくり返されます。

フィードバックが 0% であれば、遅延音は1回だけ鳴ります。

フィルター/ハイ・ダンプ

フィルター(Filter)、または、ハイ・ダンプ(High Damp)は、遅延音の高域の減衰量を調節します。

音は、反射面や空気によって吸収されます。そのとき、高域のほうが低域よりも減衰量が大きいです。この高域の減衰をローパス・フィルターによってシミュレートします。

ドライ/ウェット

ドライ/ウェット(Dry/Wet)は、原音(ドライ音)と遅延音(ウェット音)の音量のバランスのことです。

ドライ/ウェットのパラメーターがない場合は、原音と遅延音の音量の比率はフィードバックの値によって決定されます。

まとめ

ディレイは、音楽制作において不可欠なエフェクターです。ディレイを適切に使いこなすことで、クオリティーの高いミックスをつくるようになります。