Bitwig Studio のレビュー!Ableton Liveとの違いも解説します!

DAW

この記事では、Bitwig社のDAW 「Bitwig Studio」について、主にAbleton Liveとの違いを中心に解説していきます。

これからBitwigを導入しようと思っている方、Abeton Liveからの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Bitwig Studio とは

Bitwig Studio は、ドイツ・ベルリンのBitwig社が開発しているDAWです。

Bitwig社は、Ableton社でLiveを開発していた開発者により設立されました。そのため、Bitwig StudioはAbleton Liveと非常に似ています。

2014年に最初のバージョンがリリースされた、かなり新しいDAWとなります。現在はバージョン3で、近々バージョン4がリリースされます。

Bitwig は、Ableton Liveと同じくループを主体としたエレクトロニックミュージック向けのDAWです。ポップス、ロック系には向いていません。

ユーザーは、Ableton Liveから乗り換えた方が多い印象です。

Bitwig Studioのシェアは低く、2018年にAsk.Audioが行った調査によると1.2%で11位。Ableton Liveは20%で1位です。

Top 12 Most Popular DAWs (You Voted For) : Ask.Audio

Announcing Bitwig Studio 4

Bitwig Studio の特徴

Bitwig Studio の特徴を、主にAbleton Liveと比較して解説します。

セッションビューとアレンジニューが同時に使える

Bitwig Studio

Bitwigには、Ableton Liveと同じくループ素材をグリッド状の画面に配置して曲のシーンをつくるセッションビュー機能があります。

Bitwigでは、セッションビューと一般的なアレンジビューを同時に表示して使うことができます。あるトラックはセッションビューから再生、別のトラックはアレンジビューから再生するといったことができます。この機能はAbleton Liveにはありません。

また、セッションビューとアレンジビュー間で、MIDIクリップやオーディオクリップをドラッグして簡単に移動できます。

豊富なモジュレーション機能

Bitwigには、LFOやエンベロープなど、モジュレーション用のデバイスが多量に収録されています。サードパーティのソフトシンセやエフェクトなどのパラメーターに、モジュレーションをアサインして、モジュレーション機能を加えることができます。

Abletonにも同様の機能がありますが、Bitwigのほうが多機能でより使いやすくなっています。

複数プロジェクトを同時に開ける

Bitwigは複数のプロジェクトを同時に開くことができます。昔作った曲のパーツなどを、今作っている曲にコピペするといったことができます。

Abletonは、複数プロジェクトを同時に開くことはできません。

Grid : モジュラーシンセ・エフェクト

Bitwigには、モジュールを組み合わせてシンセやエフェクトを自作できるGirdというプラグインが搭載されています。オシレーターやフィルター、エンベロープなどのパーツを接続するだけで、かんたんにシンセやエフェクトを作成できます。

Ableton Liveにも、シンセやエフェクトを自作できるMax For Liveが搭載されています。Maxもパーツを組み合わせてシンセやエフェクトをつくるソフトです。MaxのほうがGridよりもパーツの粒度が細かく、フレキシブルに何でも作ることができます。しかし、MaxはGridよりもかなり使うのが難しいです。

すべてのエフェクトでマルチバンド、Mid/Side処理が可能

Bitwigには、信号を帯域ごとに分けてマルチバンド用のモジュールやMid/SIde(中央と両側)に分けるモジュールが搭載されています。

これらのモジュールで信号を分岐させてから、エフェクトを挿せばどんなエフェクトでもマルチバンドやMid/Side処理が可能になります。サードパーティ製のプラグインでも可能です。

一般的なミキサー画面がある

Bitwigには、一般的なDAW(Logic、 Studio Oneなど)と同様に、上にタイムライン(アレンジメントビュー)、下にミキサー(フェーダー)を表示する画面があります。

Abletonは、タイムラインの下にミキサーを表示することはできません。

モジュラーシンセと連携できる

Bitwigは、ユーロラックモジュラーなどと連携できるCV入出力デバイスが搭載されています。Bitwigのモジュレーターを使ってユーロラックモジュールをコントロールしたりすることができます。

Abletonにも、同じような機能があります。

Ableton Liveより安い

BitwigはAbleton Liveと比べると、かなり安いです。

Bitwigは、フル機能のグレードでも4万円台で購入できます。DAWとしては平均的な価格です。

Ableton Liveは、主要DAWの中で価格がもっとも高いもののひとつで、最上位グレードは8万円強です。

Bitwig Studio の音源

Poly Grid

Bitwig Studio Poly Grid

Poly Grid は、Girdシステムを使ったモジュラーシンセ・サンプラーです。

自分で自由にシンセやサンプラーをつくることができます。

Getting Around in The Grid [Bitwig Studio]

Polymer

Bitwig Studio Polymer

Polymer は、シンプルなウェーブテーブルシンセです。

The Sound of Polymer [Bitwig Studio 3.3]

FM-4

Bitwig Studio FM-4v

FM-4 は、4オペレーターのシンプルなFMシンセです。

FMシンセは、80年代に発売されたYamaha DX7が有名です。

Phase-4

Bitwig Studio Phase-4

Phase-4 は、フェイズディストーションシンセです。

フェイズディストーションは、FMシンセと似た原理で、音はほぼFMシンセと同じです。

フェイズディストーションシンセは、80年代に発売されたCasio CZシリーズが有名です。

Phase-4 [Bitwig Studio 2.3]

Polysynth

Bitwig Studio Polysynth

Polysynth は、シンプルなアナログモデリング系のシンセです。

Organ

Bitwig Studio Organ

Organ は、シンプルなオルガン音源です。

Sampler

Bitwig Studio Sampler

Sampler は、シンプルなサンプラーです。

Drum Machine

Bitwig Studio Drum Machine

Drum Machine は、ドラム用のパッド型サンプラーです。

Bitwig Studio のエフェクト

エフェクトは、基本的なものはだいたいそろっています。

FabFilter / Pro-Q風のイコライザー「EQ+」もあります。

EQ+ [Bitwig Studio 3.2 Key Feature]

Bitwig Studio のグレードの種類

Bitwig には、フル機能の「Bitwig Studio」のほか、低価格な機能制限版「Bitwig Studio 16-Track」と、ハードウェアの付属品として配布されている「Bitwig Studio 8-Track」 があります。「Bitwig Studio 8-Track」は、単体では購入できません。

フルバージョンと16-Trackの主な違いは、トラック数が16まで、音源が「Poly Grid」「Phase-4」がない、エフェクトやモジュレーターの種類が少ないことです。

詳しくは、Bitwig公式サイトを参照してください。

Bitwig Studio 購入者・ユーザーのレビュー・感想

海外掲示板などからBitwigユーザーによるレビューを紹介します。

全体的なワークフローやモジュレーション機能の評価が高いようです。

AbletonとBitwigどちらがよいですか?(2021年3月)

Ableton or Bitwig? – reddit

Bitwigですね。Abletonのほうがオーディオデバイスはよいですが、ワークフローはBitwigのほうがよいですよ。

Bitwigのほうが何をするにも早いし、CPU負荷も軽いですね。BItwigはダークモードのスキンかカスタムスキンがあるといいのですが。

Ableton と Logicでは、私の大量のトラックとプラグインのプロジェクトを処理できませんが、Bitwigならできます。

AbletonからBitwigに乗り換えようかと思っているので、経験者の人感想を教えてください。(2021年3月)

Very close to switching over to Bitwig from Ableton. What are your experiences? – reddit

実験系の音楽やってる身としては、Bitwigのほうがかなり好きですね。モジュレーション機能がすごいし、Gridもいいですね。ポリフォニックでノートごとにピッチベンドできるし、マイクロチューニングもできるのもいいです。

Abletonにすごく似ているので、Abletonユーザーならかんたんに乗り換えられます。ワークフローはBitwigのほうがかなりいいと思います。

1年ぐらい前にAbletonから乗り換えました。試してみたらモジュレーション機能がすごかったので。特にサードパーティプラグインに対してモジュレートできるのがすばらしいですね。

数ヶ月前にAbletonから乗り換えましたが後悔ありませんね。いまのところあらゆる面でBitwigのほうが優れていると思います。

Ableton をバージョン1.0から使っていて、1年半前にBitwigに乗り換えました。最初の3ヶ月はストレスありましたが、MPEを使いたかったのでなんとか耐えました。今では完全にBitwigを愛しています。二度とAbletonに戻ることはないでしょう。Bitwig最高です。

まとめ

Bitwig Studio について紹介しました。

BItwig は、シェアはまだ低いものの、ユーザーからの評価は非常に高いDAWです。Ableton Liveに不満がある方は、検討してみるとよいかもしれません。

もちろん、Ableton以外のDAWからの乗り換えにもよいでしょう。

Bitwig Studio は、Plugin Boutiqueで購入すると、おまけのソフトをもらえるのでお得です。

その他のおすすめDAWについては、こちらを参照してください。

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